ーー璃奈視点ーー
医務室から出て愛さん達の試合があるコートに向かうと既に愛さん達が圧勝していた。すごい、私達があんなに苦戦していた相手が手も足も出てないなんて……
愛さんがスポーツ出来るのは知ってたけど、夏目さんの動きがずば抜けている。自分でゴールも決めてるけど味方にもパスを出してゴールを狙う連携プレイがとても上手い。
璃奈「……かっこいい。」
自然と口から言葉が出てきた。それほど彼のプレイは人を惹きつける。
「お前ら暑すぎなんだよ!愛さんのダジャレでも聞いて少しはその熱冷ませ!」
愛「ちょっとジュンジュンそれどういう意味?!」
相手は疲弊仕切っているのに愛さんたちから疲れが見えない。むしろずっと活き活きとしている……ほんとにこのまま優勝するんじゃないか。
いつも愛さんから話を聞いていると夏目さんは毎日振り回されていると思っていたけど、バスケでは夏目さんが愛さんを引っ張っているのが何か面白い。
璃奈「…2人とも頑張れ。」
ーー準太視点ーー
熱血チームとの試合は無事うちが勝利して終わった。あいつらガムシャラに突っ込んでくるからすげーやりにくかった…
愛「ジュンジュンお疲れ〜!!いよいよ次は決勝だね!」
「お疲れ。もう次の相手は普通の相手であって欲しい。」
愛「え〜クセがある方が楽しいじゃん♪」
「冗談じゃない。」
ただでさえうちのチームに凄いのいるのに相手もそんなのがいるとか勘弁して欲しい。でもなんだかんだ次で最後か…もうちょっとやりたかった。
璃奈「愛さん、お疲れ様。」
愛「りなりーありがとう!!愛さん頑張ったよ〜!」
休憩をしていると璃奈ちゃんに声をかけられた。この子に労われると疲れ吹っ飛んじゃう。やっぱ妹にしたい。
璃奈「……準太さんもお疲れ様。かっこよかった。」
「へ??……お、おう。ありがとな。」
不意に名前で呼ばれて動揺してしまった。あれ、さっきまで夏目さんだったよね??どうしたの一体…嬉しいけど。
愛「りなりーが男の人を名前で呼ぶなんて珍しいね〜」
璃奈「……そんなことないよ。」
へぇ珍しいんだ。それはなかなかレアなんじゃないかこれ??
愛「ジュンジュンだらしない顔しない!」
「してないっつの!!……もう時間だぞ、コート行こうぜ。」
球技大会決勝戦。決勝戦なだけあって既に自分たちの試合が終わった生徒がコートを取り囲んでいた。……めちゃいない??
愛「うわぁ人がいっぱい!!!愛さん燃えてきた〜!!」
「ずっと燃えてんじゃん。まぁ決勝だし分かるけどさ…」
愛「絶対勝ってみんなに優勝を届けようね!!」
「……そうだな。」
せっかく決勝まできたんだ。やっぱ優勝したいよな……
さて、最後の相手はーーー
彼方「お〜〜、愛ちゃんだ〜。」
果林「久しぶりね準太。まさかあなたと勝負することになるなんてね。」
はい、愛さん所属の同好会メンバーが相手でした。どうしよ、また何かありそうで怖いんだけど……
愛「カナちゃんにカリンじゃん!!これはテンアゲっしょ!!」
「テンアゲは愛さんだけ。えぇ普通に試合したいなぁ…」
果林「あら、変な試合は私達はしないわよ??正々堂々と勝たせてもらうわ。」
「その言葉信じますよ。それなら心置き無く優勝貰いますね。」
彼方「彼方ちゃんも負けないよ〜??愛ちゃん達を捻り潰しちゃうよ〜。」
おいおいもう出ちゃってるよ。そんな穏やかな声と口調でそのセリフ言わないでくれる??怖いから、まじで怖いから。
愛「みんな今日はやる気十分って感じだね!!」
「こんなやる気いらない。」
なんで同好会の人達はセリフ言いたがるのかな??また生徒会長の時みたいな試合になるのか。
お願いだから普通に試合をさせてくれ………