愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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気づくともうこんな月日に……
遅くなってしまいすみません!!
また気が向いたら見てください!


番外編「町内ボランティアの変-その2-」

「え、ここ??」

 

愛「んー、そうみたいだね。思ってたより大きいね!」

 

外来種を何とかして欲しいと言うことで俺たちは公園の池に着いたのだが……ちゃんとでかい。もうちょっとぽつんってあるくらいの広さだと思ってたけどその何倍もある広さ。この池で外来種捕まえろとか無理じゃない?いるの?

 

愛「ほらほら、亀がいるよ!」

 

「………。」

 

愛「あ!あそこに鯉も!」

 

完全に俺任せのスタンスでまわりの生き物に興味津々の愛さん。いや君何のためにいるの。

 

愛「さぁジュンジュン!網持ってレッツゴー!」

 

「やかましい!!そんなに生き物好きなら愛さんがやればいいだろ!」

 

愛「えぇだって愛さん女の子だもん♪」

 

「なーにが女の子だもん♪だ!男の子だって生き物怖い男の子もいるんだぞ!」

 

愛「ジュンジュンは生き物大好きな男の子だもんねぇ〜」

 

「いやそんなことない。ゴキブリ嫌い。」

 

愛「そりゃ好きな人なんてそんないないよ!ほら、覚悟決めて男見せろー!!」

 

ドンッと背中を押され池に入れられた。絶対これ終わったら復讐してやるからな。

 

「はぁ……じゃあとっとと捕まえて終わらせるか」

 

愛「その意気だー!!いけー!ジュンジュン!!」

 

ポ○モンみたいに言うな。いつから俺は愛さんの手持ちポ○モンになったんだよ。はぁ……それにしても濁ってるなぁ。こんなんでそもそも見つかるのか??

 

「……見た感じどこにもそれっぽいやついないぞ」

 

愛「えぇそんなはずないよ!きっといるよ!」

 

「いやそんな目をキラキラさせて言われても。捕まえるの俺だし」

 

全くなんで休みの日に池に入って魚を捕獲なんてしなきゃいけないんだ。もういない、こんだけさがしても見つからないならもうその外来種はどっかいった。きっとそ……!?

 

愛「ジュンジュンどしたの??」

 

「あのさ、ここにいる外来種ってどんな魚って聞いた??」

 

愛「ううん。でも魚を食べちゃうんだから肉食だよね!」

 

「そうだよなぁ肉食だろうなぁ……だってこんなに危なそうだもんなぁ!!」

 

愛「え、危なそうって……うぇぇ?!」

 

そう、いないと判断して池から出ようとした瞬間に目の前にそいつが現れた。1m以上あるだろう体にワニのような口をしている魚が数匹現れた。……現れちゃった。

 

愛「なにこの魚!!おっきい!!捕まえなきゃ!」

 

「いや無理無理無理無理無理」

 

なんだこいつこんなのなんでいるんだよ!!日本にいちゃダメだろ!

 

愛「えっとね、これはアリゲーターガーって魚みたい。ワニのような口に歯が鋭いんだって!」

 

「なに安全地帯で調べてんだよ!そんなん捕まえられるわけないだろ!」

 

愛「大丈夫だって!ジュンジュンならできる!」

 

「無理言うてんだろぉ!!うわこっち寄ってきたんだけどぉ?!」

 

愛「ジュンジュンモテモテだぁ〜」

 

「あとで絶対ぶっとばしてやるからなこらぁぁぁ!!」

 

こんなん噛まれたら即アウトだろ!なんで町内の人たち俺に任せんの普通これプロが捕獲する案件だろ!

 

「あぁもうどうにでもなれ!!おらぁぁぁ!」

 

愛「いけー!!!ジュンジュン!!!」

 

逃げ場もなく愛さんに見放された俺はほぼやけくそになってアリゲーターガーとやらに向かった。……え、俺死ぬかな?

 

********

 

「いやぁ、まさか全部捕まえてくれるとは。夏目くんに頼んで良かったよ」

 

愛「ほんとすごいよジュンジュン!!!町内のヒーローだね!」

 

「……あ、うん。やったー。」

 

数時間奮闘した結果、俺は全てのアリゲーターガーを捕獲した。もうがむしゃらに網振った。捕まえたかどうかより噛まれたら死ぬという気持ちで立ち向かいました。みんな褒めて。

 

愛「でも、良い思い出になったでしょ??」

 

「どこがだよ。」

 

愛「そう言わずにさぁ。ほら、ジュンジュンの勇姿を愛さん撮ったよ!」

 

「勇姿って……まぁ、記念として見ておくか」

 

嬉しそうにスマホを見せてくる愛さんに俺もさっきまでの疲れや恐怖が少しなくなり画面を見る。……ん?

 

愛「ね!ジュンジュンすごい一生懸命捕まえてるでしょ♪」

 

「……あぁ確かにそうだな。俺は頑張ってる写真だ」

 

愛「でしょー!!」

 

「この愛さんの自撮りの背景になっていなかったら本当に良い写真だったなぁ!!!!」

 

愛「うぇ?!ジュンジュンなんでそんな怖い顔してんのー!」

 

「当たり前だろぉ!俺があんな大変な思いしてる俺を背景になに楽しそうにピースした自撮りしてんだよ!」

 

愛「お、怒んないでよぉ。ね、思い出だよ??」

 

「言いくるめられてたまるか!!今日捕まえたアリゲーターガーで愛さんをどうしてやろうか……」

 

愛「ちょ、それ彼氏が言うセリフ?!脅迫だ脅迫!!」

 

「やかましい!!今日の蓄積全て愛さんに晴らすぞこらぁ!」

 

愛「ご、ごめんってばぁ!!」

 

こうして俺のボランティアは終わった。この後愛さんを追いかけて最終的にアリゲーターガーとの死闘で培った疲労でぶっ倒れたのは言うまでもない。

 

愛「またジュンジュンとボランティア行きたいなぁ♪」

 

「二度とボランティアなんてしない。」

 

 

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