セーラームーン×モンスターハンター 月の兎は狩人となりて 作:Misma
黒蝕竜ゴア・マガラは、4人を値踏みするようにゆっくりとのし歩く。
「恐らくあれが、妖魔ウイルスの源だ」
リーダーが双剣を光らせて呟いた。ゴア・マガラが動く度、その足元に霧が池たまりのごとく滞留していく。
「憶測だが、あれを吸うとバルバレの時のように洗脳されるかも知れんな」
「要するに慎重にやれってことですよね?」
レイが確認すると、リーダーは軽く頷いた。
ゴア・マガラは身を屈めると、真っ直ぐ駆けて突っ込んできた。
──
「4人とも……大丈夫かな」
地上に停泊している飛行船で机を囲み、うさぎは祈るように両手を組み合わせて山脈を眺めていた。
「それはどっちの意味かね?」
「どっち?」
筆頭ランサーの問いに首を傾げるうさぎだったが、横にいる筆頭ガンナーが意味ありげに微笑む。
「狩りが上手く行くか、それとも……フフ」
「ええっ、続き言って下さいッスよー!」
ルーキーは意味を解せず文句を垂れるが、感づいた衛は驚いたようにランサーの彫刻のような顔に視線を送る。
「不謹慎だと思うかね?だが私は今回の人選で必ず成功すると思っている。あの男は少し、ある者に似たところがあるからね。もしもの時、隣で支える者がいるのさ」
うさぎは意味がよく分からなかったが、達観したようにこちらを見るランサーへ曖昧に頷くのだった。
金色の平野は、のどかな風を今日も送っていた。
──
攻撃の応酬は苛烈を極めていた。黒い牙や尻尾が空間を舞った直後、外套に、腕に、頭に、斬撃が乱れ飛ぶ。
「どうだ、流石に息は上がってきたか」
「ぜーんぜん!」
「むしろ足らないくらいですよ!」
リーダーが双剣を舞い踊らせつつ聞くと、少女たちからは軽快な声が返ってくる。
実際、軽口を叩くくらいの実力が彼女たちには身についていた。今や武器は己の一部。ゴア・マガラの鱗に素直に刃が通るのもあって、今は乗りに乗っている状態と言えた。
己が包囲されていると悟ったゴア・マガラは後方に下がり、息を吸って首をもたげた。口から放たれた黒い霧の塊が複数、地を這って大きく弧を描きながら進む。
だが狩人たちはその身軽さを活かし、弾幕の間を縫うように駆け抜ける。
「だああああっ!!」
まことが先頭を取り、そのままの勢いでウォーハンマーを頭に叩きつける。重い衝撃に漆黒の鱗の一部が潰れ、弾け飛ぶ。
奥から見えた鱗は、闇に濡れたような色とは正反対の白く輝く色をしていた。
「見惚れてる暇ないわよ!」
彼女だけの時間は、横から割り入った美奈子の呼びかけで中断された。
金髪を振り乱す少女は猟虫を飛ばしてゴア・マガラの注意を引き、その隙をついて棍を操る。
袈裟斬り、薙ぎ払い、叩きつけ。
ゴア・マガラは堪らず口を開けて牙による反撃を試みるが、それよりも早く懐に潜り込む者がいた。
「そうよ、こいつは今までのよりずっと強いはずなんだから!」
細い刀身が唸りを上げ、一糸乱れぬ連撃によって鱗に細かい傷をつけていく。その太刀の使い手はもちろん黒髪の少女レイ。
「あの歳で何という連携だ……」
リーダーも双剣を激しく舞わせながら、ずっと年下であるはずの少女たちに舌を巻いていた。全員が近接武器を扱いながら、お互いに攻撃が当たらない絶妙な間合いを保っている。だが注目すべきはそこではない。彼女らが優れるのは、決して攻撃の勢いを殺さないままこれを実行している点にあった。
「私も、ついていかなくてはな!」
リーダーは自身を軸として双剣を振り回す。
その様はまるで、風に舞う蝶。
力みはなく軽やかに、しかし如何なる鱗も巧みに鋭く切り裂いていく。
状況を見れば、完全にこちらが有利。このまま押し切れるのではという考えすら浮かび始めたその時だった。
