セーラームーン×モンスターハンター 月の兎は狩人となりて   作:Misma

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赤き大地に鳴らす甲冑④

 

 ゲネル・セルタスが第一の番を食したのち、すぐに第二のアルセルタスがどこからともなく飛んできた。

 彼らの関係は妻と夫というより、女帝とそれに仕える兵士に見えた。

 狩人たちは体力が戻ったゲネル・セルタスに攻撃を加えるが、未だ弱るには至らない。

 

「さっきのは……きっと、『霧』のせいですよね?」

 

 たまたまリーダーが近くに来たとき、うさぎが呟いた。

 彼は首を横に振った。

 

「いいや。奴らは元からそういう生物だ」

 

 うさぎは『プリンセスレイピア』の柄を強く握りしめた。

 ゲネル・セルタスがフェロモンガスを放出する。

 アルセルタスは同じ雄の死骸を横目に、ゲネル・セルタスの頭上へ向かう。

 直後、女帝は頭上の兵士を鋏でひっ捕らえ、背後のうさぎを潰そうと何度も叩きつける。

 衛が後ろから彼女を抱き寄せ攻撃から逃す。

 

「っ!」

 

 逆さまになったアルセルタスの目は既に生気を失い、脚はだらんと垂れ下がっていた。

 怯んだうさぎの瞳に涙が浮かんだ。

 

 ゲネル・セルタスは振り返り、アルセルタスを捕えて口の前に据え置いた。

 狙いは、うさぎとそれを庇っている衛である。

 女帝は、兵士のすぐ背後で蒸気と口泡を噴き出す。

 

「……避けろ!」

 

 リーダーの指示とほぼ同時、衛はうさぎを抱いたまま横に跳んだ。

 

 

 アルセルタスが、巨大な砲弾となって撃ちだされた。

 

 

 2人の背後で、大爆発とともに命が弾け飛ぶ。

 緑色の破片がうさぎの頬の横を掠めた。

 

 着弾点から、うさぎは目を離せないでいる。

 片手剣を持つ手も震えている。

 

「あの行動、亜種しか行わないはずだが……!」

 

 リーダーは呟きながらゲネル・セルタスの脚へ突っ込んだ。

 彼女は鋏を何度も振りかざすが、リーダーはそれを悉く躱して斬り連ねていく。

 急いで衛はうさぎの手の甲をひっぱたき正気に戻した。

 2人は青ざめながらも、ゲネル・セルタスから距離を離した。

 

 亜美は電撃弾を撃ち込むが、あまり効いているようには見えない。

 

「このままじゃ余計に犠牲が増えるわ!少しでも彼女を弱らせなくては!」

 

 ゲネル・セルタスは突然片脚を大きく持ち上げ、大地を踏み砕いた。

 全体重を乗せた震動が、彼女を中心に伝わった。

 

「なんだ、この行動は……!」

 

 近くにいたリーダーは足を崩した。

 彼でさえも見たことのない技のようだった。

 ゲネル・セルタスが、彼にめがけてもう一度脚を振り上げる。

 

「リーダーさんっ!!」

 

 うさぎが叫ぶと──

 その頭上に巨大な雷が走った。

 彼女は大きく仰け反り、轟音を立てて倒れ伏した。

 

「何だ!?」

 

 どこにも雷雲はない。

 リーダーは、落雷が起こった地点へ目を凝らした。

 ふと、橋の上に3つの人影が現れる。

 

「あれは……!」

 

 正体はセーラーマーズ、セーラージュピター、セーラーヴィーナスだった。

 

「『魔女』!」

 

 リーダーは驚いて叫んだ。

 セーラー戦士たちは、腕を組んだままうさぎたちを意味ありげに見つめた。

 それだけで、うさぎたちには何となくの意味は分かる。

 

「リーダーさん……さっきの彼女の提案、通していただけませんか?」

 

 衛が進言する。

 その様子を、セーラー戦士たちはじっと見守っている。

 

