愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第6話

学校の授業が終わり今は部活中。以前"誰かさん"のお陰で入部してくれた1年生の面倒を見ている。ふと気になったのが男女比だ。女子生徒が割と多い…まぁあれだな、袴が着たかったとかの理由だろう。同級生でもその理由で入った子が何なんかいるし。俺??俺は勿論興味があったからだ。あと楽な運動部に入りたかったからは誰にも言えない。

 

後輩「あの、夏目先輩!」

 

「ん??どしたの、俺は弓道が好きだから入部したんだよ。」

 

後輩「何の話ですか?!そんな事より、ちょっと私の基礎練習を見て欲しくて…」

 

「え、それなら担当してるあいつらに聴きなよ。」

 

後輩「いえその…夏目先輩に教えてもらいたくて、、」

 

……なんで俺??指導部員そんな下手な教え方してるの?しっかりしてよもー。後俺弓引きたいんだけど、、

 

「いいよ、じゃあ初めの姿勢から「あの、先輩私も!!」…え。」

 

最初の後輩からゾクゾクと見て欲しいと頼まれた。なんで便乗するかなぁお互い教え合おうよ、てか指導者に聴きなよ。見なよ指導部員空いた口が塞がらないでこっち見てんじゃん見てないでさっさと指導しなよ。

 

部長「あはは、モテモテだねぇ準太♪」

 

「何笑ってるんですかふざけないでください助けてください。」

 

部長「ふざけてないよ??あの子たち準太が目当てで入部したみたいよ。」

 

「……え、何それ聴いてない。」

 

部長「そりゃ言わないでしょうよ、バカ準太。」

 

袴目当てじゃなくて俺??いや何で俺なの。俺といえばあの部活紹介でハイテンションギャルのせいで何も部活の魅力伝えれなかったポンコツ部員だぞ。からかってんのか絶対そうだろそれ以外の理由ない。

 

「訳が分からない。あんな姿見せた俺のどこに惹かれたんだよ。」

 

部長「あんた普通にカッコイイからね、そんな子があんな目立ったら気になるわよ、それにそのカッコいい子が袴着て弓引くんですもの間近で見たくなるわよ腹ただしいわね。」

 

「褒めるのかディスるのかどっちかにしてもらえませんか??なるべく前者で。」

 

部長「嫌よ。」

 

えーまじかよ本当に俺目当てなの??人生初のモテ期到来しちゃったよやったよついに。2年生にして青春謳歌できる予感だよ嬉しいなわーいわーい。

 

「モテ期なんていらないあげたい。」

 

部長「それ他の男子に言ったら命ないわよ。」

 

「いやまじでいらないです。練習させてくれ……」

 

俺の願いも虚しく指導者が入れ替わりとなり俺は部活終了時間までひたすら後輩を指導する羽目になった。高校2年生になったからろくなことがない。

おのれぇぇ宮下愛ぃぃぃぃ!!!

 

ーー愛視点ーー

 

愛「……??」

 

せつ菜「愛さんどうかしましたか??」

 

愛「ううん!!!なんかジュンジュンに呼ばれた気がしたんだけど…そんな事より練習練習!!」

 

気のせいかもしれないけどやっぱ呼ばれた気がしたなぁ……あ、後でメッセ送ろ!!今日のことも話したいしっ♪

 

ーー準太視点ーー

 

今俺は自主練習をしている。何故かと言うと後輩に付きっきりで練習できる時間がなかったからだよ!!なんで他は2人ずつ教えてるのに俺だけ1人なんだよおかしいだろ不公平だ。

とか言いながら残って今日出来なかった分やる俺って偉いよね。

 

部長「ジュンジュン調子いいねぇ〜これは大会も期待できるね!」

 

「ねぇその呼び方やめて。」

 

部長「ごめんごめん、やっぱ準太はからかいたくなるのよ。」

 

「くそ正直に言いますね、てか部長もこんな遅くまで練習ですか?」

 

部長「まぁ大会が近いしね、やれる時にやらないと。」

 

さすがうちの部長、飄々とした性格をしているがやることはしっかりやる。でも結構暗くなっているが大丈夫だろうか。

 

部長「何心配そうな顔してるのよ。私は寮生活だからこんな遅くまでやってるのよ。」

 

「あ、そういえばそうでしたね。すぐ帰れますね羨ましい。」

 

部長「さっきの心配はどうしたのよ!」

 

しばらく2人で練習をした後に解散をして俺は今校門へ向かっている。するとひとつの部屋がまだ明るく何人か中に人がいた。気になり近づくとスクールアイドル同好会のメンバーが数人が練習をしていた。

その中にも俺の隣の席の女の子がいつもは見せない真剣な顔をして練習していた。今まで見た事ない彼女にドキッと胸が高鳴りしばらく見惚れてしまっていた。

 

「こんな遅くまでやってんのかよ……。」

 

見た感じハードな練習をしてそうなのに次の日になったらあのテンションで過ごしているんだからその体力に驚く。むしろ元気が日々蓄積されている気がするけど、、

 

「……頑張れよ。」

 

俺に気づかない彼女を窓越しながら一言呟いて俺は帰るのであった。

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