ゴア・マガラは攻撃を避けて後方に跳梁し、背に収納していた逞しい翼を拡げた。
濃い蒼が空中にひらめく。
それを見たリーダーの瞳の色が変わった。
「あの翼膜の色……感知能力が既に高まっている!?」
ゴア・マガラは大きく身を引くと、黒い吐息を真っ直ぐ撃ち放つ。
咄嗟に各々が横に転がると、すぐ傍に着弾したそれは黒い霧だまりを撒き散らす。
直後ばさりとはためく音がして、空から迫りくる竜の巨体。
「くっ!」
否が応でも接近を拒否する相手に、回避を余儀なくされる狩人たち。
彼らがそれでも獲物を目で追いかけると──
首元に、目元に、赤紫の光が妖しく走っていた。
リーダーの顔に早くも焦燥が滲み始める。
「早い……早すぎるぞ!こちらは感染していないのに!」
「一体なにがですか!?」
「ゴア・マガラは目が見えない。だから鱗粉で周囲を感じ取ることは知っているだろう!?その能力が際限まで高まった時、あれが……」
ゴア・マガラは肩上に納めていた翼を拡げ、その先にある爪を大地に突き立てた。それは一般に翼脚と呼称される
「ヴア゛ア゛ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!」
黒い鱗粉が大量に放出され、冥府の使者の如き絶叫が放たれた。
触角に、翼膜に、首元に。至るところが鈍く赤紫に光る。悪魔の如き六本脚の異形に、少女たちは初めて戦慄を覚えた。
黒蝕竜は、その場で口元に霧を溜めて目の前の一点に収束させる。
「まずいっ!」
黒い霧が、白い光の破裂に転じた。
霧は大爆発を起こし、それが横に拡散。
「ぐっ……」
少女たちの視界が妖魔ウイルスの黒で塗りつぶされた。
近づけないうえに相手の姿が見えず、彼女たちは判断に迷ってしまう。
そこを突くように、霧の向こうにあった『第三の脚』が振り上げられた。
霧ごと真上から大地を裂く、血塗られた色の爪。
轟音と震動が地を鳴らす。
叩かれた地面がめくり上がって弾け飛び、少女たち諸共吹き飛ばした。
「きゃああっ」
華奢な少女たちの体が空中に舞い、モノのように転がる。リーダーは思わず息が詰まりそうになり、直後には駆けだしていた。
「大丈夫か!?」
「な、なんとか……」
「君たちはキャンプに帰れ!ここは私が食い止める!そしてキャンプにいる仲間に伝えろ、『筆頭ハンターは至急、エリア8に集合せよ』と!」
幸い衝撃の余波を受けただけで怪我のほどは大きくなかった。まことは立ち上がりながら首を振る。
「ダ、ダメです!リーダーさんを1人にだなんて!」
彼女たちとしても今の一撃で悟った。いくらベテランとはいえ、あの生物の攻撃をまともに喰らったら立ち上がれなくなるのではないか。
「私は何回もあれを相手にしている。いいから行け!」
有無を言わせずリーダーは少女たちの背中を押した。
ゴア・マガラは背中を見せた彼女たちに興味を引かれたが、その横顔をリーダーが突く。
美奈子は擦り傷を庇いつつ振り返る。
「リーダーさん……」
男は頭を狙って斬り続け、注意を自分へ引き付けようとしていた。
無謀な行為である。
確かに生物共通の弱点である頭部を狙うのは一つの方法だ。だがそこに張り付き続けるには、不意な攻撃を真正面から受ける危険を受け入れねばならない。しかもただでさえ、彼はあの厄介な黒い霧によって思うように動けないはずなのだ。
だが彼はその無謀な行為を双剣使いとしての高い機動力と実力、そして自身を犠牲にする強い覚悟によって可能にしていた。
霧を、爪を、爆発をすべて避け、剣の残光が乱れ飛ぶ。
そして見事、ゴア・マガラの意識は狙い通りリーダーに向いた。
「はあっ!」
決して攻撃の手は緩めない。
ゴア・マガラは近づかれるのが嫌になったのだろう、後方に飛びのいて距離を取り、大きな霧を吐き出した。