「ミミさんは今この時安全とは限りません。俺たちのような素人より、土地勘のある貴方の方が彼女を探しやすいと思います」

 

「しかし……」

 

 彼は一旦外した視線をゆっくりと衛に戻した。

 

「君たちは『魔女』とゲネル・セルタス……両方相手取って生きて帰れるのか?」

 

 男同士、半ば睨み合うようにして見つめ合う。

 互いに険しい顔を崩さなかった。

 

「リーダーさん、早くミミさんを連れて逃げて!」

 

「あたしたち、絶対無事で帰ってきますから!」

 

 リーダーは、呼びかけたうさぎと亜美の顔を見て驚いた。

 そこに浮かんでいるのは絶対的な覚悟とでもいうべきものだった。未熟さゆえの盲信には見えない。

 彼から見れば、彼女たちは出自、実力不明の初心者ハンターであるにも関わらずである。

 

「……本来なら引きずってでも連れて行くところだが」

 

 リーダーは途中で言葉を切った。

 

「決して戦おうとするな。『魔女』との戦闘は避け、隙が出来ればすぐに帰投するように」

 

「ありがとうございます!」

 

 感謝の言葉を背にリーダーは『エリア2』へ向かい、やがて見えなくなった。

 見送ったうさぎは3人の『魔女』に振り返った。

 彼女らは橋から跳躍し、うさぎたちの傍に着地した。

 

「よし、みんな、お仕置きの時間よ!」

 

 うさぎは胸元からコンパクトを取り出して叫んだ。

 仲間たちも一緒に頷いた。

 

「ムーン・コズミック・パワー・メイクアップ!!」

 

「マーキュリー・プラネット・パワー・メイクアップ!!」

 

 2人が戦士の衣を纏い、この世界で『魔女』と呼ばれる姿を露わにしてセーラーチームは揃い踏みを果たした。

 衛もタキシード仮面に変身し、セーラームーンの隣に降り立つ。

 ゲネル・セルタスは甲虫種ゆえか、気にすることなく突っ込んでくる。

 

「虫には火よ!ファイアー・ソウル!!」

 

 セーラーマーズの放った火炎放射をまともに喰らい、ゲネル・セルタスは怯んだ。

 だが致命傷ではない。全身を覆う装甲が彼女の身体を護っている。

 彼女は周囲を取り囲む戦士たちを一掃しようと、力を溜めたあとタックルを仕掛ける。

 

「ヴィーナス・ラブミー・チェーン!!」

 

 華麗に攻撃を跳んで躱したヴィーナスが、光の鎖を解き放ち尻尾に巻き付けた。

 一瞬後方に引っ張られるが、ゲネル・セルタスは鋏を振り回して対抗する。

 ヴィーナスは地から離れ、敢えなく空中でぶん回される。

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

 そのまま投げ飛ばされ地面に落下、彼女は気を失った。

 

「ヴィーナス!」

 

 ムーンがヴィーナスを介抱しにかかった。

 女帝は単体でも十分に強かった。肉弾戦では勝ち目がないようである。

 マーキュリーがバイザーで計測したところ、妖魔の力によるものか異常に甲殻の強度が増していた。

 

「まともに甲殻に攻撃しても効果はほぼないわ。硬さに関係のない攻撃を当てて!」

 

「じゃあもう一発だ!シュープリーム・サンダー!!」

 

 ジュピターのティアラから避雷針が飛び出し、威力を増した雷がゲネル・セルタスに直撃した。

 彼女は感電したが、すぐに立ち上がった。

 確実に耐性を得てきているようだ。

 

「くそっ!しぶとい奴だ!」

 

 やはり常識が通用する相手ではないことをセーラー戦士たちは思い知った。

 タキシード仮面が甲殻の下に隠れている腹をじっと見つめた。

 

「甲殻が強化されているとしたら、その下はどうなんだ……?」

 

 突如、ムーンに向かって鋏が伸びる。

 彼女は急いで近くにいたヴィーナスの前に飛び出た。

 ゲネル・セルタスはセーラームーンを器用に挟み上げ、自身の口の前に据えた。

 口から泡が急速に膨れ上がる。

 

