その日の夜、ご飯を食べ終え部屋でくつろいでいると通知音がなった。確認すると送り主は"愛さん"だった。
もう練習終わって帰ったみたいだな、あれだけ練習してたら疲れもあるだろうに大丈夫なのか…ってなんで俺心配してんだよ。
愛『愛さんだよ〜!!ジュンジュン暇そうだからメッセしたよ〜♪』
あ、もう通常運転。凄い元気そう良かった心配なんていらないね。
『あなたの所為で部活が大変だったよ。』
愛「え!!どうしたの?!話聞いてあげるよ!」
『部活紹介で悪目立ちして俺目当てで後輩がたくさん入部したんだよ。それで付きっきりで指導したせいで自分の練習出来なかったんだよ!!』
愛『お〜ジュンジュンモテモテじゃん!!モテ男は辛いねぇ〜』
『冗談じゃない俺はそんなもの欲していない。そういうのは他の男にあたって欲しい。』
愛『贅沢な悩みだねぇ〜』
『うるさいこうなったのも愛さんの所為だ明日どうしてくれようか。』
愛『えぇ愛さんの所為なの?!それはジュンジュンの魅力で起きたことじゃん!』
『そんな魅力はない絶対目立ったからだ。てか愛さんは悩みとかあったことあるのか??あんまそういうのなさそうだけど。』
愛『あはは……愛さんはどうかなぁ。」
あれ、なんかいつもならないって断言しそうなのに曖昧に返してきたな。実は今あるのか??
『どしたの??』
愛『う、ううんなんでもない!!あーもう寝ようかな!お休み!』
それ以降は返信がなかった。いつも明るい彼女だからこそこういうのは無駄に気になる。ぶっちゃけ俺には関係のないことだがなんだかんだ言って部活紹介も友達誘って応援に来てくれる人情に厚い子だ。貰うだけじゃ気が済まない。
「明日聞いてみるか。」
次の日の朝、教室に着くと席の隣にはいつもの彼女が座っていた。俺を見るなり元気に挨拶してくれる。この笑顔を見ると昨日のメッセージが嘘のようだ。
愛「ジュンジュンちっす!!昨日はありがとうね!!あと変に心配かけちゃってごめんねっ。」
「別に気にしてない。元気そうで何よりだよ。」
愛「うんっ!愛さんはいつも元気一杯だよ!!」
「うん知ってる。隣でたくさん見てるから……昼時間あるか??」
愛「へ??あ、うん!特に予定はないよ!」
「そうか、なら校舎裏来てくれないか??」
愛「………へ??///」
え、なんで赤くなるの別に誘う普通だろ。むしろいつも愛さんから昼飯誘うじゃん。え、俺変なこと言ってないよね??
「じゃあまた近くなったら呼ぶからな。」
愛「う、うん///」
その後お昼まで隣の愛さんは珍しく一言も話さず俯いていた。放課中なら友達と話したりするのに今日はずっと席に座っている。
……え、ほんとにどした??
なんだかんだでお昼になる俺は隣の愛さんに声をかけた。
「愛さん行くぞ。」
愛「あ、は、はい!!!」
なんなんだよマジ調子狂うじゃん。
ーー校舎裏ーー
愛「い、いやぁまさかジュンジュンがこんなことするなんて愛さんびっくりだよぉ!!」
「ここなら人は通らないからな、言いたいこと言えるし。」
愛「そ、それって……」
「なぁ愛さん……あのさ俺が言うのもなんだけどさ。」
愛「う、うん……(ヤバイヤバイ!!心臓バクバク止まらないよぉ!)」
「昨日、なんかあったか??」
愛「ち、ちょっと心の準備が……へ、昨日??」
「夜愛さんが送ったメッセージが気になってな、部活で何かあったのかと思ってな。野暮だとは思ったがどうも気になって、俺でよければ相談乗るぞ。」
愛「……ぷっ、あはは!!!!」
急に愛さんが笑い始めた。なになに怖いんだけど。人が良かれと思って聴いたことを笑うとは何事だよ全く。全然笑い収まらないじゃんもうそろ止まろうぜ。
愛「ごめんごめんっ!!ジュンジュン変なの〜!!もっと別の場所あんじゃん!!」
「いやもし人に聞かれたくない様なものだったら人目がない方がいいだろ??それをなんで突っ込まれるかなぁおかしいなぁ。」
愛「そっか、そんなに心配してくれてたんだ。」
「まぁ部活紹介の借りがあるからな。それを返したかっただけだ。」
愛「そんなのいいのにぃ〜!!……でも、ありがとう♪」
「…べ、別にいい。」
愛「あはは、照れてるのジュンジュン〜??可愛いなぁ〜??」
「教室戻る。」
愛「あ、ちょっと待ってごめん!ついジュンジュンからかいたくなって……」
「俺をいじってるの愛さんか部長ぐらいだからな??」
愛「だからごめんって!…じゃあちょっとした愛さんの悩み、聴いてくれる??」
「……おう。」