愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第60話

「はぁ…はぁ……お前らそこで大人しくしてろ……。」

 

捕まってぐるぐる巻きにされると覚悟していたが持ち前の運動神経で回避し、生徒会長と子供たちを全員のバンダナを取って脱落させることが出来た。

今俺の目の前には戦闘不能になった生徒会長が転がっている……ぐるぐる巻きにされて。

 

せつ菜「ま、まさか私たちがイモムシになるとは……。」

 

「因果応報ってやつだ。似合ってるぞ、生徒会長。」

 

せつ菜「全然嬉しくありません!!それにどうして私だけなんですか?!」

 

「そりゃ璃奈ちゃん達をイモムシにした張本人だからな。……あと面白いから。」

 

せつ菜「くっ……それで私だけ巻かれたんですね……ゲスの極みっ!!」

 

「あんたに言われたくないわ!!!」

 

とりあえず璃奈ちゃん達を解放してあげ、生徒会長を放置して周りに敵がいないか確認する……よしっ、大丈夫そうだな。

 

愛「こちら愛さん、ジュンジュン応答せよ!どーぞっ!」

 

……忘れた頃に連絡してきやがる。てか愛さんどこにいんだよ。どっかで捕まってんのかと思ったぞ……

 

「ぐるぐる巻きにされた味方を解放して生徒会長捕獲したぞ。」

 

愛「ぐ、ぐるぐる巻きっ?!どゆこと……。」

 

「詳しい話は後だ。それよかどこいんの??」

 

愛「教室とか見て回ってたんだけど相手の拠点が見当たらなかったから一度歩夢達と合流してたよ!どこにあるんだろ……。あ、どーぞっ!」

 

「もうどーぞ言うのやめとけ。となると……まさか外??」

 

愛「あー、それあるかも。一応もう1回周り見るからジュンジュン外捜索して!」

 

「はいよ。気をつけてな。」

 

愛「えっ?!……う、うん。ジュンジュンもね??///」

 

何で照れてるんだよ、調子狂うじゃないか。辺なとこで照れるからデレポイントが分からない……可愛いからいいけど。

 

愛さんに言われ外を探してみるとちらほら子供たちを発見した。俺を見るなり慌てた様子からしてドンピシャなようだ。さてさて、そろそろ終わらせようかな??

 

果林「ようやく見つけたのね。私たちに気付かずに終わるのかと思ってたわよ??」

 

「……何も言わんぞ。」

 

声のする方を見るとドームの上で仁王立ちをしている朝香先輩を発見した。……何で生徒会長と言い立方に癖あるんだよ。ツッコミ待ちなのか??

 

「外で張ってたとは思わなかったっすよ。それにどうしてエマ先輩まで楽しそうに腕組んでるんすか。」

 

エマ「何だか楽しくって♪」

 

エマ先輩が言うんだ、きっとそうなのだろう。俺はそれでいいと思います。

 

果林「それで、準太だけなの??私達も舐められたものね。」

 

「数に余裕を持ちたいんでね。それに一人で勝つなんてなかなか「愛さんが来たーっ!!!」……ねぇ言わせて??」

 

まさかの愛さん登場。歩夢ちゃん達といなかったの??まぁここを抑えたら勝ちだから良いとは思うけど……おいこっち見てニヤニヤするなよ、何が言いたいんだ??

 

愛「ジュンジュンひとりじゃ心細かったでしょ??大丈夫、愛さんが来たからね、君はもうひとりじゃないっ♪♪」

 

「………。」

 

愛「痛い痛い!何でほっぺ引っ張るのさ!!ツンデレなの?!」

 

「やかましい!!頼むから黙っててくれ!」

 

果林「ちょっと〜、ふたりの世界入らないでくれる〜??」

 

「入ってないわ!!今からその余裕そうな笑み無くしてやるから待ってろよ!」

 

愛「愛さんたちが勝つからね〜!!!」

 

果林「そうはさせないわ!みんな、やっちゃいなさい!!」

 

「「「おーー!!!」」」

 

だからなんで悪役的発言すんのさ。もう俺たちが正義のヒーローでいい??ちなみに俺は仮面ライダーが好きだったよ。

ドームから降りてくる子供たちを迎え撃ち、次々と脱落させていく。大人気ないって??いいか、戦争に年齢は関係ないんだよ。

 

エマ「準太くん、隙ありっ!!」

 

「なっ?!」

 

いつの間にか俺の後ろに回り込んだエマ先輩が俺の腰に手を伸ばしていた。まずい、避けれない……?!

 

愛「愛さんに任せなさ〜い!!!」

 

エマ「嘘っ?!」

 

取られる瞬間、愛さんがエマ先輩のバンダナを取り間一髪脱落を免れることが出来た。愛さんナイスファインプレー。

 

愛「ふふん、ジュンジュンの後ろは愛さんが守ろう!」

 

「そりゃありがたい。でももうひとりだぞ??」

 

気づくと周りの子供たちも戦闘不能になり残りは朝香先輩1人のみとなった。

朝香先輩も持ち前の運動神経で奮戦したが程なくしてバンダナを取られ脱落した。

 

果林「ま、まさか2人にやられるなんて……。」

 

愛「愛さんたちの愛のパワーだね!愛だけに♪」

 

「便利だね君の名前。……てか恥ずかしいから言うな///」

 

愛「なになに、ジュンジュン照れてるの〜??可愛いなぁ♪」

 

逆にどうしてそんなに余裕なのか教えて欲しい。さっきのトランシーバーよりよっぽどこっちの方が恥ずかしいと思うんだけど。やっぱりこの人の照れる基準が分からない。

 

「さて、旗を取りに行きますか……えっ。」

 

愛「どしたの、ジュンジュン??」

 

「………ない。」

 

愛「……へ??」

 

果林「ふふふ、まんまと引っかかったわね。私たちは囮よ!!」

 

あんなにラスボス感出していた先輩達は囮だった。やはり拠点にいるのはかすかすだな……てか囮ということは??

 

エマ「ごめんね、準太くんと愛ちゃんが脅威だと思ってたからこれは2人が拠点から離れるための作戦だよ。」

 

「それが狙いだったか……。」

 

愛「まずいよジュンジュン!!早く戻らないと!」

 

「……いや、ここは歩夢ちゃん達を信じよう。それに、全員で旗を取りに行ってるとは思えない。うちの旗が取られる前に俺たちで相手の取っちゃうぞ。」

 

愛「んーーーよしっ分かった!でも相手の旗はどこにあるのか分かる??」

 

「おおよそだがな……行くぞ!!」

 

愛さんを連れて旗が置いてあるであろう思い当たる場所に向かう。ワイワイ遊んで終わるはずだった遊びがいつしか大人たちが本気になるマジな戦いになっていた。なんか子供たち付き合わせてごめん。

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