HRを終えて帰る支度をしていると、隣の愛さんから肩を叩かれた。なんだよ凄いニヤニヤしてるけど変なこと言うんじゃないだろうな……
愛「ジュンジュン夜は分かってるよね♪」
「……なんの事だかわかんない。」
愛「いつまで粘るのさ!電話だよ電話っ!!」
「寝てるかもしれないからなぁ……」
愛「ジュンジュンそんな早く寝ないでしょ!!」
「なぜそう決められるんだ……スマホ電源切っとこうかな。」
愛「そんな事させないよ!ジュンジュンがッ 出るまで 掛けるのをやめないッ!」
なんでそれ使ってくるかなぁ。こんな使われるとどこで言ってきてもおかしくないな。てかそんなに掛けるなよ2、3回出なかったら諦めてくれよ。
「分かったよ……分かったから何度も電話するのはやめてくれ。」
愛「うんうんっ♪素直でよろしい!!じゃあまたねっ!愛さん練習に行ってくる!!」
そう言うと愛さんは去っていった。今日から勉強始めるってどんだけスパルタなんだよ。あんなテストなんて埋めればいいんですよっ!みたいに言いそうな見た目の割に成績優秀なんだもんな、愛さんすげぇな。
「さて、俺も部活行くか。」
部長に退部することを伝えてから俺はより一層練習に励んでいる。部員はそんな俺を恨むことはせず応援をしてくれた。だからこそ俺は今も、そしてこれからも……
後輩「「「先輩辞めないでください〜!!!」」」
「うおっ?!」
弓道場に行くと後輩達に詰め寄られた。あっれ今良い感じに覚悟決めたって思ってたのになぁ……
そんなに辞めることを悲しく思ってくれるなんて、なんて良い後輩達なんだ!!
部長「あなたが辞めることを後々嫌になったみたいよ。全く、準太が来るまでその子達ずっとそわそわしてたんだから。」
「えぇ…それを落ち着かせてくださいよ部長なんだから。」
部長「あなた弓道部を辞めるからと言ってもう会わないなんてことはないからね??その口の利き方はそれを想定してのこと??」
「すみません自分で何とかします。」
その後何とか後輩をなだめて練習を始めた。今日一日で色々と出来事があり過ぎる。帰ってからも愛さんの電話があるし……あれ
「愛さんと電話か……」
さっきまで何も意識してはいなかったが今更少しドキドキしてきた。今まで愛さんとの電話には何も感じなかったしこうなるとは思いもしなかった。しかし以前愛さんが俺に伝えた言葉を思い出す。
"愛さんにとって、ジュンジュンは大事な人だから……かな??"
今感じている気持ちはあの時感じたものと同じだ。あれは一体どういう意味だったのだろうか……
「……///」
部長「ちょっと何してんのっ!そんな射で強豪に勝てると思ってるの?!」
どうやら俺の気持ちが射に影響してたらしい。いかんいかん、練習中に考え事なんて……集中集中。
"ジュンジュンっ♪"
部長「準太ぁぁぁ!!!!」
「す、すみませんでしたぁぁぁぁ!!!」
それからは何回引いてもその瞬間愛さんが浮かびまともに当てれらなかった。
おいどうしてくれんだ部長に明日もそれしたらどつくって言われたんだけど……
「も、もう今日は無理……」
家に帰って夕飯を食べ終えると部屋へ行きベッドにダイブした。マジで疲れたこれから勉強とか無理、明日からでも時間あるっしょ。
そう思っていると傍のスマホが鳴る。もうあれだけ予告されてんだから誰のとか言うまでもないよね。
「……もしもし。」
愛「愛さんだぁぁぁ!!!!部活お疲れ様っ!さてさて、それでは勉強を…「よくも練習の邪魔をしてくれたな。」何の話?!」
電話越しで愛さんが理不尽に怒られたと抗議してくるが俺はそれを毎回あなたにされてるからね??最近では足を踏まれたよ??痛かったよ??
「今日は疲れたんだ。勉強は明日からにしよう。」
愛「ダメダメ!!一度許すと何回も同じことしちゃうから!!」
「愛さんどれだけスパルタなんだよ……せめて30分だけ勉強することにしない??」
愛「貧弱!貧弱ゥ!!!」
おっとAI様が出てきたぞ。電話越しでもなかなかしんどいな。思ってた以上に張り切ってて軽く引いてんだけど……
愛「愛さんもそこまで鬼じゃないから大丈夫だよっ!じゃあ少し勉強して、間に普通にお話してまた勉強って感じにしよ。そしたら少しは辛さ無くなるんじゃない??」
「まぁ……それなら」
愛「よしっ!そうと決まれば早速勉強するよ〜!!」
「お手柔らかにお願いします。」
愛「ダメだよ!!優しくするのはジュンジュンがダメになるから徹底的にやってくよ!!」
「愛さん鬼すぎん??」
その日は愛さんのスパルタ勉強で頭をフル回転して死亡しました。正直これがテスト終わるまであると思ったら地獄と考えていたが、途中に挟む愛さんとのお話が楽しくて、それを楽しみに頑張れた自分もいたりする。
え……これってまさか…。