「……お風呂出ました。」
愛「………うん。」
愛さんにオラオラされた俺はフラフラになりながらもお風呂へ行った。そして今、出たことを告げたのだがまだご立腹の様だ。
頬を膨らましているあたり可愛いけど。
「その、俺の言い方が悪かった。ごめん。」
愛「別に悪くないよ、愛さんが暴走しただけだし。」
「その割には不貞腐れてるけど。」
愛「だって……愛さんだけバカみたいじゃん。」
まぁ……怒るのも無理はないか。誤解だったとはいえ、愛さんは勇気出してたんだもんな。それが空振りだったのは恥ずかしいのはあるけど男の俺からしたら彼女に恥をかかせてしまった。
「……俺も、いつかはとは思ってる。」
愛「な、なななな何言ってるの?!」
「落ち着け!!その……何か嫌なんだよ。」
愛「嫌……??」
「……付き合ってすぐにそういうことするのって、何か違うっつーか。その……大切だからこそ、そういうのはしっかりと考えていきたいんだよ。」
愛「……///」
「そ、それにまだ俺には準備が出来てないし……。」
愛「………ヘタレ。」
「……言っとけ。」
愛「ふふっ、そっかそっか。大切だからか……。」
「なんだよ、変なことは言ってないぞ。」
愛「うん、言ってないよ。……嬉しいなって♪」
そう言うと愛さんは俺の肩に頭を預けて普段の笑顔を見せていた。機嫌を直すつもりで言ったわけじゃなかったが、俺の言葉で満足したようだ。
愛「あ、そう言えば明日の予定決めてなかったね!どこ行こうか!」
「え、折角の休みだしゆっくりしないか??」
愛「修学旅行近いし、必要なもの買いに行こうよ!服とか!」
「俺の意見はガン無視なわけね。てか服なら今あるやつでいいじゃん。」
愛「何言ってんのさ!せっかくの修学旅行なんだから新しいの買おうよ!」
「せっかくのって言う意味が分からん。いいよ別に、服とかあんま買わないからどれが良いとか分かんないし。」
愛「……えっ、買わないの??」
「お、おう……。」
ありえないという表情をしてこちらを見てくる愛さん。いやだって出掛けることそうそうなかったし。最近出掛けてるのも愛さんに連れ出されているだけだからな。
愛「じゃあ尚更だよ!!ジュンジュンは服を買わねばならない!」
「なんだよその話し方。えぇ……服買わなきゃダメか??」
愛「ダメだよ!愛さんがコーデをしてあげよう!」
「ヒョウ柄とかやめてくれよ。」
愛「愛さんをなんだと思ったんのさ!ちゃんとジュンジュンに合う服選ぶからさ!……あと面白そうなのあったら。」
「おいちゃんと聞こえてるからな??面白そうなのった言ったよな??」
愛「愛さんに任せなさい!!!」
「無視すんなぁぁ!!!」
明日の予定が決まりました。俺は明日、愛さんのリカちゃん人形になるようです。頼むから変なのは選ばないで欲しい。
思い出の修学旅行がある意味思い出の修学旅行になりかねない。
愛「よぉし、予定は決まった事だし……これから何しようか!!」
「これからってどういう事だよ。寝ないの??」
愛「寝かせないって言ったじゃん!!いつもは電話でこの時間話してるけど、今日は直接話せるじゃん!」
「ほんとに夜遅くても元気なんだな。」
愛「まだ寝るには早いって♪あ、この間ね……」
その日はお話と言うより愛さんの一方的な弾丸トークで終わった。最初は元気に話していた愛さんも時間が経つにつれて瞼が重くなっていき、ついには口を開けたままウトウトしてしまった。
「座って寝ちゃったよ。……愛さん、ベッドで寝なされ。」
愛「ん〜……。」
ダメだ、絶対起きないやつだ。……ベッドに俺が運ぶしかないか。
「んしょ……。」
愛「〜〜♪♪♪」
……ねぇこの子今笑わなかった??寝てるよね??嫌だよ実は起きてました〜みたいなやつ。
「よしっ、横にさせたし俺も寝ようかな。」
横にした愛さんを見ると幸せそうな表情で寝ていらっしゃる。……ほんとに起きてないよな??
それにしても寝てる愛さんを見るのは初めてだけど「……可愛いな」。
愛「………///」
……起きてるな。
「………熱帯夜でも寝たいや。」
愛「……ぷっ、あはは!!!あー痛い痛い!!起きてましたごめんなさい!!」
「やっぱり起きてたか。起きてんなら自分でベッド行けよ。」
愛「あはは、ごめんね。最初はほんとに寝てたんだけど、ジュンジュンが運んでくれる前に起きてさ。」
「それで丁度いいと思って寝たふりをしたと。」
愛「……てへっ♪」
「………寝る。」
愛「ご、ごめんって!!」
「おやすみーー。」
愛「ジュンジュン!!」
「なんだよ。」
愛「……大好きだよ♪♪」
「……///」
ほんと俺の彼女には調子を狂わされる。