愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第71話

愛「ジュンジュンお待たせ!!次はジュンジュンのターンだ!」

 

「○ュエルみたいに言うなよ。てかやけに遅……。」

 

愛「あはは、ごめんごめん♪えっと……どうかな??」

 

ようやく支度を終えたようで部屋から出てきた愛さんを見て、俺は不覚にも見とれてしまった。

いつものザ・ギャルみたいな愛さんとは思えないような、肩の露出はあるものの、清楚な服を着てこちらの様子を伺っていた。

……正直に言おう、めちゃくちゃ可愛い。

 

「………。」

 

愛「な、なんか言ってくれないかな??」

 

「わ、悪い。その……すごい似合ってる。」

 

愛「えへへ、ありがとう♪」

 

俺の感想に満足したようで、愛さんははにかんだ表情を見せて髪をいじっている。え、これ愛さんだよね??いつも俺を振り回して今日も朝からランニングに連行して動き回っていた愛さんだよね??

 

愛「ほら、ジュンジュン準備して早くお出掛けしよ!今日は動き回るからね!」

 

「あ、やっぱり愛さんだ。」

 

******

 

俺も支度を終わらせ、愛さんの家族にお礼を言ってから家を出た。おばあちゃんに近々来てねって言われたけどそれは敢えて笑って誤魔化した。

そんな頻繁に来るのは流石に抵抗がある。

 

「それで、一体どこに行くんだ??」

 

愛「デート鉄板のショッピングモールに行こうかと!」

 

「人多そうだなぁ……。」

 

愛「ジュンジュンって意外と人混み弱いよね。」

 

「なんだよ意外って。そりゃ人がうじゃうじゃいると見るだけで疲れんだよ。」

 

愛「スカイツリー行ったらジュンジュン"人がゴミのようだ!!"とか言いそう。」

 

「言わないから。むしろどちらかと言うとノリで愛さん言うだろ。」

 

愛「言わないよ!!愛さん人多くても平気だからね♪」

 

「あなたは何でも平気だと思う。」

 

愛さんとだべりながら歩来ながら目的地のショッピングモールへ着いた。さすが休日だけあって行き交う人が多い。それにしてもよくみんな行きたがるよな。ショッピングモールなんて今日みたいに行くきっかけがないとなかなか行かないぞ。

 

「さて、まずはどこから回ろうか。」

 

愛「プリクラ!!」

 

「やだ。」

 

愛「なんでさ!!!撮ろうよプリクラ!!」

 

「あんな自分の目がキラキラする写真誰が求めるか。しかもあそこ女の子多いし入りずらい……。」

 

愛「そんなの行っちゃえば気にしないって!どの機種にしようかな〜♪」

 

「え、なに入る確定なの??」

 

愛「え、入らないの??」

 

「……何も言うまい。」

 

愛「よ〜し、じゃあ行こ行こっ!!」

 

「ちょ、おい引っ張るなって!!」

 

******

 

愛さんに引っ張られゲーセンに行くと予想通りプリクラの周りには女の子がうじゃうじゃいた。苦手だなぁ、早く撮って退散したいなぁ。

 

愛「よしっ、この機種で撮ろ!」

 

「何でもいい、早く撮ろう。」

 

愛「な〜に〜??なんだかんだジュンジュンもノリノリじゃん♪」

 

「断じて違うから。早く撮って撤退したいだけだから。」

 

愛「もう、頑固なんだから〜♪」

 

「違うっての!!」

 

こうして初めてのプリクラをすることになった。箱に入るとアナウンスに言われるがままのポーズをして撮った。中にはくっついたり手を繋いだりするのもあって動揺していた俺を他所に愛さんは動じることなく言われるがままナチュラにくっついてきたりして色々と疲れた。

撮影が終わって写真を見るとそこに写っていた男が俺とは思えなかった。

 

「えっ……誰これ。」

 

愛「ジュンジュンだよ!!いやぁジュンジュンなかなかノリノリだったね♪」

 

「いやいやポーズとるのに必死だったから。むしろノリノリだったの愛さんじゃん。」

 

愛「そりゃー、初めての彼氏とプリクラ撮るんだもん。テンアゲっしょ!!」

 

「……そうかよ///」

 

そういう事を普通に言わないで欲しい。口角上がるのを必死で抑えなきゃいけないから。

それにしてもさすが愛さん、ぎこちない表情をしている俺と比べて自然な表情で写っている。ただでさえ美少女なのに加工されると2次元のキャラクターみたいになるな。あ、これ褒めてるからね??

 

愛「ふふっ、この写真後でスマホに送っとくね!」

 

「え、これスマホでも見れんの??」

 

愛「うんっ!QR読み取ってサイト入れば保存できるんだよ♪」

 

「すげぇな、そんなことが出来るのかよプリクラって。」

 

愛「プリクラもやるもんでしょ♪」

 

「それにしても色んな機種があるんだな。どれも加工が違うのか??」

 

愛「そうだね、加工もそうだし、カメラ動かせたり大人数で撮れるものもあるし、色々あるよ!」

 

「それに女の子は考えながら撮っているのか。……ついてけない。」

 

愛「じゃあついていけるようになろう!」

 

「……はい??」

 

愛「他の機種でも撮って違いを知ってこ!愛さんが教えてあげるよ!」

 

「いや、俺は今ので十分満足……。」

 

愛「どれから撮ろうね!あ、まずはあの最新のやつから!」

 

「えぇ……。」

 

お察しの通り俺は愛さんにいくつかの機種で撮るはめになってしまった。ひとつ分かったことがある。女の子って凄いこと、俺は何枚撮ってもぎこちない表情になる、愛さんはどのプリでも可愛く写る。

もうしばらくプリクラは遠慮したい。




気づいたらお泊まり編が長引いている、、!!
何も思わず書いてると100話行きそう笑

だらだらと愛さんとの日常を書いていきますが、これからもよろしくお願いします!
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