中間テスト当日。今までの俺を知ってる人から見ると信じられない程勉強をしてテストを迎えた。教室に残って勉強、部屋でも勉強、図書館でも勉強。勉強勉強勉強……いくら愛さんに勝つためとは言え途中頭がどうにかなってしまいそうだった。しかしそれを耐え抜いた俺はもはや最強!!
さぁかかってこい宮下愛!!!
愛「ジュンジュンちっす!!!いよいよだねぇ〜♪」
「おはよ。やるだけのことはやったからな、後は愛さんに勝つだけだ。」
愛「いいねいいねぇ!!いつもだらしなくて何をやるにも無気力なジュンジュンとは思えない言葉だねっ!」
「おい何さらっと酷いこと言ってんだよ。」
愛「あ、そういえば愛さんはもうジュンジュンに奢ってもらうもの考えたよ♪」
「待て待て、もう勝った気でいるのか??負けた時に恥ずかしいぞそれ。」
愛「大丈夫大丈夫っ!愛さん最高に調子良いから!」
「何の説得力にもなってないぞ……」
うわぁ絶対勝ちたい。何の根拠があってそんなに自信があんだよ。愛さん使えば何でも何とかなるのかよ。え、愛さんパワーワード過ぎん??
愛「そろそろテストが始まるね…今回も愛さん頑張っちゃうぞ〜!」
「せめてテスト前は緊張というものをしてみない??」
愛「そんなのしたってしょうがないじゃん!!後はやるだけ♪」
「君のそのポジティブ思考全校生徒にシェアしてあげなさい。」
愛「いいよ!!どのクラスから行く?!」
「冗談だからやめてくれ。」
そんなこんなでテスト当日とは思えない緊張感の無さのままふたりはテストに望むのであった。
愛・準太「「勝つのは俺だ(愛さんだ)!!」
(自分たちよりあのふたりが気になる……)
ちなみにふたりの会話をテスト週間から聴いていたクラスメイトはもはやテスト所ではなくなっていた。
ーーその1週間後ーー
テストが終わり全てのテストが返却された。なんとなんと、5教科全て80点代を取れていた。ちなみに今までの俺は50点代、良くて60点代と言ったところだった。てことは分かるよね??俺すごーく頑張ったってことよ!!自信しかない、どーせ愛さん大口叩いたけど70点くらいだろう。
愛「ジュンジュン、テスト見せ合おうよ!!」
「おう!財布の準備しとけよ!!!」
そうしてお互いの解答用紙を見せ合ったのだが……ん、あれ??
おかしいな、何回見直しても全て90点代……え、えっとこれ愛さんのだよね?隣の席の愛さんだよね??
愛「へぇ〜ジュンジュン中々点数高いじゃん!!ちゃんと勉強してたんだ!」
ダメだ、愛さんの言葉煽りにしか聞こえない。
「え、愛さんって元々頭良いの??」
愛「んーどうだろ、まぁいつもこんなもんっしょ!!」
「これこんなもんって言える点数じゃないよ??天才じゃん!俺こんなのと戦ってたの?!」
愛「こんなのって酷いなぁ……こんなのに負けちゃったジュンジュンはなんだろうねぇ♪」
「ねぇやめてすみませんでした。」
愛「さてさて、この勝負は愛さんの勝ちということで……わかってるよね、ジュンジュン♪」
おいやめろ満面の笑みを向けてくるな。眩しい、太陽のように眩しい。ハロハロしちゃう。
「勝負は勝負だからな、前言ってた奢って欲しいやつ言いなさい。」
愛「やったー!!また当日近くなったらメッセするねっ!」
「おう……はい??」
愛「え??愛さん変なこと言った??」
「うん、変なこと言ってる。今日買うんじゃないの??」
愛「違うんだなぁ〜。今度の休日、ジュンジュンは愛さんとお出かけしてもらうから!」
「おいそんな急に言われても無理だ。俺にも予定がある。」
愛「次の日曜日部活ないからだらけるって嬉しそうに言ってたの愛さんは覚えてるんだなぁ♪」
しまったついプライベートを話してしまった……まずい逃げれねぇ。
愛「というわけで、また予定メッセするからちゃんと見てね!!」
「うぅ……了解。」
なんて言うことだ、勝負に負けてしまったばっかりに俺の大事な休みがなくなってしまった。……まぁでもお陰で成績が上がった事だし個人的には良い刺激になったな。なんだかんだこれも愛さんのお陰かもな。
愛「あ、ちなみに期末テストから愛さんがジュンジュン指導するからねっ!」
「………え??」
愛「元々これ約束してた事だもんね!愛さん頑張るぞぉ〜!!!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
今日分かったこと。
簡単に勝負をしてはいけない。勝負はお財布に余裕がある時にするもの。隣の席の女の子を見くびると恐ろしい目に遭う。
そして最後、俺は今後嫌でも勉強しなければいけなくなった。