「まさか!!」

 

 マーキュリーだけでなく、戦士たちが目に見えて焦る。

 この女帝は、アルセルタスと同じことをやろうとしている。

 彼女は、勝ち誇ったように蒸気を噴出しながら大顎を横に広げた。

 ムーンが目をつむったとき、ヴィーナスがよろよろと立ち上がった。

 

「させる……もんですか!」

 

 彼女は光の鎖を再び伸ばし、尻尾を引っ張ることでうさぎを口の正面から僅かに引き外した。

 

「そこだ!」

 

 タキシード仮面が伸ばしたステッキが、大顎の間に覗く頭部を突いた。

 その強烈な一撃は、ムーンを見事に避けていた。

 ガァン、と金属を叩いたような音が鳴る。

 その一発でゲネル・セルタスは大きく仰け反り、地響きを立てて倒れ込んだ。

 

「タキシード仮面様!」

 

「セーラームーン!彼女が昏倒しているうちに早く!」

 

 呼びかけに答え、飛び降りたムーンはロッドを取り出した。

 

「ムーン・スパイラル・ハート・アタック!!」

 

 マゼンタの光に包まれ、ゲネル・セルタスは浄化されていった。

 光が止むと、傷が完治した彼女はしばらく戦士たちと睨み合った。

 だが、女帝は興味を失ったようにそっぽを向き、その場をゆっくりと去っていく。

 

「……はぁ〜よかった〜!」

 

 地面に潜ったのを確認し、戦士たちはその場に崩れ落ちる。

 

「あっ、あんたたち!やっぱりバルバレに来てたのね!」

 

 ぜえはあ言わせながら叫ぶ声が聞こえた。

 振り返ると、黒いドレスに身を包んだ少女が道の側に生える樹の上に立っていた。

 

「ミメット!」

 

 さっきまで崩していた姿勢を、一気に臨戦状態へと戻す。

 

「あんたも、この世界に転生してたのね!」

 

 ヴィーナスが指さすと、ミメットはふてぶてしく笑った。

 

「えぇそうよ。教授のお役に立つためならいくらでも地獄の淵から蘇ってみせるわ」

 

 ミメットは息を整えながら腕で額の汗を拭った。

 

「あのハンターどもが逃したままでいてくれたらもうちょっと仕事してくれたはずなんだけど、わざわざここまで駆けつけてくるなんてご苦労様なことね」

 

 セーラー戦士たちは互いの顔を見合わせた。

 どうやら、うさぎたちがハンターをしていることは気づいていないらしい。

 

「本来ならここで借りを返させてもらうところだけど、あいにく手持ちのダイモーンの卵もすっからかんなのよね」

 

「ならここで対決なさい!」

 

 マーズが切り返すが、ミメットは首を振って取り合わない。

 

「いや、いいわ。いろいろあって疲れてるし。それにここで戦う必要もないわ」

 

 彼女は幹に腰を落ち着け、傲岸不遜に見下して笑った。

 

「だっていつか時が来るもの。あんたたちが降参しなきゃいけなくなる、その時が」

 

「その時……?」

 

 ムーンが訝しげに繰り返したところで、ミメットは再び立ち上がる。

 

「降参したくなったらいつでも待ってるわ♡じゃあね、バイビー!」

 

 軽々しく手を振ると、ミメットは後ろに跳んでどこかへと消えた。

 

「デス・バスターズ……やはり幹部の多くがここに転生している可能性が高いな」

 

 そう言ったタキシード仮面にムーンが顔を見合わせる。

 

「あいつが言ってた『その時』っていったい何かしら?」

 

「ユージアルのときみたいに、あいつも何か策を練ってる可能性大だな」

 

 ジュピターがミメットの消えた方角を見つめ、推察した。

 ムーンがマーズ、ジュピター、ヴィーナス3人の顔を覗き込む。

 

