愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

69 / 105
第68話

「……えーと、という事があって俺達はその…恋人というものになりました。」

 

愛「そ、そんな感じだね……///」

 

穂乃果達に愛さんと付き合うまでの経緯を話し終え、2人揃って顔を真っ赤にしている。マジで恥ずかしい。人の恋愛話を聞いたことはあったにしても自分の恋愛話をする時が来るとは思わなかった。

 

穂乃果「ほぇ〜、準ちゃんが大人になってる。」

 

「別に大人になった訳じゃないだろ。」

 

絵里「でも、とても素敵だと思うわ。いつも元気な愛がこんなに汐らしくなるなんて、びっくりしたわ。」

 

真姫「でも、愛がアピールしても気づかないなんて、あなたどこまで鈍感なのよ。」

 

「うっ……。」

 

年下の女の子の容赦ない一言が俺にダメージを与える。これはクリティカルヒット、しかもジト目で言ってくるあたりキツい。

 

愛「まぁね、それでも走って告白してくれた時は愛さん嬉しかったなぁ♪」

 

「恥ずかしいから思い出させないでくれ。」

 

愛「なんでよ〜、いいじゃん♪」

 

さっきまで恥ずかしがってた癖にもう立ち直ってやがる。周りはニヤニヤして俺を見てくるし他のお客さんも微笑ましい表情を向けていらっしゃる。

全員に聞かれてるじゃん、恋バナもうやだ。

 

******

 

「あーー……疲れた。」

 

愛「あはは、ジュンジュンお疲れ様!!いや〜夕飯だけでいろいろあったね〜」

 

「いろいろありすぎだろ。」

 

あの後穂乃果達と少し話してから接客に戻った。その後のお客さんはみんな俺と愛さんを見てニヤニヤして、将来の旦那さんだのこの店も安泰だの言いたい放題言われた。まったくおじさんはすーぐそういう話に持ってくから困る。

やりにくいったらありゃしなかった。

 

そして穂乃果達も帰った後、今は俺達も手伝いを終えて愛さんの部屋にいる。

……そう言えば寝る部屋どこだ??

 

「なぁ、俺ってどこで寝ればいいんだ??」

 

愛「え??愛さんの部屋だよ??」

 

待って、もうおかしい。え、恋人と言っても高校生だよ??さすがに別々の部屋にした方がいいと思うんだけど。

 

「え、えっと……それ以外の部屋は??」

 

愛「ないよ♪」

 

「そんな笑顔で言わないでくれるか……まじか。」

 

愛「いいじゃん、せっかくなんだし♪それでもジュンジュンは愛さんを襲っちゃうのかな〜??」

 

「………。」

 

あーでたよからかう表情。ただでさえ露出が高い格好してるのに谷間を強調するような仕草しないでくれる??

意識しないの必死にしてるこっちの気持ちになってよ。

 

愛「あはは!!ジュンジュンはまだまだ子供だね〜??」

 

「うるせぇ、お風呂入ってこい。」

 

愛「ふぇぇ?!お、お風呂??」

 

「え、なんだよ。別に変な事言ってないだろ。俺は我慢してんだから早く入ってこい。」

 

愛「が、我慢?!え、えっと……つまり、そういう事??」

 

……なんの事言ってんだこの子は。そりゃ働いて煙臭くなってるんだからお風呂入ってさっぱりしたいじゃん。

それとも愛さんは手伝いに慣れて気にしてないのか??

 

「なぁ、別に愛さんが気にしないならそのままでもいいけどさ、俺は気にするぞ。」

 

愛「あ、愛さんだって流石に気にするよ!!い、いよいよ愛さんの覚悟が試されるね……。」

 

「……覚悟??」

 

愛「よ、よしっ!愛さん入ってくるよ!だから……ジュンジュンは待っててね///」

 

「え、お、おう……ごゆっくり。」

 

愛さんは何より意味深な発言を残して出ていった。何なんだ一体……俺変なこと言ってないよね??

 

******

 

愛「ジュ、ジュンジュン……お風呂出たよ。」

 

「おう、じゃー俺……えっ。」

 

今、起こったことをありのまま話すぞ。ドア越しに愛さんに声を掛けられ返答したんだが、ドアが開いたら愛さんが……顔を真っ赤にしえタオル一枚で立っていた。

な、ななななななんでそんな格好してんの?!

 

愛「じ、じゃあジュンジュンもお風呂入ってきてね。」

 

「は、入るけど……なんで服きてないの///」

 

愛「えっ?!ふ、服着るものなの?!そうなんだ……///」

 

「か、仮に愛さんが普段タオル一枚で部屋に来ていたとしても、俺がいる時は服を着てくれ……刺激が強すぎる。」

 

愛「わ、分かった……その、ジュンジュン。」

 

「な、なに??」

 

愛「愛さんこういうの初めてだから、その……優しくしてね??」

 

「……えっ。」

 

さっきから何を言ってるんだ愛さんは。な、なんか発言的に……一線超えるみたいな感じなんだけど。

なんでそうなった、俺はお風呂に入るよう促し……あっ。

 

「あ、あのさ……愛さん。」

 

愛「な、なに?!」

 

「俺……シンプルに風呂へ入るよう言っただけだぞ……。」

 

愛「………へ??」

 

「いや、身体煙臭いだろうからお風呂入った方がいいのかなと思いまして……。」

 

愛「じ、じゃあ……愛さんの勘違い?!」

 

「……そ、その、愛さんの気持ちは嬉しかったぞ??」

 

愛「………。」

 

あ、あれ……いつも笑顔な愛さんが俯いて後ろから黒いオーラ出してるんだけど。な、なんかやばい気がする。逃げないと殺される……。

 

「お、俺もお風呂に入っ「ジュンジュン。」は、はい。」

 

あれ、気のせいかな。愛さんの後ろに○○ープラチナが見えるよ。

 

「わ、悪い!!そんなつもりじゃなかったとはいえ、愛さんに恥ずかしい思いをさせてしまって……!!」

 

愛「てめーは愛さんを怒らせたっ!!!」

 

その後のことは……まぁ、お察しください。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。