夜、部屋でくつろいでいるとスマホが鳴り確認すると画面に宮下愛と出ていた。……寝てて気づかなかったと言って出ないでおこう。
そう考えて放置しているとスマホは止まるどころか鳴り止まない。嘘でしょやめるという選択肢ないの??
「……なんだよ。」
愛「あ、やっと出たぁ!!!今何してるの??」
「勉強。」
愛「あはは、何嘘言ってんのさ!ジュンジュンが勉強する訳ないじゃんっ♪」
なんて失礼なことを言う子なんだ。俺だって勉強する時はするぞ…しないけどさ。
「そんで、何だよこんな時間に。ずっと鳴り止まなくて怖かったぞ。」
愛「ごめんごめん!!でもジュンジュンこれくらいしないと何か言い訳して出なかったとか言いそうだから。」
見破られてた。何で分かんの??しっかり予想されて焦るんだけど。
「特に用ないなら切るぞ。」
愛「あー待って待って!次の休み予定ある??」
「ある。」
愛「うん、ないね!!良かったぁ〜♪」
「あるって言ってんじゃん!!いつも暇とか思ってんのかよ全く……部活の練習があるから空いてないぞ。」
愛「え??でも弓道部の子が午前の練習だけって言ってたよ??」
「おいまさか練習終わったらとか言うんじゃないだろうな。」
愛「その通り!!察しがいいねぇ〜。」
「嫌な予感しかしない。」
愛「そんな事ないって!その日愛さんとバスケしようよ!ジュンジュンの腕前を拝見します!」
「部活終わってからも運動しなきゃいけないのかよ。やだよめんどっちー。」
愛「そう言わずにさ〜♪じゃあ部活終わりそうな時間に迎えに行くから、逃げないでね!」
「えぇ……拒否権は??」
愛「ない!!!」
「何でこうも強引なのかね…分かったよ。でも少しだけな??」
愛「そうこなくっちゃ!じゃあまたねっ!」
ぷつっと電話が切れた。まるで嵐のように去っていったな……てか最近俺愛さんに振り回される率高くない??
しかも学校ではこんな俺たちを見てカップル認定されたり理想のカップルランキングにランクインされたり……何勝手にカップルにされてんだよ冗談じゃない。
「そういや愛さん色んな部活に助っ人してるとか言ってたなぁ。折角だしどれほどのものか見てみるか。」
愛さんとのバスケ当日。部活が終わり帰り支度をしているとーー
愛「ジュンジュン〜!!!迎えに来たよ〜!!」
来ましたよ元気に顔を出して手を振る俺の隣の席の女の子が。そんな大声出さないで!みんな見てるから!!
部長「準太、あんたいつの間にあの子とそんな仲に……」
「違います、誤解です。」
部長「いやいや、わざわざ弓道場に迎えに来るなんてもう彼女でしょ??」
「違いますって。この後バスケに連れてかれるんですよ。」
部長「……へぇ〜〜。」
「バスケするだけですって!!だからそんなニヤニヤして見ないでください!」
部長「まぁそれは冗談として…あの子達になんて言うつもり??」
部長がそう言って道場内を見渡す。そこには愛さんと俺を交互に見ながら困惑したり怒ったりしてる後輩女子部員がいた。…え、どしたのみんな。
部長「あの子達あなたのファンなんだから、そりゃ彼女が来たら嫉妬するわよね。」
「だから彼女じゃないって!!」
愛「ジュンジュン早く〜!!愛さん早くしたいよ〜!!」
その言葉にその場にいる全員が凍りついた。バスケするだけだから。言葉がないとこんなに誤解される意味になっちゃうんだね、日本語って難しい。
愛「ジュンジュン待ちきれないよぉ!早く〜!!」
「分かったから!!言葉に"バスケを"と付け足してくれぇ!!!」
周りの痛い視線から逃げるように愛さんを引っ張って道場を出る。後で部長に誤解を解いてもらお。
愛「どうしたの??そんな顔真っ赤にして……愛さんが迎えに来たの嬉しかったのかな〜??」
「マジで黙っててくれ。」