「てゆーか……みんな、時間大丈夫?」

 

 3人は同時に「あ」と声を上げた。

 いま、彼女たちは飛行船の密室で相談事をしている設定である。

 あまりに長いと怪訝に思われることは想像に難くない。

 

「おおっとそろそろ怪しまれる頃合いね!じゃあまた後で!」

 

 彼女たちは跳ぶと、あっという間に姿が見えなくなった。

 

「じゃあ、俺たちも信号弾を撃つか」

 

 タキシード仮面は変身を解いて衛へと戻り、信号を撃ち出す銃を手に取っていた。

 セーラームーンもうさぎへと戻り頷く。

 

「うん!」

 

 その後、 うさぎたちは信号弾を上げて1時間後、無事に回収されることとなる。

 レイとまことと美奈子の3人も、数分後に飛行船の室内に戻った。そろそろ声をかけようかという頃合いだったらしく、かなりのギリギリセーフだった。

 一般人ミミも、物陰から現れたところを筆頭リーダーによって無事保護された。

 調査隊は『霧』に感染したアルセルタスのサンプル提出、そして一般人の送還のため一旦バルバレに戻ることとなった。

 

──

 

「やはり『魔女』は集団幻覚などではなく、実在する敵だ」

 

 リーダーはそう言い切った。

 時は既に夕方である。

 既に遥か下に見える金色の平原は遺跡と同じ赤色に染まり、黒い闇に溶け込みつつある。

 船上にはランプが付き、飛行船はバルバレに戻ろうとしている。

 真ん中に机を置き、全員がそれを囲むように立ってリーダーの話を聞いていた。

 

「『魔女』が『霧』を消したというのは確かなんだな?」

 

 うさぎたちは頷いた。

 それを確認すると、リーダーは小さく包まった紙を取り出した。伝書鳩から届いたものだ。

 

「先ほど、君たちの報告と同じくゲネル・セルタスが正常化したという報告が入った。確かに、あの後速やかに自然回復したと考えるには無理がある」

 

 厳しい顔を崩さず、彼は話を続けた。

 ルーキーとガンナーも、じっと真面目な顔で聞いている。

 

「私は、彼らは存在が明るみになるのを恐れて証拠隠滅を図ったと見ている」

 

 少女たちは彼の発言を聞いて目線を落とした。

 どうやら、セーラー戦士への風評被害が止まるわけではないらしい。

 

「危険なことも多々あったが……今日は君たちの実力をしかとこの目で見届けた。確かに、商人殿が推薦された通りのことはある」

 

 心なしか、リーダーの口調が柔らかくなった。

 うさぎの顔がぱっと輝いた。

 

「とはいえ、あれは初見の相手には無謀すぎる行為だ。次からはくれぐれも謹むように願う」

 

「ええ、本当にその件では……」

 

 未知の敵である魔女に立ち向かおうとしたことである。

 僅かにできた隙を埋めるように、彼はすぐ厳格な表情を浮かべた。

 緊急時とはいえ、初心者であるうさぎたちを置いてきた彼の心境は並々ならぬものだったろう。

 衛が、うさぎと一緒に反省したようにうつむいた。

 

「……あの!」

 

 まことが口火を切った。

 

「今朝はすみませんでした!勝手に自分たちだけではしゃいじゃって……」

 

 彼女はぺこりと頭を下げ、レイと美奈子も続く。

 リーダーはそれを見ると、少ししてから軽くため息をついた。

 

「……私も、大人げなく怒鳴ってしまってすまなかった。その……君たちのような歳の女性を相手にするのに慣れていないものでな」

 

 リーダーは、気恥ずかしさからか中々視線を彼女たちに合わせられていなかった。

 

「君たちの実績を形作ってきたのは、その余りある勢いもあるのだろう。彼女たちの様子を見ても、そんな気がした」

 

 彼は視線を上げ、強いまなざしで3人を見つめた。

 

「だから……ヒノ君、キノ君、アイノ君。これからは、君たちがその実力を証明してくれないか?」

 

