愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第56話

その後試合はうちに流れが完全に傾き、今までされた仕打ちの分こちらも徹底的に攻撃し、無事勝利に終わった。

負ける気はしなかったが、ボールでも投げつけてきたらどうしようとか密かに思っていたりもした。まぁ無事に終わって良かった、今日はいろいろ疲れた。

 

「さて、さっさと帰って寝ようかな……。」

 

重くなった体を動かし帰ろうとした瞬間ーーー

 

愛「ジュンジュン〜〜!!!!」

 

「ぐへっ!!!」

 

後ろから愛さんにタックルされた。待って俺今試合終わったばかり。疲れてるの、分かる??てか最近情けない声ばっか出てない俺??

 

愛「お疲れ様〜!!!いやぁどうなるかと思ったけど無事に勝って良かったよ♪」

 

「お、おう……ありがとな。」

 

愛「どしたの??試合の勇ましさがないぞ!!気合いが足りないぞ!!」

 

愛さんはガッツガッツと言わんばかりに元気一杯アピールをしてくるのだが……これからこの子の相手するとかないよね??

 

愛「よぉし、今から打ち上げだ〜!!!」

 

「う、打ち上げ??」

 

愛「うん!!試合に勝ったジュンジュンに愛さんからのご褒美だよ!」

 

ご褒美という言葉を聞き反応してしまう。なんだ、ご褒美ってなんだ……???

 

愛「ご褒美はねぇ〜……愛さんの〜……」

 

「愛さんの……??」

 

愛「トランシーバーをプレゼントしよう!!!」

 

「よっしゃあ!!……え??」

 

カバンからゴソゴソと愛さんはいつぞやのトランシーバーを差し出してきた。

えぇこれ使い道あるの……??

 

「………。」

 

愛「〜〜〜♪♪」

 

愛さんを見るとハロハロの笑顔をしていた。喜んでくれると思って渡してくれているようだ……もう貰うしかないじゃん。

 

「あ、ありがとう……大切に使います。」

 

愛「うんっ!!近々使うから肌身離さず持っててね!」

 

「おい何に使うんだよ……。」

 

******

 

愛さんにトランシーバーを渡されてから数日後、スマホに着信が入り、確認すると愛さんからであった。

なーんか振り回されそうな気がして、出るのに一瞬躊躇したが彼女の電話を無視するのもどうかと思ったので恐る恐る出ることにした。

 

「……何のお誘いでしょうか??」

 

愛「ジュンジュン保育園行くよ!!」

 

ほらまた凄いこと言う。予め決めてないとこ行くのやめようよ、しかも保育園なんてそんなコンビニ気分で行っていいような場所じゃないと思うんだけど……

 

「なぁ、何で保育園??俺全く状況が飲み込めないんだけど。」

 

愛「夏祭りの時話してたやつだよ。ほら、愛さんが景品たくさんとってジュンジュン残念賞ばかりで……」

 

「もういい分かったみなまで言うな。」

 

そう言えば保育園に行くこと言っていたな……でも俺が行く予定なかったよね??それだったら行かずにゆっくりしたいんだけど。

 

「せっかくなんだけど、俺は今日「ジュンジュンの予定は把握済みだよ!!」……。」

 

「で、でもさ、俺が行っても「無駄無駄無駄無駄無駄無駄っ!!!」やかましい!!」

 

無理だ、何言っても無駄無駄されてしまう。これから何言ってもこの言葉で押し通されてしまう気がしてならない。

最近愛さんは変なポーズもする事があるから知っている人は○○ジョ立ちった分かっちゃうんじゃない??

 

「はぁ……分かったよ。持ち物は??」

 

愛「よくぞ聞いてくれたっ!!トランシーバー持ってきてね!これ大事!!」

 

「……保育園行くんだよな??」

 

愛「そうだよ!!だからいるの!」

 

「絶対いらないだろ!!」

 

突如愛さんに誘われ……いや、ほぼ強制で行くことになった保育園。子供たちと遊べるのは嬉しいが、愛さんがその場にいると話は別だ。

俺と愛さんが付き合ってから何も変わってないんだよなぁ、相変わらず振り回されるし……いいのかこれ??

 

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