愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第63話

愛「ジュンジュン、愛さんがこれから言うことは何かな??」

 

「……テストの出来具合はどうだったの??」

 

愛「その通り!!はい、それじゃあ見せて♪」

 

確認テストを全て終え、テスト用紙が返ってきてからすぐ愛さんに捕まった。

そのニコニコしてる笑顔は単純に点数が気になるのか、それとも点数によって再び始まる地獄のスパルタ勉強を楽しみにしているのか分からない。

……どっちみち渡したくない。

 

愛「今回のテスト難しかったからね〜♪」

 

「……そうだな。」

 

愛「みんな点数ヤバいって言ってたしね〜♪」

 

「みんな頑張りました。」

 

愛「そんなジュンジュンの点数は……え??」

 

「……ふふふ。」

 

愛「えぇぇぇぇぇ!?!?」

 

「まぁ、俺もやる時はやるってことだ。」

 

結論、意外と点数が良かったのだ。正直テスト勉強してなくて絶望を感じながら受けていたが、思ったより考えることなくすらすらと問題が解けたのだ。

これはきっと期末テストで味わったスパルタ勉強の賜物だな、解く度に記憶が蘇ってガクブルだったし。

 

愛「凄いじゃんジュンジュン!!みんなを裏切ったね!!」

 

「おいその言い方語弊があるからやめろ。つかテスト勉強してないの本当だし自信はなかったぞ。」

 

愛「あれだね、私全然勉強してないやばい〜とか言いながらしっかり勉強してきて点数取ってるやつだね。」

 

「形的にはそうなったが本当に勉強してないから!!悪気ないからまじで!」

 

なんでだろ、褒められるよりも周りに敵を作らせようとしている気がする。本人にそんな自覚ないだろうけど……ほら見てよ、周りが俺の事睨んでるよ。やめてよこれからイベント多いんだから友達失いたくないよ。

 

愛「でもジュンジュン本当に凄いと思うよ!愛さん感動したよ!」

 

「それよりも俺を悪者にしていた方が目立つけどな。」

 

愛「そんなまさか〜♪でもこれって愛さんの勉強が役に立ったってことだよね!!」

 

「まぁ……そうなるな。」

 

愛「じゃあ尚更次のテストも勉強しないとね!!」

 

「まぁそうなる……え、今なんて??」

 

愛「いやぁジュンジュンが日に日に成長していって愛さんは何だか涙ぐましいよ♪」

 

「ねぇ話聞いてる??勉強しないとって何??」

 

愛「そうと決まれば中間テスト始まる前にはしっかり勉強しようね!」

 

改めて言います、俺の彼女である愛さんは人の話を全く聞いてくれません。なんだったら今勝手に話を進めていって再び俺を地獄へ落とそうとしています

 

「な、なぁ……愛さんの力を借りずに点取れたんだからしばらく勉強はいいんじゃないかなって……。」

 

愛「何言ってるの!!せっかく良い方向になってるんだから、もっと良くしなきゃ!!」

 

「い、いや……俺はなるようになればいいかと……。」

 

愛「甘いよジュンジュン!!そんな考えなら尚更指導しなきゃ!」

 

「えぇ………。」

 

結局中間テストも愛さんのお世話になることになりました。この事を海未に話したら「良いことではありませんか、勉学に励みなさい。」と返ってきた。もはや誰に話しても俺の味方はいないと悟ったよね。

 

「いつも元気だよなあのカップル。」

 

「宮下さんいつも元気だけど、準太と話す時が1番元気だよな。」

 

「それくらい夏目くんが好きってことじゃん!いいなぁ羨ましい。」

 

「愛ちゃん最近もっと可愛くなったもんね!恋の力って凄い!」

 

「「「「純愛カップルは今日も平和だ。」」」」

 

後日風の噂で知ったが俺と愛さんの事を周りは"純愛"と呼んでいるらしい。

……おい純愛の純ちげぇだろ。上手く言いたいがために漢字変えんなよ。

準愛でいいじゃん、俺が自分たちのカップル名考えるの嫌だけどさ!

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