愛「よーっし、今からみんなで鬼ごっこするぞ〜!!」
鬼ごっこ……小学生ぶりだな。あの時は海未とその幼なじみとやっていたがいつも鬼になった海未が俺を捕まえれなくて泣いてたなぁ。あの時泣かれたら困るから手加減して逃げてたらそれはそれで悔し泣きされるし大変だった。その海未があんなに凛々しくなるなんて面白いもんだよな。
せつ菜「いいですねっ!みんなでリアル鬼ごっこをしましょう!」
「この保育園を事件にする気かよ。」
歩夢「ふ、普通の鬼ごっこをしよ…??」
愛「鬼は愛さんたちから2人……いやジュンジュン1人にしよう!!」
「おい待てなんで俺1人だよ。」
愛「だってジュンジュンチートじゃん!!もうひとりいたらすぐみんな捕まっちゃうからね〜♪」
「絶対そんなことない。」
果林「あら、全国でも屈指のバスケット選手でも子供たちには敵わないのかしら??」
「………。」
かすみ「果林先輩ダメですよ、図星なんですから♪」
言いたい放題言いやがって……お前ら真っ先に捕まえてやるからな。
愛さんを見るとにこにこしてこっちを見ている。てか俺鬼ごっこ逃げたい側なんだけど……分かる人いる??
「はぁ……分かったよ。本気出すから後悔しても知らないぞ??」
愛「いいねいいね!!さすがジュンジュンだよ!」
「始まったらすぐ捕まえにいくからな??」
愛「臨むところだよ!!愛さんも負けないよ!」
璃奈「愛さん、準太さんの前だと凄い女の子だよね。」
彼方「彼方ちゃんもそう思う〜。普段の愛ちゃんとはちょっと雰囲気違うんだよね〜。」
愛「そ、そんなことないよ!!いつも通りの愛さんだよ!」
「「「にやにや……」」」
愛「〜〜〜////」
今目の前で愛さんがからかわれているのだが……正直に言って可愛い、めちゃ可愛い。普段振り回されてばっかりだけどこういう愛さんを見るのは中々いいものだ。惚気させてくれ、うちの彼女はとても可愛い。
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「よしっ捕まえるか〜。」
全員逃げたところで鬼ごっこが始まった。高校生のくせに子供たちを相手に本気を出すのは大人気ないとは思うが、鬼を俺だけにしたんだからそれくらいいいよね??
まぁまずは子供たちじゃなくて……
果林「も、もうこっちに来るの?!」
かすみ「か、かかかかか果林先輩が煽るから狙われたんですよ!!」
果林「わ、私のせい?!あなたも準太を煽ってたじゃない!!」
「どっちもどっちだ、まずはふたり〜〜……。」
果林・かすみ「ひぃぃぃぃ!!!!」
初めに俺を煽りに煽った2人を確保。その後も璃奈ちゃん、エマ先輩と同好会メンバーを順番に捕まえていき、次を狙っていた時にーーー
「鬼さんこっちだよ〜!!!」
「僕たちを捕まえてみろ〜!!」
子供たちが出てきて俺を煽る。逃げ回る高校生に対して鬼を挑発する園児……なと情けない。
「よ〜しそこまで言うなら遠慮しないぞ〜」
そう言って子供たちを追いかけていたのだが……
「よっと!!」
「鬼さん残念でした〜!」
思いのほかすばしっこい。小さな体を活かして隙をくぐって逃げて中々捕獲できない。その動きが俺がデカい選手を相手している時に似ていて、何だか俺自身を相手にしている様に思えてくる。
「な、なかなか捕まらない……」
愛「ほらジュンジュン、子供たちに手こずってるなんて情けないぞ〜??」
「誰のせいで1人で鬼してると思ってんだよ!」
愛「あはは、悔しかったら捕まえてみなよ〜♪」
「よし、捕まえてやる…愛さんをな!」
愛「えぇ?!あ、愛さんなの?!」
「当たり前だ!待ってろよ戦闘不能にしてやるからな!」
愛「そんな簡単に捕まらないからね〜♪負けないぞ〜!!」
子供たちを後回しにして愛さんをターゲットに絞り追いかける。さすが運動神経抜群なだけあって足も早く、機敏に動く。子供たち並に大変だぞ……
この後愛さんを捕まえるのに集中して他の逃げてるみんなを放置してしまった。
子供たちと同好会も逃げる追いかけるを繰り返す俺たちを眺めぼーっと眺めていた。
「おいこらいい加減速度落とせ!!」
愛「鬼に捕まるために速度落とす人がどこにいんのさ!!」
せつ菜「……私たち、完全に忘れられてますね。」
彼方「そうだね〜。」