「………。」
愛「ご、ごめんねジュンジュン。ついつい……。」
「何がついついだよ、もはやわざとに思えるぞ。」
愛「そ、そんなんじゃないって!!やっぱ気持ちが高ぶったといいますか……。」
せつ菜「はいっ!!やはりここでしか味わえない首里城の魅力を感じちゃいましたからね!」
「ねぇ俺が怒っている対象は生徒会長も含まれてるからね??」
せつ菜「す、すみません。」
さて、俺がどうしてこんなにご立腹になっているかと言いますと……まぁ、あれだよね。テンション高い2人が先に行っちゃって俺と歩夢ちゃんが置いてけぼりになったんだよね。
今回は歩夢ちゃんがいたから良かったけどまた俺ひとりだった時は泣く自信しかない。
歩夢「準太くん、2人とも反省してるみたいだし、もういいんじゃないかな??」
「……そーだね。まぁ修学旅行で盛り上がっちゃうのは仕方ないか。」
愛「そうそう!!やっと分かってくれたか!!要するにジュンジュンが追いかけてくればいいんだよ!」
「そういう問題じゃない。俺からしたら盛り上がるのは良いが周りを考えて欲しい。」
愛「あ、あはは……気をつけます。」
頬をかきながら謝る愛さん。ここで次から気をつけると信じたいところだが前科がありますからね。また俺は放置されるんだろうなって思っちゃうよね。
******
愛「ジュンジュンついに来たよ!美ら海水族館っ!!」
「だなー……まさか高校で行けるなんて夢にも…痛い!痛い愛さん!そんな揺さぶるなって!」
愛「どんな魚がいるんだろう!ワクワクすっぞ!!!」
「急にぶっ込まないでくれる??対応できる自信ない。」
修学旅行最後の観光地、美ら海水族館へ着いた俺と愛さんたち。ここを終えたら飛行機に乗って帰る予定である。この3日間で色々な意味で思い出ができ、少々寂しい気持ちになると思っていたがーーー
愛「ねぇジンベエザメだよ!ジンベエザメ!!ちょっとジュンジュン聴いてる?!」
隣の子が大変賑やかなのでそんな気持ちになる余裕もありませんでした。次の展示コーナーに行くたびにこのテンションだもん、凄いよね、疲れ知らないもんね。
せつ菜「おぉ!これがジンベエザメですね!!大きい!大きすぎます!!」
「あなたのリアクションも大きすぎます!」
せつ菜「何の!!修学旅行最後の観光地です!もっと楽しんでいかないと勿体ないですよ!」
愛「せっつーの言う通りだね!みんなで盛り上がっていこー!!」
そう言うと2人はお魚を見る度に騒いでいる。やめて、他のお客さんに迷惑になってるから。てか生徒会長、あなた騒いでいる人に注意する側じゃないの??知らんけどさ。
「全く、どこまで元気なんだあのふたりは。」
歩夢「……ふふっ。」
「何よ、急に人の顔見て笑って。」
歩夢「あ、ごめんね。だって……準太くん、何だかんだ言って愛ちゃんを見ている時凄い優しい顔してるんだもん。」
「……そんなことない///」
愛「ジュンジュンこっちの魚も凄いよ!!早く来てよー!!」
歩夢「ふふっ、行こっか♪」
「……///」
******
美ら海水族館から出た後、昼食を終えた俺達は沖縄を後にした。今は飛行機の中で友達と話している生徒もいれば、疲れて眠ってしまっている生徒もいる。
愛「すぅ……すぅ……。」
ちなみに隣では愛さんが寝息を立てて俺の肩で眠っている。さすがあんだけはしゃいだだけあって体の充電が必要になったのだろう。
飛行機に乗ったばかりの時は買い貯めていたお菓子を食べて横から弾丸トークをしていたが、だんだんと瞼が落ちていき、ついには眠ってしまったのである。
「久々に見るけど……可愛い寝顔だなぁ。」
愛「……♪♪」
「……起きてんのかよ。」
愛「そんな見てると視線感じて起きちゃうよ。あんまし女の子の寝顔をまじまじと見るもんじゃないよ〜??」
「うっ……悪い。」
愛「あはは、ジュンジュンだからいいよ♪♪……あのさ、修学旅行どうだった??」
「愛さんと行動する時はトランシーバーが必要だと痛感した。」
愛「ご、ごめんって!!その……楽しかった??」
「……そうだな。色んな思い出が出来たし、最高に楽しかったよ。」
愛「そっかそっか、良かったね!……今度は、2人で旅行行ってみたいなって思っちゃったりして///」
「……おう、今度な。」