「これから俺たちって夕飯までやることないよな??」
「まぁ……そうだな。」
「えぇ暇だなぁ。」
「だらだらしようよ……え、ダメ??」
現在俺はホテルの部屋でクラスメイトとこれからの予定について話している。さっきまで愛さんの事を根掘り葉掘り聞かれてだいぶ体力を削られた。男でも恋愛話でキャッキャするのどうかと思う。
「なぁ、こっそり外出てって探検しないか??」
「先生に見つかったら指導されるぞ。」
「大丈夫だって、先生だって今日くらい大目に見てくれるって!」
1人のクラスメイトが我慢出来なかったのだろう、部屋を出ようと俺たちに持ちかけた。当然俺は怒られるのも面倒だし部屋にいたいのだが、他の子達はそうではないみたいだ。
「そうだな!せっかくの修学旅行だし羽目を外したくなるよな!」
「ならない。」
「意外と先生も自分たちの部屋でくつろいでて見回りとかしてなさそうだよな!」
「なわけないだろ。」
ダメだ、俺が何言っても聞く耳持たなさそうだな。もう勝手に出るなら出てってくれ、俺は止めたからな??
「よし、そうと決まれば準太行くぞ!」
「行かないって、お前らだけで行ってこいよ。」
「いいのかー??宮下さんとの思い出話言いふらすぞー??」
「……は??」
「準太行かないなら仕方ないなぁ。俺らだけで行くかー!」
「あ、おいちょっと待てって!!」
******
愛「沖縄の海ってすごい綺麗だねぁ〜♪」
「ほんとほんと!!明日海行けるし楽しみだね!」
愛「うん!明日はたくさん満喫しようね!」
愛さんは今同じ部屋の友達とベッドでだらだらしながらお話をしている。窓を見ると夕陽が海を照らしてより綺麗に見える。ジュンジュンは今頃部屋でだらけてるかな??
「そろそろご飯の時間だね!移動しよ!」
愛「うん!愛さんお腹ぺこぺこだよ〜♪」
友達と夕飯を食べる場所に移動する途中、先生に指導されている生徒を数人見かけた。部屋から出ては行けない時間に出ちゃったのかな??
生徒はみんな後ろに手を組んで先生に叱られている姿が何だか面白くて見ているとひとり見覚えのある男の子を見つけた。
「えっ……ジュンジュン?!」
******
先生「お前ら沖縄来たからこれくらい許されると思ってるのか??」
「「「………思ってないです。」」」
先生「じゃあ何で外出たんだ??」
「「「………すみませんでした。」」」
部屋を出たら案の定、生徒指導に見つかり俺達は他の生徒にちらちら見られる中説教をされている。どうしてこうなった……。
先生に怒られるわ生徒に見られるわで居心地が悪くちらちらと目のやり場を探していると移動中の愛さんと目が合った。
うわぁすごい見てる。しかも口角ちょっと上がってるよ絶対呆れた顔してるよ。
愛さんも俺の視線に気づいたのかいつもの笑顔になって口をパクパク開いてる。
……お・ば・か。
……うるせぇ!!!俺だって好きで怒られてるんじゃねぇっての!!
先生「おい準太聞いているのか!!」
「き、聞いてます!」
先生「全く……それより、さっきから何口に入れてんだ??」
「……へ??」
実は俺、外に出る前にお菓子を口に入れて出てしまっていたのだ。飲み込む前に先生に見つかり、飲み込むタイミングを掴めず、ずっと口に入れたままだったのだ。まさか見つかるとは……
先生「隠さなくても分かってんだよ、出せ。」
待って先生。多分あなたこれガムだと思って言ってるだろうけどスナック菓子だから。今出すとすんごいグロいの出てくるからやめた方がいいと思うんだ。
「………。」
先生「今更隠しても仕方ないだろ。さっさと出せ。」
「……はい。」
先生「………お、おう。」
お前が出せって言ったんだろうがぁぁぁ!!何で指示した本人が引いてんだよ!!
「「「………。」」」
お前らも横目で引いてくんなよ!!そもそもお前らが出ようなんて言わなければこんなことにならなかったからな?!
結局俺のブツが出たことで白けてしまい、説教が終わり夕飯の会場へ移動することになった。
ご飯中もクラスメイトは俺に同情の目を向けてきてせっかくの美味しいご飯も素直に美味しく感じられなかった。
……マジで修学旅行でもこうなの俺??