愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第46話

「……えっ。」

 

今俺は頭が回らないでいる。愛さんなんて言った??好き……俺の事が??

嘘だろ、それは俺が言うはずの言葉なんだから。これはあれか、祭りで人の多さに疲れているせいで幻聴を聞いているのか??

 

「………。」

 

愛さんを見るといつもの笑顔ではなく汐らしい顔をしてこちらを見ている。

……え、まじで??

好きな子に逆告白されるなんて思っておらず嬉しい気持ちが一杯になってはいるが、異性と交際したことが無い俺は今言わなければいけない言葉が発せれない。これだからヘタレは嫌だ。

 

しかし、せっかく愛さんが告白してくれたのだ。何も言わない訳にはいかない。俺も同じ気持ちなのだから尚更だ。

よしっ……言うぞ。

 

「……あ、ありがとう愛さん、実は俺「へ、返事はまた今度でいいから!!愛さんそろそろ帰るね!!」……え。」

 

俺の言葉を最後まで聞かず愛さんは早口で俺にそう伝え去っていった。

……えぇ俺取り残されちゃったよ??まさかの俺の思い伝えきれなかったよ??なんだったらカットされましたが。

 

「……え、俺どうすればいいの??」

 

ぽつんと誰もいない公園に取り残された俺。しかも生まれて初めての告白も愛さんによって失敗に終わっている。

こんな初めての告白嫌だ。ダサすぎやしないか??

 

「そうだよな、これで終わりたくないよな??」

 

そう思うとだんだんいらいらしてきた。なんで俺の気持ち聞かずに帰るんだよめちゃくちゃ恥ずかしい思いしてんだよこっちは!!!

絶ッっっっ対今日言ってやる。

そう思った俺は公園から全速力で後を追った……浴衣姿で。

 

******

 

ーー愛視点ーー

 

愛「はぁ…はぁ…い、言っちゃった///」

 

愛さんはジュンジュンに告白しました。男の子に告白なんて生まれて初めてだったからずっと心臓ドキドキしたなぁ。本当は今日言うつもりじゃなかったけど、ジュンジュンと一緒にいると気持ちが高ぶっちゃって……。

何にせよ告白は出来ました。ただひとつ問題が。

 

愛「どうしよう、愛さん返事聞くのが怖くて逃げちゃったよ…明日から連絡取りにくいなぁ。」

 

愛さんは伝えるだけ伝えてジュンジュンを置いて公演を出ていってしまったのである。でも初めての告白だし……許してくれるよね!

そう思っていると遠くから何か声が聞こえた気がして振り向くと……

 

愛「……えっ、ジュンジュン?!?!?!」

 

鬼のような形相をしたジュンジュンが追っかけてきたのだ。えぇさっき愛さん告白したばっかりだよ?!気持ちは人によると思うけど告白された後そんな顔する人いないと思うんだけどな!!!

 

「待てこらぁ!!!!」

 

愛「ひぃっ……!!!」

 

「おいこら逃げるな!!」

 

愛「逃げるに決まってるじゃん!!」

 

恐怖を感じた愛さんは反射的に逃げしまう。夜遅くに浴衣姿で走り回る男女……何してんだろ愛さんたち。

愛さんはひたすら逃げてジュンジュンはその後を追う。これをしばらく続けていると気づいたら公園から大分離れた河川敷まで来ていた。

 

「いい加減にしろっ……!!」

 

愛「わっ……!!!」

 

ついに愛さんはジュンジュンに捕まってしまった。

彼が繋いだ手は少し痛いくらい強った。お互い長距離を走った為、息切れをしている。

 

「はぁ、はぁ……どんだけ走らせんだよ疲れただろ。」

 

愛「だ、だって……ジュンジュン怖かったんだもん。」

 

「そ、そりゃ言い逃げされたら腹立つだろ!それに……俺の気持ちも、い、言えてないし……」

 

愛「はぁ、はぁ……き、気持ち??」

 

ジュンジュンはそう言うと呼吸を整えて真剣な顔で愛さんと向き合った。愛さんも乱れた呼吸を整えてジュンジュンを見る。まさか返事を今日聞くことになるとはなぁ……

 

「さっき逃げられて言えなかったことを言う。……俺も愛さんが好きだ。」

 

愛「……へ??」

 

「だから!!俺も愛さんが好きなの!!」

 

愛「い、今……なんて??」

 

「今日は夏祭りが楽しかったな。」

 

愛「違うでしょ!!えっと……そ、その…好きって、女の子として??」

 

「当たり前だ。友達として好きなんて告白ないだろ。」

 

愛「……ジュンジュン!!!」

 

「うおっ、な、なんだよ……」

 

ジュンジュンの言葉を聞いて気持ちを抑えれずに抱きついてしまった。でもこれぐらいいいよね??だって……愛さん今最高に幸せなんだもん!!

 

愛「ジュンジュン!愛さんもジュンジュンが大好きだよ!」

 

「お、俺もだ…ってかもう離してくれ!誰が見てるか分からん!」

 

愛「いいじゃんこれくらい……恋人なんだし……ん??恋人??」

 

「ん?なんだよ??」

 

愛「愛さんたち……まだお互い告りあって終わってるよね??」

 

「え、そうだけど……なに??」

 

愛「まだ肝心なこと言ってなーーーい!!!!」

 

「…… え、マジでなに??」

 

せっかく幸せな気分がジュンジュンの一言で少し落ちていった。好きって言ったあと次何言うか分かるじゃん普通……。

 

愛「もう……改めて言うけど、愛さんはジュンジュンが好きです。愛さんと付き合ってくれないかな??」

 

「……あー、ごめん。」

 

愛「ごめん?!えっ……ジュンジュンは付き合いたくないの??」

 

「あ、いや違う!!そうじゃなくて……愛さんに言わせてごめんって意味だ。」

 

なんて紛らわしい発言をするんだろうこの人は。

 

愛「じゃあ、その愛さんに言わせちゃったことをジュンジュンの口から言ってくれる??」

 

「お、おう。……俺も愛さんが好きだ。これからも一緒にいて欲しい……だから、俺と付き合ってください。」

 

愛「うんっ、勿論だよっ!!!」

 

こうして愛さんたちは恋人関係になりました!!まだ夏休みは始まったばかりだし、たくさんジュンジュンと思い出が作れると思うと楽しみで仕方がないな!!

これからもよろしくね、ジュンジュン!!




ついに!ついに準太と愛さんくっつきました!

これから色んなイベントを考えていきたいです!
夏といえば後は何だろう、海??キャンプ??旅行??何がいいのかなぁ、、
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