愛「ほらほら手を止めない!まだ途中しか解けてないよ!!忘れたらさっきの覚え方思い出して!!」
「……誰か助けて…。」
愛「ちょっと待っててー!!ってまだまだこれからだよ!無駄無駄無駄無駄ッッ!!」
現在俺は愛さんの部屋で勉強をしている。1週間前から愛さんによる鬼勉強が始まり、期末テストが公表されるとさらに厳しくなった。授業が終わって帰ろうとしたらガシッと肩を掴まれ、抵抗も虚しく逃げないように愛さんの家に連れてかれたわけだ。
愛さんもう少し優しく指導するかと思ってたけどとんでもなかった。授業も予習と復習を徹底するように指示までされている。
愛「よーし、少し休憩しよっか。ジュンジュンお疲れ様♪」
「た、助かった……これ以上やると頭がパンクするとこだった。」
愛「あはは、ジュンジュン顔に出るからね。時間経つにつれて顔が死んでいくから休憩するタイミング分かりやすいよ!!」
「おいそんなんで休憩の時間考えてたのかよ。」
愛「いやぁそれにしてもジュンジュン飲み込み早いよね!苦手な分野もすぐ克服できてるし!あ、愛さんの教え方が上手いからかな〜??」
ぶっちゃけその通りだ。とにかく分かりやすい。授業で意味不明だった問題も愛さんの助言を元に解くと驚くほど理解出来た。てかこの子俺ばっか見てて自分の勉強は疎かになってないか??
「なぁ、教えてくれるのは嬉しいんだけどさ、愛さん自身の勉強は大丈夫なのか??」
愛「うんっ!ジュンジュンが帰ったあと勉強するし、毎日ちゃんと勉強する時間も取ってるから大丈夫だよ〜♪」
「出来る子かよ流石だな。」
愛「これくらい普通だって〜、ちゃんと忘れないようにしないとだしね!」
いや、絶対こんな事してるのそんないないよ。きっと大抵は遊んだりだらけたりしてるんじゃないか??……あ、俺か。
それにしても愛さんの部屋ってきちんと整理されてて落ち着いてんだよな……ギャルっぽい要素あるけどそこが愛さんの個性が出ていいな。って俺何見渡してんだろ。
愛「そ、そんなに見られると愛さん恥ずかしいかな///」
「わ、悪い……。」
案の定俺の目線が愛さんにバレて気まずい雰囲気になってしまった。少し不思議に思ったのが、普段の愛さんなら気にしなさそうなのに今回は顔を赤くして俯いている事だ。やっぱ女の子の部屋まじまじと見るのは良くないな。
愛「そ、そういえばジュンジュンは夏休み予定はあるの??」
「な、夏休み??……部活以外予定はないな…おい何ニヤニヤしてんだよやめろちゃんと友達いるから!ただ今は遊ぶ予定ないだけだから!」
愛「"今は"ねぇ〜♪」
コイツ……俺の予定聞いた途端恥じらいから人をイジる顔に切り替えやがって。かと言って言い返すネタが無い……詰んだな。
「愛さんは予定はあるのかよ。」
愛「勿論いっぱいあるよ!!友達と買い物行ったり、同好会で合宿したり、ジュンジュンと海とか祭りとか行ったり〜」
へぇさすが人気者、しっかりと予定たくさんあるじゃん。そんな遊んでばっかのエネルギー俺にはないからマジリスペクトしますわ。……ん??ちょっと待って。
「え、俺愛さんと遊ぶの??」
愛「え??そうだよ??」
「そんな約束してたっけ??」
愛「してないよ??」
「……それって拒否権は??」
愛「ないよっ!!!」
えぇ断言しやがった。別に予定ないからいいけどこれからアポなしで行くつもりなのかなこの子。でも冷静に考えて愛さんに予定がないのを把握されてるのが悲しくなってくる。
愛「さてさて、ジュンジュンがテスト最下位にならないよう勉強再開するよ!!」
「俺そこまで馬鹿じゃないしちゃんと成績悪くないからな??てか上手く言えたみたいな顔しないで??」
愛「気にしない気にしない!!あ、勉強の前に飲み物持って……あっ!!」
「愛さんっ?!」
愛さんが立ち上がり動こうとしたらテーブルの足につっかえ体勢を崩してしまった。
愛さんが倒れる先には俺がいて何とか怪我させないようにできる限り受け止めて2人で倒れたのだが……
愛「ご、ごめんねジュンジュ……へっ??」
何だろうこの手に収まりきらない膨らんでいるものは。触ったことの無い感触…柔らかいぞ…え、まさかこれ……。
愛「……んあっ…ジュ、ジュンジュン……///」
はい、愛さんの愛さんでしたね。ヤバい想定外とは言え女の子の胸を触ってしまった……俺詰んだかな。
「わ、悪いっ!!!」
愛「……ジュンジュンのエッチ///」
「こ、これは不可抗力で起きたことで!!」
愛「言い訳しない!!今度ジュンジュンには何か言うこと聞いてもらうからね!!」
「えぇ………。」
今日の俺は災難すぎる。もうこれから今みたいなトラブル発生しないようにリスクマネジメントをしなきゃね、これ大事。
愛「……ジュンジュンに触られちゃった///」
「何か言った??」
愛「ジュンジュンの勉強をもっとスパルタにするって言ったの!」
「そんなアホな……。」