愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第48話

愛「それ!!ジュンジュンに愛さんのダイレクトアタック!!」

 

「おい、やめろっ!海水目に入って痛いっての!」

 

愛「愛さんは無敵なのだ〜!!!」

 

今俺は愛さんに海水を浴びせられている。こういうの地味に憧れてたんだけど……なんか違う。俺がかける隙を与えない、与えてくれない。一方的にバシャバシャと愛さんが楽しそうにかけてくる。あれぇおかしいなぁ〜、キャッキャウフフってやつじゃないの??

 

愛「いやぁ海と言えばこうでなきゃね!!」

 

「こうであってたまるかぁ!!」

 

愛「どしたのジュンジュン、そんなに叫んで。」

 

「あくまで自分は悪くないと言うのか……」

 

愛「悔しいなら愛さんにかけてみなさ……きゃっ!!」

 

「オラオラオラオラオラオラ!!!!」

 

彼女にそんなガチで水かけないだろって??甘いわ!!あんなにやられたんだ、俺がやられたくらいしてやらないと気が収まらねぇよ!!

 

愛「ジュンジュン容赦ない!!それでも彼氏か!!」

 

「うるさい!!あんだけその彼氏に水かけて何を今更被害者面しやがる!」

 

愛「うわぁかけるスピード早くなってるよ!!でも……愛さんも負けないよ!無駄無駄無駄無駄っ!!!」

 

海で、カップルで、こんなエジプト編の様なシーンをする俺たち。幸い俺たちの周りに人はいなかったから水がかかるなんてことはないのだが……

 

「(何してんだろ、あの2人。)」

 

こう思われていることは2人は知らなかった。

 

******

 

愛「あぁ楽しかったぁ♪」

 

「疲れたわ……」

 

愛「そんなこと言って、ジュンジュンもなかなかはしゃいでたよ??」

 

「そんなことはありません。」

 

愛「時は止まった!!」

 

「動いてます!!!」

 

無駄無駄言ってから何となく予想はしてたけど……言ってくるねぇ。てかあのスタンドを愛さんが持ってたらやばくない??手に負えなくなるやん……もう手に負えてないけどさ!!

 

「で、次は何をするんだ??」

 

愛「その言葉を待ってました!!実は愛さん、色々持ってきたんだ〜♪」

 

愛さんはそう言うとカバンをゴソゴソと漁り始めた。え、何を持ってきたの一体。

 

「これは……」

 

愛「水鉄砲だよ!!かっこいいでしょ!」

 

「いや、かっこいいけどさ……なんかデカくない??」

 

愛「そりゃ、そこらの物とは違うからね〜♪」

 

なんだその怪しい笑みは。これ水鉄砲だよね??水が出てくるだけだよね??そう思いたいのに心配になってしまう俺って何なんだ……

 

愛「ほら、ジュンジュンも片方持って!お互い水溜めたら勝負しよっ!」

 

「お、おう…お手柔らかにな。」

 

そうして俺たちはそれぞれ鉄砲に水を溜めて向かい合った。普通の水鉄砲ってプラスチックで作られていると思うんだけど……これ動く度にガシャガシャ言うんだけど。

 

愛「じゃあジュンジュン行くよ!!愛さん手加減しないからね!」

 

「もうそれは諦めているよ……よしっ、やるか。」

 

愛「よぉし!喰らえジュンジュン!!」

 

愛さんがそう言うと水が発射されたのだが……今結構でかい音でバンってならなかった??

 

「ぐふぉっ?!」

 

愛「やった!命中〜!!」

 

出された水は勢いよく俺の顔にヒットした。その衝撃は俺が知っている水鉄砲の威力ではない。もはや殺人レベルだ。

 

「なんだよこの威力!!普通じゃないのかよ!」

 

愛「愛さん特製のショットガン水鉄砲だよ!溜めた水を空気の力を利用して発射するの!連続では出せないけど、威力は抜群♪」

 

「抜群♪じゃねぇよ!なんてもの作りやがるんだよ!てか俺のは……」

 

愛「ジュンジュンのも愛さん特製だよ!名付けて愛さんのライフル水鉄砲!ショットガン程じゃないけど、威力は普通のより倍にしてみました!」

 

「おい危ないだろこれ……大丈夫かよ撃っても。」

 

愛「心配してくれるなんて……さすが、ジュンジュン!!愛さんそういうとこも好きだよ♪」

 

「べ、別にそういうのじゃ……ぶへっ!!!」

 

愛「あはは、ほらほらー早く撃たないと〜♪」

 

こいつ……心配したのが馬鹿みたいだなおい!!もう容赦しないぞ、徹底抗戦だー!!!

 

「オラオラオラオラオラオラ!!!」

 

愛「来たな準太郎!!!無駄無駄無駄無駄!!」

 

「おいその呼び方やめろ!!!小文字の違いになるから!」

 

愛「あはは、ジュンジュン何言ってるの〜♪」

 

「変な事言ってないけど?!」

 

そして俺たちは周りの目を気にすることなく存分に撃ち合った。お互い水が切れて休憩しようとした時に周りが好奇な目で見ているのが分かった。……冷静さを忘れないようにしよ。

その後も俺たちは愛さんが持ってきた浮き輪だのボールだので遊び、昼ごはんを海の家で食べて海を満喫したのである。

帰りの電車では愛さんの充電が切れ、俺の肩にもたれかかってきた。

まぁ、あれだけはしゃいだら疲れるよな。

 

愛「んん……ジュンジュン……」

 

隣で寝ている愛さんは俺の名を呼んで幸せそうな顔をしていた。そんな顔されたらこっちまで幸せになるじゃんか。

一体どんな夢見てんだろ、笑ってるっつーことは遊んでるのかな??

 

愛「それ、愛さんの服……着ちゃダメ……」

 

俺は無言で愛さんの頬を引っ張るのであった。

 

 

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