お昼休憩を終えて午後の部に入った。愛さんの弁当を食べ終わったお腹は重くあまり激しい競技じゃなければいいと思っているのだが。
ええっと、次は……
愛「ジュンジュンほら行くよ!」
「ちょ、行くってどこにだよ??」
愛「次の競技に決まってんじゃん!ジュンジュンの出番だよ?!」
「俺の出番もっとあとじゃなかった?」
愛「騎馬戦だよ!」
………は??
「騎馬戦後半だったろ?!なんで今なんだよ!」
愛「なんかスケジュール変更したみたい!まぁ男子達も盛り上がってるしその勢いで騎馬戦になったって!」
「いやいやその変更した理由なんだよ!?よっぽどそんな事ないぞ!」
愛「愛さんに言わないでよ!ほら、みんな待ってるから行くよ!」
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「おー準太、待ってたぞ!」
「うちのエースはお前だからな!期待してるぞ!」
愛さんに引っ張られ男子たちのとこへ行くと異常な程に盛り上がっており愛さんの言っていた事が盛ってないことを理解せざるを得ない。
おいこらそこ服を脱ぐな。叫ぶな走り回るな。
「なんでこんな盛り上がってんだよ。」
「そりゃお前、騎馬戦と言えば男の勇姿見せれるだろ?」
「そんで勝ったらもっと盛り上がるだろ?」
「そしてその後……」
「「「女子にモテるだろ??」」」
「………。」
こいつら煩悩しかねぇじゃねぇか。
「お前は宮下さんいるからいいじゃんかよ!でも俺達にはそういう子がいねぇんだよ!」
「なんであんな可愛い子と付き合えてんだよ!羨ましい!」
「あぁ早く彼女欲しいー!」
「俺こんな邪念しかない奴らと騎馬組むの?」
もはや不安しかない思いを募りながら残酷にも開始の時間がきてしまった。
アナウンスと共に入場し、各々騎馬を組んでいく。周りを見ると目が血走ってる奴ばかりでこれから始まる騎馬戦が壮絶なものになる気しかしない。
愛「ジュンジュンー!!頑張れー!男見せろー!」
外で愛さんがメガホンを使って声援を送る。彼女が応援してくれるのはこれ以上にないほど嬉しいんだが……
「「「………。」」」
土台の3人が恨めしそうな顔をしてこちらを見上げてくる。そんな顔すんなよ、こいつらとこれからやるの心配でしかないんだけど。
「それでは騎馬戦を始めます。」
ピーっと笛が鳴ったと同時に全男子が雄叫びを上げたと同時に掛け始めた。
もうせめてこの身は無事に終わりたい。
しかしその願いはかき消されそうなようで。
「よぉし!まずはリア充夏目を狙うぞ!全員ついてこーい!!」
「「「おー!!」」」
「……は??」
相手側から叫ばれたと同時に大勢の騎馬がこちら目掛けて突進してくる。
おいおいおい!!!冗談じゃないぞ?!
どうやらこの騎馬戦はリア充を片っ端から潰していく趣旨になっているようだ。
「やべ、こんなに相手するのかよ!」
「安心しろ準太!俺たちが守ってやる!」
「本当は相手側にいたいけどな!」
「お前ら味方だろうが?!」
えーこんなのやだ。とは思うがこんな大勢で向かわれたがこちらも覚悟を決めるしかない。あーもう知らないどうにでもなれ!
「どちくしょー!!!」
愛「あーあ、ジュンジュン完全的じゃん。」
せつな「でも見てください!なんだかんだ凄い気合い入ってますよ!これは何かあるかも!」
果林「いや、あれは多分……。」
璃奈「やけくそになってるね。」
愛「でもなんか楽しそう!愛さんもやってみたい!」
こうして俺は愛さん達に見物されながら理不尽な騎馬戦をするのであった。