少し感じていた暑さが日に日に強くなり今ではジメジメも追加された季節になった。外国とは違って日本の夏は気温も湿度も異常過ぎる。
拭いても拭いても出てくる汗に朝から嫌気をさしながら学校へ向かう。
周りを見ると俺と同じ気持ちなのか、元気な人が見当たらない!
愛「ジュンジュンおはよ〜!!今日も暑いねぇ!!愛さん参っちゃうよ〜。」
訂正します、ここに元気な人いました。暑いと言いながら表情が全く暑そうじゃない、むしろこの子が暑くさせてるんじゃないかってくらいに元気だ。
いつもこんなんだと、この子が元気ない日って相当な事があったと思うよね。
「おはよ、朝からこんな元気なあなたを尊敬するよ。」
愛「せっかくこんな良い天気なんだから元気に1日過ごさなきゃ勿体ないじゃん!」
「そうだな、冷房の効いた部屋で過ごさないと勿体ないよな。」
愛「そっちなの?!」
「当たり前だ快適な環境は大事だからな。」
愛「学校行くまでの辛抱だよ。あ、そういえばそろそろあの時期になってきたね!!」
「……誕生日??」
愛「違う!!てか、愛さんジュンジュンに祝って貰ってない!!」
「誕生日知らないんだから仕方ないだろ……」
愛「5月30日だよ!!次から祝うこと!」
最近この子は何かと俺に指示を出してくる気がする。この前も璃奈ちゃんの件でもその日の出来事話せとか……なんであの後理不尽に怒られたのかは今でも納得できない。
「分かったよ、そんであの時期ってなんだ??」
愛「もちろん、期末テストだよ!!!」
その言葉を聞いた瞬間、まだこれから一日が始まるというのにモチベーションが一気に下がった。うわぁそんな時期かよ……嫌だなぁ。
「期末テストかぁ……めんどくさいけど部活がない分早く帰れるしどっか寄ってこっかな。」
愛「何言ってるの、ジュンジュンにそんな時間はないよ??」
「……はい??」
この子今何言った??凄いキョトンってした顔で見つめてくるんだけど……
何かあったっけ??中間テストは過去一の点数だったから特に居残り勉強とかはないはずだけど……中間……あっ。
愛「期末テストからジュンジュンは愛さんが勉強を教える約束だよ!!」
「……そんな約束したかなぁ??」
愛「したよ!!ジュンジュンノリノリで勝負してたじゃん!これからジュンジュンの時間は愛さんが管理します!!」
「嘘だろ……」
愛「ほんとほんとっ♪さてさて、今日はどれから勉強しようかなぁ〜??」
「え、待って今日からやるの??」
愛「勿論だよっ!早く勉強して余裕持った方が良いって!!」
「余裕持った方が良いなんてよー言うわ!!まだ1週間ちょいあるんだぞ?!それに部活だって……愛さん??」
愛「ぷっ……余裕持った方が良いなんてよー言うわ……っあはは!!!」
ダメだこの人聴いてない。無意識で言ったことにツボられても困るんだけど。えぇ……今日から俺の時間ないの??
愛「もうジュンジュン笑わかせないでよ!!お腹痛いじゃん!!」
「知るか!!勝手に笑ってるだけだろ!」
愛「ジュンジュンがダジャレ言うからじゃん!!とにかく、今日からは愛さんのジュンジュン更生計画を始めます!!」
「ねぇなんかそれおかしくない??普通に勉強でいいじゃん更生って何??」
愛「細かいことは気にしない!帰ったら電話かけるから電話越しで勉強するよっ!!」
「嘘だろマジで俺の時間ないじゃん。」
愛「ないよ!!」
「即答で答えられるといっそ清々しいな。」
愛「一緒に頑張ろうね!期末が終われば待ちに待った夏休みだよ!愛さん燃えてきたぁぁ!!」
「気持ちは分かるけど燃えないで。余計暑くなる。」
愛「あ、ちょっと先行かないでよ!!そういえばこの間有名なお菓子屋さんが出来たみたいなんだけどさ……」
こうしてこのクソ暑い中期末テストの絶望と隣の愛さんトークが終わらない事に学校に着いた頃には疲れ切っていた。
元気なのは良い事だと思うけどね……
「はぁ……早くテスト終わんないかなぁ。」
愛「ジュンジュンこれからだよ!!楽しみだね♪」
「どこが!!!」
隣の席でずっと楽しみにしている愛さんを見てこれから自分の身に起きることが心配で堪らなくなる。マジでお手柔らかにお願いします……