「は、はい!ありがとうございます!」

 

 姿勢を正し、3人は敬礼した。

 

「では、活躍を期待する」

 

 リーダーはそう言って頷くと、無言でそのまま私室に入っていった。

 ルーキーとガンナーが、微笑みながら彼女たちの横に並んだ。

 

「よかったな、許してもらえて!反省会しただけのことはあったっスね!」

 

「フフ……私たちも期待してるわよ」

 

 ガンナーが肩を叩くと、美奈子は勢いごんで頷いた。

 

「はい!ご期待に沿えるよう頑張りますっ!」

 

 レイとまことはぎゅっと両拳を握りながら向かい合った。

 

「よし、明日から狩人として猛勉強するわよ!」

 

「目指すはリーダーさんの笑顔と信頼、だな!」

 

 ここに、再び少女たちの闘志が燃え上がろうとしていた。

 

「……だから順序が逆だって言ってるのにみんなったら……」

 

「まあまあ、モチベ上がってるからいいじゃん!」

 

 呆れ果てている亜美の肩を、うさぎがぽんと叩いた。

 この有無を言わさない女子たちの勢いを前に、衛は「たははは……」と苦笑いで済ませるほかなかった。

 

 一方、ミメット扮するミミは、彼らの声も聞こえないほど遠い部屋で一人、紙にペンを走らせていた。

 ペンの頭でつつく彼女の唇が、何かを企むように笑って歪んでいた。

 

──

 

 その夜、飛行船の薄暗い個室の中。

 亜美が分厚い本を手元で開き、机上の隣にはランプが置いてある。

 うさぎがノックして入ってきた。

 彼女は椅子の背にもたれかかって手元を覗いた。

 

「あーみちゃんっ、何読んでるの?」

 

「アルセルタスとゲネル・セルタスについての研究報告書よ」

 

 ページのどこを見てもほぼ文字しかない。

 未だに一部の漢字が怪しいうさぎにとっては余計に意味が分からない。

 

「うっへぇ、難しそー……」

 

「ふふ、でも内容を知っていくと中々興味深いのよ」

 

 亜美は微笑みながらぱらぱらと本の中身をめくって見せた。

 幸いなことにスケッチが描かれているので、何について書こうとしているかはぎりぎり分かる。

 

「ゲネル・セルタスとアルセルタスの個体群密度の比率について、フェロモンに含まれる特殊な快楽物質について、その次は──」

 

 流暢に解説していく亜美の表情には活力が満ちている。

 その本に目を移すと、うさぎは「亜美ちゃん」と話しかけた。

 

「──ちょっと、聞きたいことがあるの」

 

 亜美のページをめくる手が止まり、目がうさぎの方に戻った。

 

「あの子たちってどんな気持ちで生きてるのかな?そういうことって載ってる?」

 

 どうにかそこに納得と希望を見出そうとするかのような光が、青い瞳の底にあった。

 しばらく亜美は本に目を通していたが、やがてお手上げと言う風に本を閉じた。

 

「ごめんなさい、実際のところは彼ら自身になってみないとどうとも」

 

「……そっかぁ」

 

 ぼんやりとしたうさぎの顔を、亜美は覗き込んだ。

 しかしすぐに彼女は椅子の背から手を放して明るく笑った。

 

「そりゃそうだわ!亜美ちゃんにすら分かんないこと、あたしにわかるわけないわよね、あははは!」

 

 うさぎはひらりと身を翻してドアの前に立った。

 振り返るとひらひらと手を振った。

 

「ごめん、お邪魔しちゃった!あたしまもちゃんのとこ戻るねー!」

 

「うさぎちゃん?」

 

 取り残された亜美は、閉じ切らず半開きになっていくドアをじっと見つめていた。

 




サンブレイク体験版くっそ楽しかった(ガンランスきもちいい)んだけど、その前から発症していた腱鞘炎で1回しかできませんでした…絵も小説も停止しているので今後、もしかしたら遅れるかも知れないです
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