愛「ジュ、ジュンジュン……愛さんは……」
「何だよ一体……」
愛「バスケが……したいです……。」
「何名シーン言ってんだよ。つーかこれからバスケするだろうが。」
愛「あはは!!愛さんこれ一度言って見たかったんだぁ♪」
教室に入って席に着くなり愛さんが泣きそうな顔してるから何を言うかと思えば……心配して損した。
今日は球技大会。学校に着くとどこも活気盛んでいつも大人しそうな生徒も心做しかテンションが高い。愛さんが沢山いるみたいで見るだけで疲れる。
うちのクラスなんて円陣組んだり写真撮ったり楽しそうだ。おい俺も混ぜろ。
愛「あ、ジュンジュンちょっといい??」
「何だよ、また何かの名言言うのかよ。」
愛さんに声をかけられ振り向くとスマホを片手に肩を寄せてきてた。
待って近い近い心の準備出来てないよ?!
「あ、愛さんちょっと待って…「はい、チーズ!!」…あ。」
俺の制止も聞かず押されたシャッター。画面には笑顔の愛さんと驚いている表情をした俺が写っていた。
愛「ジュンジュン何その顔!!」
「だから待てって言ったんだよ!!話を聞け!」
愛「あはは、ごめんごめん♪じゃあもう1回……」
「てかなんで今??撮るなら帰りとかでいいじゃん。」
愛「だってジュンジュン知らないうちに帰ってそうだったもん。だから今撮ったの♪」
しっかり俺の行動を読んでやがる。1日運動して疲れてんのに写真とか無理。集合写真とか勘弁して欲しいなぁ…早く帰らせて欲しい。
愛「って今考えてるでしょ??」
「怖いから当てにくるのやめて。マジで今の焦った。」
愛「愛さんはジュンジュンのそういう考え分かっちゃうんだよね〜♪ほら、もっかい写真撮ろ??」
「…逆らっても無駄っぽいしな。」
愛「その通り♪はい、じゃー2枚目ね!!」
クラスメイト「(早く付き合えよほんと……)」
その後軽くHRを終えそれぞれグラウンドに向かう。ほぼ強制にバスケをすることになったが久しぶりに大勢でバスケするのが楽しみに思っている。
隣では愛さんが友達とお互いの試合時間の確認とか写真を撮る約束をしている。てかこのシーンさっきから何回見てんだろ。友達多すぎ俺にも作り方教えてくれ。
俺たちの最初の相手は3年生であった。この虹ヶ咲学園のバスケ部は強豪校として名を馳せており、案の定相手も部員や経験者を参加させているらしい。
3年生を見ていると1人顔見知りの人がいた。
部長「げっ……いきなり準太となの??私ついてないなぁ…」
「お手柔らかによろしくお願いします。」
部長「それはこっちのセリフよ!!私のチームにも経験者がいるけど準太を抑えれるかどうか…」
「自分のチームメイト信じてあげてくださいよ。ここのバスケ部強いんですから。」
部長「まぁそうなんだけどね…全力でいくわよ??」
「こっちも手加減しないですよ。徹底的に叩きのめします。」
部長「やる気満々じゃない。」
愛「ジュンジュン〜〜!!そろそろ始まるよ〜!!」
部長「ほら、あなたの可愛い彼女が呼んでるわよ。」
「だから違うっつの。」
愛さんに呼ばれ味方チームにいくと全員早く試合をしたいと言いたげな顔をしている。いいねぇうちのチームメイトは頼もしいな。相手を見るとうちのチームにバスケ部がいないのを知って余裕そうな笑みを見せている……部長以外。
愛「いよいよだね、ジュンジュン!!」
「いつも以上にテンション高いな。」
愛「そりゃ楽しみにしてたんだもん!まずは一勝!」
「そうだな。大差つけて負かしてやろうぜ。」
チームメイトA「あの2人がいるだけで凄い心強いよな…俺らも頑張るぞ!」
チームメイトB「うん!!愛ちゃん達のサポートしなきゃね!」
チームメイトC「絶対私たちが優勝するもんね!」
「何言ってんだ。お前らにも活躍してもらうからな。」
チームメイトB「え??でも……」
「別に経験者じゃないから遠慮するとかすんなよ。どんどんパス出してくからな。」
チームメイトA「俺たちも攻めていいのか??」
「……全員でやらなきゃ楽しくないじゃん。」
愛「そうだよ!みんなで楽しもうよっ♪」
チームメイト「「「……うん!!」」」
愛「ジュンジュン良いこと言うじゃん!!このこの〜♪」
「うるさいからかうなボール触らせないぞ。」
愛「それ相手が言うセリフじゃん!!」
こうして俺たちの第1試合が始まった。周りにはクラスメイトや部活の後輩、そして愛さんの友達や彼女の所属している同好会であろう女の子たちも見に来ていた。……予想以上に見に来るじゃん。みんな他のところ行こうよ。
愛「よしみんなっ!!さあ、いこーか!!」
「……次は○道さんなのな。」