「小癪な!」
それを見たリーダーは旋風のごとく剣ごと自身の身体を回転させ距離を詰める。
鬼人突進連斬と呼ばれる、攻撃と素早い移動を両立する技だ。姿勢を低くしたことで頭上を霧が通過し、背後で爆発する。
その判断は正しく、そして間違っていた。
攻撃を切り抜けた先で突風が吹き、身体が押しやられた。目を開けると既に、獲物の姿はなく。
空中で、翼脚を構え広げる黒い狩人の姿があった。
「なっ……」
ずがああん、と凄まじい破裂音に、撤退しかけていた少女たちは思わず振り向いた。
ゴア・マガラの翼脚の爪により、リーダーの身体は大地に縫い付けられていた。
周囲には大地の破片が飛び散り、衝撃の大きさを物語っていた。
「リーダーさん!」
どんなベテランのハンターといえど、あの巨大な生物に全身を全力で抑えつけられて、果たして持つかどうか。苦し気な声からしてとても楽観はできない。
3人は踵を返し、リーダーの下へ急ぐ。
「ダメ……間に合わない!」
策などない。あるはずがなかった。
明らかに相手が強すぎる。いまこの背にある武器では、とても止めることはできないだろう。
ならばどうする。
残された道は、ただ一つ──
ゴア・マガラは翼脚をもう一度振り上げた。
爪を完全に広げず、閉じかけた形。そこにあるのは、ここで獲物を確実に仕留めるという固い意志。
だがリーダーの視線はそこではなく、自身に駆け寄ってくる少女たちに向いていた。
「来るな……来るなっ……!!」
肺が締め付けられているため声が出ない。
彼の希望を裏切り、彼女たちは近づいてくる。
最後の抵抗で、男は精一杯の睨みを利かせた。
少女たちが懐に手を突っ込むと、その中から棒状の物体が出てきて。
光が弾けた。
リーダーは目を瞑っていたが、衝撃は来ない。
目を開けると、2人の少女が覆い被さるようにして男を護っていた。
彼からすれば先ほどの少女が突然消え、別人の女性が現れたように感じられた。
身体のラインに沿った薄く、白く、しなやかな生地。そこに色鮮やかなセーラー襟とスカートが映えている。一方は深緑、もう一方は橙。前にも赤が特徴の似た姿の少女がいて、ゴア・マガラに燃え盛る炎を浴びせていた。全員が狩人の防具とは明らかに異なり、あらゆるところを柔らかい曲線が支配している。
そして彼女らの横顔はどこまでも完璧で、美しかった。
「……魔、女?なぜ……なぜ君たちが……」
「ずっと隠しててごめんなさい」
「こんなこと言うと言い訳がましいけれど、騙すつもりは本当になかったんです」
リーダーはまだ状況を理解しきれていないようだ。ジュピターとヴィーナスは協力して男を立たせる。
彼の意識は先ほどの衝撃のせいで朦朧としていた。
「やっぱあたしは一緒に調査するの、断る」
ヴィーナスはそう言いだし、決意の表情でかすり傷の走った男の横顔を見つめた。
「この先も一緒にいたら、あたしたちのせいでこの人が怪我しちゃうわ。それを見るのだけは、絶対に嫌」
「同感。この人にまたこうやって無理させるくらいなら、別れた方がずっとマシだ」
そこまで言ってから、ジュピターはヴィーナスと顔を見合わせ苦笑を浮かべた。
「こう思っちゃう時点で、ホントは恋じゃなかったのかな」
「……かもね」
「でも、その人を護りたい気持ちは本物でしょ?」
マーズが火炎放射を放ちつつ振り返った。
2人も頷き、その想いを確かめ合う。
恋の真偽がどうであろうと、筆頭リーダーが大切な人であることには変わりない。今は護るべきものを、護りたいものを全力で護る。それがセーラー戦士という存在だ。
少女たちがリーダーを抱えて飛びのいた直後、ゴア・マガラの翼脚が炎を突っ切りそこにあった大地を粉砕した。
距離を取った戦士たちは、怒り狂いながら炎を振り払う化け物と再び相対した。
