メインヒロイン達の誘いをある程度承諾(一部除いて)していったかすかす笑は気づくとヒロインたちとの親密度が異常なほど上がっていた。
『今日は何しようかなぁ。』
「何しようかなぁじゃねぇだろこいつ。画面に遊びに誘う女の子の名前ずらりと出てんぞこら。」
果林「何で準太が怒ってるのよ。」
「だって見てくださいよ。この主人公女の子を誘う仮定で何しようかなぁとかほざいてるんですよ??」
璃奈「そ、そういうゲームだし仕方ないよ……。」
「なんか解せんな。」
愛「ていうか!そもそもこうなったのもジュンジュンがみんな口説こうとしてるからじゃん!!」
「その言い方やめろ!つか愛さん達が無言の圧かけてくるから言葉選択やりにくいんだよ!」
愛「ちょっと!愛さん達の所為にするのはよくないよ!」
かすみ「そうですよ!!先輩が流されるから悪いんです!」
「かすかすはちゃんと意思持って断ったぞ。」
かすみ「なーー!!!!!」
歩夢「で、でも確かに私達がいたから準太くんに気を遣わせちゃったかも。」
しずく「そうですね、感情移入をし過ぎてしまいました。」
エマ「準太くん、ごめんね。」
「い、いや大丈夫ですよ!俺もみんながいるのを変に意識ちゃったのも原因ですから。」
愛「ちょっと!なんで歩夢達には謝るのさ!愛さんには?!」
「愛さん黙ってて。」
せつ菜「ま、まぁまぁそれくらいに。それではこうしましょう!」
生徒会長の提案はこうだ。次からは自分似のキャラクターのイベントが出ても変に意識せずアピールしない。自由に俺がゲームをするようにする、ってことになった。うん、当たり前だよね。
「まぁとりあえず進めますよ。」
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『あ、先輩!!また今度遊びに行きませんか??』
『ごめんね、遠慮しておくよ。』
璃奈「むぅ……。」
『あ、かすかす笑くん。最近アニメカフェが近くに出来たみたいですよ!よかったら行きませんか??』
『ごめん、やめておくよ。』
せつ菜「何故ですか?!アニメカフェですよ?!準太さんあなたは失格です!」
「何でだよ。」
俺は今までのように誘いを全て承諾していたのは売って変わって誘いを断るようにしている。しかし断ったら断ったでヒロインの保護者たちが俺にジト目向けてくるわ文句言うわ散々である。自由にやっていいんじゃないのかよ……。
果林「他のヒロインを断っているってことは……いよいよ誰を選ぶか絞っているのね??」
「まぁ終盤ですしね。すっげぇやりにくいっすけど決めますよ。」
璃奈「もう決まってるの??」
自分似のキャラクターが振られて拗ねながら俺に聞いてくる璃奈ちゃん。ごめんって、まじで。
「……まぁ、一応は。」
愛「〜〜♪♪」
隣の愛さんはと言うと勝利確定と言わんばかりの顔で胸を張っている。
いやまだ何も言ってないんだけど。
エマ「やっぱり愛ちゃんかな??」
せつ菜「愛さんですね。」
彼方「愛ちゃんだね〜。」
「声に出さなくていいですから!大体、まだ分かりませんよ??」
愛「何だとー?!ジュンジュンはオラオラが好きなのかな??」
「おいそれは脅迫だな?脅迫ととっていいんだな??」
愛「だってジュンジュン選んでくれないと悲しいじゃん!」
何でこういうの堂々と言えるのかなこの子は。本人は気にしてないみたいだけどあなた以外みんな顔赤くなってるよ??
かすみ「愛先輩がこんなに乙女になるなんて……。」
果林「えぇ、とても可愛いわ…。」
せつ菜「いつもと違う顔を見せるなんて……ギャップ萌えですねっ!!」
ひとりだけ興奮してました。
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『アタシね、ずっと前からかすかす笑が好きだったんだ!だから……アタシの傍にいてくれない??』
愛「……///」
「なんで今恥じらってんだよ。さっきのあなたの発言の方が言われた側十分照れるぞ。」
愛「う、うっさい!!ほら、早く答えてあげてよ!」
「はぁ……はいはい。」
『僕もずっと前から好きだったんだ。ずっと離さないからね。』
せつ菜「ふぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
果林「せつ菜?!?!」
まさかの生徒会長が大興奮。恋愛映画のこういうシーンで女の子がキャーとかいうの分かるけどふぁーってなんだよ。
歩夢「やっぱり愛ちゃんだったね。」
彼方「そうだね〜、ゲームでもお似合いだね〜。」
愛「えへへ、ジュンジュン♪」
「やめろくっつくなみんないるから!!」
愛「そんなこと言って、顔が弛んでるよ〜??」
「……///」
こうして人生初の恋愛ゲーム体験は終わった。この後同好会メンバーが順番にゲームをしていたのだが、ほぼ全員それぞれの対象キャラクターでエンドロールを迎えていた。やっぱ我が子が可愛いよね。