既に読まれている方はよかったら改めて見てくださいっ!
では、39話です!
試合は順調に勝ち進み、次は決勝戦となった。相手は海未の音ノ木坂、まさか最後の大会で海未と勝負することができるとは思っていなかった。
そしてこの決勝戦まで愛さんはと言うとーーー
愛「〜〜〜♪♪♪」
会場でひたすら大きな旗を笑顔で振っていた。大声はダメでもこれなら良いだろうと考えたらしい。嬉しい、とっても嬉しいけど……応援団じゃないんだからそんな目立たなくていいんです!!!
しかしこの愛さんエールの効果は絶大で、うちの弓道部員はいつもより調子が良かった。
愛「ジュンジュンいよいよ決勝だね!!愛さんも頑張って旗振るからね!!」
「他の人の迷惑をかけないようにな。」
愛「何かジュンジュンに子供扱いされてる感じする〜!!ジュンジュンのくせに!!」
「何だよジュンジュンのくせにって!そもそもあんなデカい旗持ってくるなんて聞いてないぞ!」
愛「それはトップシークレットだったからね〜♪」
「変化球過ぎて予想も出来んかったわ!」
海未「ふふっ、相変わらず仲が良いのですね。」
愛さんと言い合いをしていると海未に声をかけられた。流石海未、これから決勝だと言うのに普段のように落ち着いている。
「よぉ、まさか海未と勝負することになるなんてな。」
海未「人生何が起きるか分からないものですね。……手加減しませんよ??」
「当たり前だ。手加減されて勝った所で何も嬉しくないからな。」
海未「良い覚悟です、ではまた試合で。」
海未と話していて気づいたが落ち着いている訳ではなかった。静かに闘志を燃やしていたのである。その気持ちは試合で爆発されると思うと恐ろしい。
愛「海未と仲直り出来たんだねっ。」
「ああ。まぁその……これも愛さんのお陰だ。……ありがとう。」
愛「……ふぇ///」
「え、何だよ…素直にお礼を言ったのがそんなに意外だったか??」
愛「い、いやその……そんな真っ直ぐな目で言われたら照れるというか///」
別に思ったこと伝えただけで照れるって何だよ。俺が普段真っ直ぐな目をしないと思ってんのか……滅多にしないか。
「………控え室行ってくる。」
愛「ち、ちょっとジュンジュン待って!ストップストップ!」
振り向くと愛さんはこちらに眩しい程の笑顔を向けていた。この笑顔を見るといつもドキッとしてしまう。それほど彼女の笑顔は…素敵だった。
……って、なんで俺こんな事思ってんだ。
愛「決勝頑張ってね!!ジュンジュンはいつも通り引けばいいんだよ!」
「……当たり前だっ、よーく見とけよ!!」
そして遂に決勝戦が始まった。決勝戦だけあって多くの観客が試合が始まるのを待っておりその中には愛さんがいた。
彼女は旗を振ることはせず、座って俺たちの試合を真剣な顔で見守っている。
なんだよ、結局旗振らないのかよ……
「……さて、やるか。」
決勝は一巡目から全員皆中、二巡目は相手が一本外しこちらが優位になった。弓を引く度に会場内は緊張感が高まり、当たるとそれが破裂する。
ーーパンッーー
「「「よしっ!!!!」」」
これを聞くと高揚感が増す。当てるか外すかのギリギリの戦い。この気持ちをより感じる要因はーー
海未「……っ!!!」
「「「よしっ!!!」」」
前で引く海未の射だ。綺麗な射型から放たれる矢は正確に的に当たる。
流石音ノ木坂のエース、俺も負けてられないな。
「……っ!?」
愛「よしよしよ〜し!!!」
愛さんその掛け声違うからね??こうもっと……ピシッとした感じの掛け声してくれ。
試合は進み、お互い20射18中となり、残るは俺と海未だけだ。俺達の射で勝敗が決まる事になり、この場にいる全員が息を飲んでいた。
そしていよいよその勝負が決まる。
海未・準太「……っ!!!」
ーーパンッーー
そして、2本のうち当たったのは1本。その矢は……
愛「っ!?……よ〜〜〜しっ!!!!」
矢が当たった瞬間、俺たち……虹ヶ咲の優勝が決まった。