「さて……この後どうしようか」
ジュピターはひしひしと目はなくともこちらに向けられた殺意を感じ、拳を握り締めていた。
誰かを庇いながらの戦いとは得てして不利になるというもの。相手が自分たちより遥かに強靭な化け物であれば、猶更だった。
「シャボン・スプレー!!」
その時、軽やかな叫びと共に泡が周辺一帯を覆った。
鱗粉による感知を邪魔されたゴア・マガラが戸惑って周りを見渡すうちに、3戦士の前に複数の影が現れる。
その正体はセーラームーン、セーラーマーキュリー、セーラーちびムーン、タキシード仮面。仲間たちの戦士となった姿だった。
マーキュリーはジュピターとヴィーナスに支えられていたリーダーを見ると急いで駆け寄ってきた。
「リーダーさんはこっちで安全なところに避難させてくるわ!」
その身体を預かって支えると、彼女は霧に紛れるように姿を消した。
通信機も使っていないのになんで、と驚くマーズにムーンが説明をする。
「キャンプから見てても分かるくらい、いきなり黒い霧が空に広がったのよ!さてはと思って緊急出動したってわけ!」
「えっ、じゃあ筆頭ハンターさんたちには?」
「……うん、無理やり抜け出してきたから多分バレちゃった」
マーズは深いため息をついた。だが、もうこうなってしまった以上気にしてはいられない。
やがて霧が晴れてくる。それを合図に、セーラー戦士と黒蝕竜の戦いが始まった。
この世界からすれば異次元の戦いである。遺跡平原の片隅で黒い霧が飛び交ったと思うと、すぐさまそれに雷や火、そして光やらが跳ね返っていく。
天変地異を一挙に集めたような戦場であったが、その中でムーンはちびムーンと共にロッドを構える。
「ムーン・スパイラル・ハート・アタック!!」
「ピンク・シュガー・ハート・アタック!!」
マゼンタの光が浄化の力をゴア・マガラに届ける。
しかしゴア・マガラは怯みもせず、苛立たしげに翼脚を振りかぶった。
咄嗟にムーンがちびムーンを抱えて跳ねると、その地点を逞しい爪が深くえぐった。
「くっ……やっぱり効かない!」
ムーンは2段階変身も考えたが、グラビモスから得た知見からすれば隙を晒すだけかもしれない。
攻めあぐねているところへ、手ぶらになったマーキュリーが戦場に復帰した。
「骨に少しだけひびが入っていたけれど、命に別状はなかったわ」
「よかった……!」
報告を受けて最も安堵したのはジュピターとヴィーナスだ。
状況を見たマーキュリーは頷くと、大きい声で叫んだ。
「あたしたちの力をセーラームーンに注ぎましょう!妖魔ウイルスの吸収力をも凌ぐ力を込めるのよ!」
それを聞いたちびムーンは、黒蝕竜の悪魔の如き触角を指さした。
「あれ狙ってみようよ!いかにも弱点って感じだわ!」
するとタキシード仮面がマントを翻して進み出た。
「ならば、私が時間稼ぎをする」
男は竜の前に飛び出、ステッキでも薔薇でもない、一振りの剣を取り出した。
かつてうさぎが使っていた、緑の女王の細剣『プリンセスレイピア』である。
ゴア・マガラは翼脚で薙ぎ倒そうとしたが、その触角に、茨の細剣を突き立てる。
タキシード仮面は一点を見つめ細剣を左右に乱れ舞わせる。
翻弄される竜は頭を振り抵抗するが、男は迷わない。
「はあっ!」
最後の斬撃で頭の鱗が弾け飛び、白い素肌が垣間見えた。
「ありがとうございます、タキシード仮面様っ!!」
既にセーラームーンはティアラを外し、その手の上で高速回転させながら構えていた。
「ムーン・ティアラ・アクショーンッ!!」
煌めくティアラに更なる回転力を加え、投げつける。
戦士たちがそれぞれの守護星のパワーをそれに注ぐ。
