日曜日。本来なら部活もなく家でくつろぐはずであったがそれは絶たれた。愛さんに中間テストを負けたことで今日俺は愛さんに奢る為にわざわざ外出をしなければならない。
やだなぁ面倒くさいなぁ……コンビニとか購買じゃダメなの??何を奢らせようとしてんだよ俺金ないんだけど。
このまま寝坊してキャンセルしようと考えていたが……
愛『ジュンジュンおはよ!!』
愛『ちゃんと起きてる??愛さんはもう朝から元気一杯だよ!!』
愛『前決めた時間と場所にちゃんと来るように!!』
これである。もはや逃げる余地はない。愛さんはちゃんと俺が忘れないように当日にも確認のメールをしてくれる。優しいなぁ素敵だなぁ別にちゃんと覚えてたけど。
「さて、そろそろ行くか。」
一応言っておくが相手は女の子だ。いくら不本意の外出とはいえしっかりと身だしなみを整える。これでだらしない格好で行ったら何を言われるか分からない。別にいいけど…いや、良くないな。
集合場所に向かうと既に彼女は待っていた。待って早くない??待たせるのも申し訳ないし俺結構早めの時間に来たんだけど…なんかごめん。
愛さんはこちらに気づいてブンブンと笑顔で手を振ってくれる。
やめて恥ずかしい周り見てるよ。おい男子鼻の下伸びてんぞ。
愛「あ!やっと来たぁ!!のんびりだねぇジュンジュン♪」
いやだから早めに来たっての。あなたが早すぎるんだよ!!しかもこの時間に来てのんびりって……ほんとにのんびり行けば良かった。
「……愛さん何時に来たんだよ。」
愛「へ??1時間前だけど??」
早すぎる。
「俺が来るまで何してたんだよ、、」
愛「んー周りにいる子供たちと一緒に遊んだりとか??」
「愛さんのコミュ力の範囲広いっすね。」
愛「いやいやそれほどでも〜♪」
いやまじ何者なんだよ。知らない子供とも仲良くなれるってなかなかだぞ。
そんな事より……
愛「……??ジュンジュンどうかした??」
愛さんの私服初めて見たけど…うん、愛さんって感じの私服だ。スキニーにノースリーブ。その上にジージャン……うん、愛さんだ。
愛「もしかして、愛さんの私服にドキってしちゃった??も〜ジュンジュンったら〜!」
「あぁその通りだ。とても似合ってるぞ良い感じ。」
愛「ふぇっ?!あ……そ、そっか…///」
あれ、思った反応と違う。凄い顔真っ赤になってんじゃん。汐らしくなっちゃってるよ……
「おーい、愛さんーーー。」
愛「ご、ごめんごめん!!何でもない!ほら、ジュンジュン行くよっ!!」
「お、おい腕引っ張んな!どんだけ元気有り余ってんだよ!」
愛「さぁ今日は楽しむぞ〜!!」
愛さんに引っ張られながら着いた先は商店街だった。さすが日曜の商店街、人がいっぱいだぁ…無理。
「なぁ、買うもの買ったらさっさと帰ろうぜ。」
愛「何言ってるの!せっかく来たんだから1日楽しまないと!」
ですよねぇ〜それくらいしないと愛さんパワー消費出来ないもんね。
「それで、一体何が欲しいんだ??」
愛「愛さんが欲しかったのは〜……これです!!」
そう言って愛さんが指した方向にはタピオカのお店であった。タピオカってあれだろ、飲み物の中にでっかい黒い塊が入ってるやつ。いかにも愛さん好きそうなやつだなぁ。
「てかこういう店なら他にもあるだろ、なんでここ??」
愛「ここは他のお店にはない限定商品があって、それがとっても美味しそうなの!!」
「あれか、看板にでかく載ってるいかにも甘そうなやつ。」
愛「もう、そんな事言わないの!!ささ、並ぼ並ぼ!」
「……え、並ぶ??」
愛「限定なだけ人気あってさぁ〜、ほら、列になって並んでるでしょ??」
見てみると確かに大勢が並んでいる。あれ並んでたのかよ…多すぎてそんな訳ないと思ってたじゃん。
愛「よし、じゃあジュンジュン!!愛さんたちも並びに行くよ〜!!」
「……マジかよ。」
愛「マジだ!!」
そして俺たちはあの行列に参加し長い間並んだ。まじで待ちすぎてアトラクション並びに行ってる気分になったよ。そんな俺の横では愛さん終始元気。
いつも以上に満面の笑みを浮かべておなじみ弾丸トークをかましてきた。
その間俺は静かに思った……二度とこんな行列並びたくない。