修学旅行2日目。前日にお菓子をはぎ出して周りにドン引かれた俺であったがその後はワイワイと楽しく過ごしていた。そんなキャラだっけとか言うなよ、修学旅行はみんなテンションがおかしくなるものだ。
そして今日は主に観光メインのスケジュールだ。正直俺はこの日を1番楽しみにしていた。なぜならーーー
愛「シュノーケリングだぁぁぁ!!!!」
「俺が言いたいんだけどなぁぁぁ!!!」
愛「今日は楽しみが沢山だね!!ジュンジュン今日はたくさん振り回すから、よろしく!!」
「そんな嫌な通告しないでくれる??せっかくの気分台無しなんだけど。」
愛「あはは、そう言いながら着いてきてくれるジュンジュンだもんね♪」
「絶対別れてやる。」
愛「あーちょっと!!ごめん!ごめんって!!」
もう既に愛さんから振り回す予告をされてかなり萎えてはいるがせっかくの修学旅行だ。楽しまなければ勿体ない。どんだけイレギュラーなことがあっても俺は意地でも楽しんでやるからな。
******
愛「ジュンジュン!!見て!ニモたくさん!!」
「カクレクマノミな??自然の中で見るの初めてだ、、」
愛「あ!この魚ジュンジュンそっくり!!」
「おい待て俺と魚に失礼だ。」
現在俺たちは沖縄の海でシュノーケリングをしている。初めてする体験だったが、この綺麗な海で地元では絶対触れ合えない魚たちを見ることが出来たのが個人的に感動した。
愛「愛さんのとこにたくさん来てくれる!!ねぇジュンジュン見て!!」
「うるさいこっちはそれどころじゃない!!なんで愛さんばかり寄ってくるんだ……。」
愛「ジュンジュンあれじゃない??こっちこいオーラ放ってるから怖がっちゃってるんだよ。」
「そんなことない。魚を捕まえたいと思ってるだけだ。」
愛「それだよそれ!!」
状況を説明しよう、魚との触れ合い体験で俺の思ってた理想とは全く違う事が起こっている。バシャバシャと海でも騒ぎまくると思っていた愛さんの周りにはたくさんの魚が、魚に触りたいと思っている俺が魚から避けられている。なんでこうなった、納得できない。こんなんじゃ恋になれないAQUARIUMじゃん。
「はい、これでシュノーケリングは終了です。次はバナナボートやりますよー!!」
「……え、終わり??」
******
満足出来ないままシュノーケリングが終わってしまい、バナナボートに移った。これはあれだな、夏にリア充がキャッキャウフフしながら乗ってるやつだ。見るだけでイライラする……一応言っておくが確かに彼女はいるが毎日振り回されて理想のリア充にはなれていない。だから俺は非リア充だ。
愛「なんかジュンジュン今失礼なこと考えてなかった??」
「気の所為だ。」
愛「ふーん……あ、次は愛さん達の番だよ!」
「えーこれ乗るの……。」
愛「当たり前じゃん!そもそもジュンジュンが自分でこのコース選んだんじゃん!」
「違う愛さんに否応なく黒板に名前書かれた。」
愛「あれ、そうだっけ??」
「……もうやだ。」
愛「まぁ細かいことは気にせずにさ、行こっ!」
「何も起きなければいいけど。」
俺たちの番が来てボートに乗った。なるほど、この掴むところを持って乗るわけだ。何か先に乗ってる生徒見て時思ったけど結構楽しそうにしている反面必死にしがみついてたから正直怖いんだよなぁ。」
「はーい、じゃあ皆カーブの時は曲がる方向に体重かけてねー。手前に捕まるところあるから、それ離さないようにね。」
え、待って説明緩すぎん??もうちょっとコツとか教えてくれないの??
まぁいいや、落ちなければなんの問題もない……あれ、俺の所なんかちぎれそうなんだけど……嘘でしょ。
「あ、あのすんません。俺の所「よぉし行こーー!!!」愛さんーー!!!」
俺の声は愛さんによってかき消されバナナボートは出発した。おいおい思ったよりスピード出るじゃんこれ!!!俺の掴めてないから!!ちぎれそうだよこれどうすんの!!
愛「あはは!!楽しいーー!!!ジュンジュン楽しんでるー??」
「あぁぁぁぁぁ!!!」
愛「うん、楽しそうで何よりっ!!」
俺のどこを見てそう判断したんだよ!!今必死でちぎれないように持ってるから!ほぼ足の力でしがみついてるからね?!いつまで続くのー?!?!
乗って愛さんたちは心から楽しんでる一方心から助けを求めてる俺だけ楽しさを感じられなかったバナナボートであった。サトウキビ体験にしておけばよかった。