マーキュリーの水、マーズの火、ジュピターの雷、ヴィーナスの光。そして最後にちびムーンが魔力を注ぎ、威力を大幅に増したティアラはゴア・マガラの頭部に飛んでいく。
それが触角に触れた瞬間、光が閃いた。
「ヴウウゥゥッッッッ」
だが、まだ怯むに留まる。
「エナジーをあれだけ注ぎ込んでも耐えるなんて!」
「……それなら!」
マーズの言葉を受け、セーラームーンが駆け出す。
彼女は咄嗟に変身を解いた。
虹色の光の中から、大地の女王の鎧が顕現する。
続けてその背中に現れたるは──
無骨な骨の大剣『アギト』。
峯にそびえる牙が獰猛に光っている。
うさぎはゴア・マガラに駆け寄りながら柄を握った。
重量級の塊が唸る。
渾身の力を籠め、全身の体重をその剣というには大きすぎる代物に乗っける。
「とりゃあああああああっっっ!!!!」
振り下ろす。
重い斬撃が、盲目を導く器官に直撃する。
火花と鱗が散り、触角の先が欠けた。
「ヴアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」
漆黒の竜は大きく仰け反り、派手に後ろに転げ倒れた。
たちまちのうちに空に立ち込めていた黒い霧が散り、太陽が戻ってくる。
「やったっ!!」
ちびムーンは喜ぶが、ゴア・マガラは呻きながらも立ち上がった。
戦士たちは戦う構えを崩さないまま相対する。
ゴア・マガラもまた、殺意を漲らせて戦士と相対していたが──
「!」
おもむろにゴア・マガラは上体を持ち上げ、周囲を見渡すような動作をした。
「な、なに!?」
戸惑ううさぎを無視し、ゴア・マガラはばっと翼脚を、そこから垂らされる外套を広げる。
それは空中に舞い上がり巧みに風をとらえると、あっという間に北の山上へ上がっていった。
空からは既に黒い霧が引き、再び平穏の青空が広がった。
「……何かがおかしい」
黒髪が少し乱れたマーズは顎に手を添え、彼方に去っていく黒点を見つめた。それから仲間たちに振り返る。
「あのゴア・マガラ……確かに妖気は感じたけど極々僅かなものだったわ。あれがミメットの最終兵器とは思えないくらい」
真実を知らされた戦士たちの間に、困惑の表情が広がる。
「えっ……じゃあ、なんであの子が遺跡平原にいたの?」
「そういやミメットの姿もないじゃない。妖魔もなぜか全員倒されてるみたいだし……さーっぱり意味わかんないわぁ」
ムーンとヴィーナスの素直な疑問はここにいる全員の脳裏にあることだ。彼女たちが遺跡平原に来る数時間前に何があったのか。マーキュリーは思考を巡らせる。
「ライゼクスの前例があるわ。今回のゴア・マガラも、完全に制御できず暴走したんじゃないかしら。結局彼に妖魔が全滅させられ、ミメットは逃げるしかなかった」
「なるほど、それなら筋は通るね!」
ジュピターは納得したが、タキシード仮面は難しい顔で唸っていた。
「……そう何度も同じ轍を踏むだろうか」
どちらにしろ、見える証拠がないのだから憶測は憶測でしかない。
「まぁ何はともあれ早くキャンプに帰りましょ!筆頭さんたちも待たせてるし!」
「あのね、うさぎ。あたしたちの正体バレたこと分かってる?あっちからすれば、ずっと騙してたって思われたって仕方ないんだから!」
「あっそうだったー……」
うさぎの虫並みの忘れっぽさに呆れるちびムーンだったが、実際はそれほど深刻な表情ではなかった。
むしろどこか晴々とした雰囲気が、彼女だけでない戦士たちの間に流れていた。
今週はMHXXの超特殊をすべてソロで制覇したけど、あまりにも死に過ぎて後半もはや死んだ目でプレイしてました…。ブレイブ前提の難易度でしょこれ…。あんな殺意マシマシの化け物がいるモンハン世界はやはり魔境。
別ジャンルだけど水星の魔女12話見て心に深刻なダメージを受けてしまった…ぼちろ見始めようかな…