愛さんの隣の席は苦労人   作:モッピ

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第85話

ゲームを始めるとオープニングが流れ始めた。その中で登場キャラクターと映像シーンが流れたのだがそこに俺はある違和感を感じた。

 

「なぁ、ひとつ言っていいか??」

 

愛「どーぞどーぞ!!もうヒロイン決めたの??」

 

「バカ違うわ。……このキャラクター達妙に愛さんたちに似てるんだけど。しかも9人いるし。」

 

果林「言われてみればそうね。私みたいなスタイル抜群の子もいたし。」

 

「それ自分で言いますか??え、何かやりずらいんだけど。」

 

エマ「気にしなくていいよ。準太くんは普通にプレイしてけばいいよ。」

 

エマ先輩がフォローをしてくれるがそう言われても無理がある。心做しか同好会メンバーもソワソワしてるし隣の愛さんは何故か自慢げな顔をしていた。

いやまだあなたに似たキャラを選ぶとは限らないからね??……怖い怖い口に出てないのにジロってこっち見てくんなよ。

 

せつ菜「とりあえず進めましょう!!名前は何にするんですか??」

 

「自分の名前をするべき何だろうけど……何か妙に気恥しいからな。別の名前にしようかな。」

 

愛「だったら夏目ジュンジュンにしようよ!!」

 

「苗字とあだ名くっつけるなよ。何その芸名見たいな名前は。」

 

かすみ「ぷぷっ、いいじゃないですか。夏目ジュンジュンが過ごすリア充ライフは見てみたいですねぇ。」

 

「………。」

 

しずく「せ、先輩……??」

 

かすかすに煽られた時もう主人公の名前は俺の中で決まった。いいだろう、この名前で青春ライフ謳歌してやるよ。

 

かすみ「なぁぁぁ!!!何ですか"かすかすかすかす笑"って!!」

 

愛「あはは!!!何その名前、それでゲーム始めるの?!」

 

「当たり前だ、さぁリア充しようぜかすかすかすかす笑。」

 

せつ菜「考えましたね!これなら苗字も名前も同じ様に呼ばれますね!」

 

「ごめんそこまで考えてなかった。」

 

かすみ「ふざけないでください!こんなふざけた主人公がモテるなんてありえないですっ!!かすみんは嫌です!!」

 

「うるせぇ諦めろ。さぁ始めるぞ。」

 

******

 

『かすかす笑くん、2年生も同じクラスだねっ。嬉しいな。』

 

最初に登場したヒロインは歩夢ちゃん似の女の子。どうやら幼なじみの設定みたいだ。この子初っ端から起こしに来てくれるんだよ??この主人公いきなりリア充してんじゃんムカつく。

 

歩夢「な、何か恥ずかしくなってきちゃった。」

 

「お願いだから堂々と見て??じゃないと俺のメンタル持たない。」

 

愛「ちょっと!!愛さんはいつ登場するのさ!!」

 

「愛さんは登場しないだろ?!愛さん似は後々出てくるんだから待っとけって!」

 

せつ菜「あ、待ってください!!ここで選択肢が出てきましたよ!」

 

生徒会長は説明書を持ちながら説明してくれる。どうやらこの選択肢で今後対象の女の子との仲が変わってくるみたいだ。なるほどなぁ言葉って大事だもんなぁ。

 

「まぁここは無難にこれだろ。」

 

『うん、俺も嬉しいな。今年もよろしくね!』

 

果林「何か準太が口説く相手を選んでると思うと笑えてくるわね。」

 

「いやそういうゲームでしょこれ??かすかす笑はマジかもしんないですけど俺は不本意です。」

 

愛「ジュンジュン〜♪♪」

 

「ねぇそもそも俺にやらせたの愛さん何だからそんな力強くて握らないで??まじで痛いから。」

 

シーンが変わると次は廊下。そこでかすかす似の女の子と遭遇した。しかもこの子端で座ってる子みたいなキャラしてんじゃん。

 

『これからよろしくお願いしますね、先輩♪』

 

かすみ「ふふん、次はかすみんのキャラですね!さぁさぁどうやって落としていくのか見せてもらいましょう♪」

 

『君と話す気は無い。どこか言ってくれ』

 

かすみ「何でそれ選ぶんですか?!いちばんありえないですからね?!」

 

「よしっ、これで会うことはないだろう。」

 

璃奈「て、徹底してる……。」

 

歩夢「ゲ、ゲームのキャラクターだからね??かすみちゃん気にしなくていいよ??」

 

かすみ「で、でも納得出来ないです!こうなったらそのリモコンを渡してください!かすみんがやります!」

 

「おい暴れんなって!!かすかす笑は俺が操作してんだから!」

 

「何がかすかす笑ですか!!こんなふざけた主人公に初っ端から切られる何て許されるはずがないんです!」

 

愛「ふ、2人とも落ち着いてって!!」

 

愛さんたちに止められるまでリモコンの奪い合いをしていた俺たち。とりあえずあれだ……これでかすかす似の女の子とは会うことはないだろう。

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