愛「あー撮った撮った〜♪」
「……撮ったな。」
愛「あはは、何疲れてるの??まだまだこれからだよ!」
「何だったら朝から疲れてますけどね。」
愛さんにプリクラを撮らせまくられて既に瀕死の状態の俺です。何回か撮ったら慣れると思ったけど全然そんな事ない。ずっとぎこちない表情の俺に自然体の愛さん、そしてプリクラのアナウンスにくっつけと指示されて言われるがまま愛さんとくっついて余計疲れた。こんな密着したこと今までなかったしドキドキしっぱなしだった。
愛「さて、次は服買いに行こっ!」
「ちょっと休まない??」
今日何回目かの休憩希望。マジでちょっと一休みしたい。
しかし愛さんはキョトンとした表情をした後すぐに満面の笑みになって……
愛「歩きながら休憩しよっか!」
「ねぇそれ休憩とは言わない。」
******
愛さんは先に俺の服を選びたいとのことで、まず初めにメンズの服屋へ行った。特にお金を使う機会がなかったから財布には余裕があるがどの服も今まで買ってきた物よりずば抜けて高かった。
愛「あーこれいい!!あ、でもこの服も似合いそう!」
「あ、あのー……愛さん??」
愛さんは金額に驚愕している俺をよそに楽しそうに服を選んでくれている。どっちがここで服買うのか分からなくなってきた。
店内にいる人は服選びにはしゃぐ愛さんを見てちらちらと視線を向けている。まぁこんなにデカい声で服選んでいる美少女がいたらそうなるよね。
愛「よしっ、これに決めた!ジュンジュンこの服着てみて!」
ほらほらと俺の目の前に服を押し付けてくる愛さん。その光景を見たお客さんがお前が着るんかい!!と言いたげな目で見てくる。……ごめんなさい、俺が着るんです。
「……とりあえず着てくる。」
愛「うんっ!お供します!」
「え、いいよぶらぶらしてなよ。」
愛「何言ってんの!愛さんが選んだ服なんだから直接見たいに決まってんじゃん!」
「えー、でも……」
愛「つべこべ言わない!さっさと試着室へ行く!」
愛さんに背中を押されながら試着室へと向かった。彼女に選んでもらった服を着るのも見せるのも初めてで気恥ずかしくなる。
俺は試着室で服を着て鏡を見るとそこに移る男は俺じゃない様に思えた。
「こ、これほんとに俺か……??」
愛「ジュンジュン終わったー??開けるよ!」
「え。」
俺が返事をする前にカーテンを開けられた。いや別に着替え終わってたからいいよ??いいけどちょっと返事待とうよ。どうすんの、開けたらパンイチの俺が立っていたら。気まづくがるでしょ?俺だってそんな姿見せたくないよ。
愛「おぉ!!!やっぱ似合ってんじゃん!愛さんの見立ては間違ってなかった!」
「な、なんかいつもの俺じゃないみたい……。」
愛「今までどこで買ってたの??」
「○Uか○ニクロ。」
愛「………。」
え、今俺愛さんに引かれてない??凄い目で見られてるよ嫌だ。だって安いしデザインもいいし最高じゃん。
………だめ??
愛「せっかくなんだから他のお店も行かないと!!今日みたいに新たな自分を発掘出来るかもだよ?!」
「そんな発掘したくない……。」
愛「よしっ、ジュンジュンの服買い終えたら次は愛さんの服見るの付き合ってね!」
この後愛さんの服を買い終え、ショッピングモールを出た。俺はお店をひとつしか見なかったが愛さんはいくつかの店を回ったことで両手に袋をぶら下げて歩いている。本人はいつもの事と言って気にしてないが、いつもそんだけ買ってんのかよって事に驚いた。
愛「いやぁたくさん買えて愛さん満足だよ〜♪」
「たくさん買いすぎだ。それしまう所あるのか??」
愛「うんっ、そこは大丈夫!!」
「………ん。」
愛「へ??あっ、ジュンジュン??」
「……こういう時男は荷物持ってあげるんだろ??」
愛「そ、そんなことないよ!!これ愛さんの服だし、愛さんが持つよ!」
「いいよこれくらい……あれだ、服を選んでくれたお礼。」
愛「……あはは、何それ。……うん、ジュンジュンありがと。」
「……///」