やはり私の青春ラブコメはまちがっている。   作:KANDAM

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最後なので3連投になります。
3連投その1


016話 ご褒美デート

いろはSide

 

今日は待ちに待った先輩とのデートの日です。

この前の卒業パーティを頑張ったご褒美として先輩にデートしてもらう事にしたのです。

最初は下の名前で呼んでもらおうと思ったんですけど「いいいいいろはっ!」ですもんね。誰ですか?それって感じです。

女の子に対する免疫の少ない先輩にはちょっとハードルが高かったかもしれませんね。

 

 

 

 

千葉駅改札前。

私は先輩の様子を見るために待ち合わせ時間の15分前にやってきて集合場所の見える位置から様子を伺っています。

集合時間の10分前になると先輩がやってきました。

事件です。あの先輩が10分前にくるなんて!

予想外の事態に私はあわてて先輩のところに出ていきました。

 

いろは「すいませ~ん、お待たせしました?」

 

八幡「いや、いま来たところ。」

 

私が先輩の早い到着に驚いていると先輩が不思議そうな顔をして尋ねてきました。

 

八幡「どうしたの?」

 

いろは「いえ、先輩が集合時間より早く来てたのが少し意外で。」

 

八幡「あ~、小町にな、『いろは先輩を待たせるなんて小町的にめちゃめちゃポイント低いよ』って言われて早々に追い出されたんだわ。」

 

あ~、なんかリアルにその状況が想像できますね。

先輩が自発的に来てくれたならもっと嬉しかったんですがね・・・。

とりあえずありがとうお米ちゃん。

 

いろは「それじゃ、今日はどこ行きます?」

 

八幡「オレはどこでもいいぞ。」

 

いろは「うわっ、出た。いつものパターン。」

 

八幡「ふっ、一色もようやくオレのことを分かってきたみたいだな。」

 

私はあきれ顔で返しましたが想定の範囲内です。

こんな事もあろうかとお米ちゃんから先輩の好みを聞き出しておいたのです。

 

いろは「それじゃ、映画にでも行きますか?」

 

八幡「映画はいいな。2時間は潰れる。」

 

なんで時間つぶし前提なんですかね?

こんなんだから結衣先輩や雪ノ下先輩との関係が進展してなかったんですね。

まあ、私にとってはチャンスになった訳ですが。

 

いろは「じゃあ、今日はこれを見ませんか。」

 

そう言って私が先輩に提案したのは先輩がはまっているラノベの劇場版でした。

あらかじめお米ちゃんから先輩の好みを聞いておいたのです。

このラノベの予習もばっちりです。

 

八幡「お前、どこでそれを?」

 

先輩は私からラノベの劇場版のタイトルが提案されたことに驚いているようです。

先輩が驚いている事にしてやったりと思いつつ、私は笑顔で答えました。

 

いろは「お米ちゃんから聞きました♪」

 

八幡「なるほど、君たち仲いいのね?この前会ったばかりだよね?」

 

いろは「お米ちゃんとは色んなお話をしましたからね。」

 

八幡「えっ、いつ?小町はまだ学校通ってないよね?」

 

私はスマホを掲げて先輩にネタ晴らしをしていきます。

 

いろは「コミュニケーションの手段は実際会って話すだけじゃないんですよ♪」

 

八幡「そんな暇つぶし機能付き目覚まし時計でそんな事が・・・。」

 

いろは「そんな事を言っているのは先輩だけですよ。」

 

私は呆れ顔で返した。

まあ、先輩らしいですけどね。

私達はそのままラノベの劇場版の映画を見に行くことになりました。

 

 

 

映画鑑賞後。

いろは「面白かったですね。」

 

八幡「うん、面白かったな。」

 

映画鑑賞後の先輩はいつになく多弁でした。

仕事以外の話で先輩とこんなに盛り上がったのは初めてかもしれません。

ありがとう、お米ちゃん。

 

映画の話をしていると先輩のお腹が鳴りました。

 

いろは「そろそろお昼にしますか?」

 

八幡「そういや、そんな時間だな。」

 

いろは「ラーメンにしますか?」

 

八幡「えっ、何?気に入っちゃったの?」

 

いろは「はい♪でも女の子一人で入るのはちょっとあれなんで。」

 

この前先輩に連れて行ってもらったラーメン屋は美味しいんですけど女の子一人で入るのはちょっとハードルが高いんですよね。

私達はお昼をラーメン屋で食べることになり、ラーメン屋に入りました。

 

八幡「醤油ラーメン。」

 

いろは「私は味噌で。」

 

私達はラーメンが出てくると無言でラーメンを貪りました。

ここのラーメン屋はこってりしていて少しお腹にもたれます。

先輩が完食してほどなく私も完食しました。

 

いろは「美味しかったですね。」

 

八幡「おぉ、うまかったな。」

 

いろは「こんど別のラーメン屋も連れて行ってくださいよ~。」

 

八幡「そのうちな。」

 

いろは「約束ですよ。ところで次は何にします?また卓球に行きます?」

 

私は前回のリベンジもかねて卓球を提案しました。

 

八幡「ん、そうだな。行くか。」

 

私達は卓球をするため、ラーメン屋を後にし、卓球場に向かいました。

 

 

 

卓球場。

私達は卓球をするため靴とラケットをレンタルしました。

先輩の靴はともかく私の靴はあまり運動をするのに向いてないのでラケットだけでなく靴もレンタルする必要があります。

準備が終わると私達は卓球台の前に立ちました。

 

いろは「ところでせんぱい、何か賭けませんか?」

 

八幡「いや、オレの方が卓球上手だからオレが勝っちゃうでしょ?」

 

いろは「じゃあ、先輩が勝っても何もなし。私が勝ったら先輩のキスってことで。」

 

八幡「な、」

 

先輩は顔を真っ赤にして硬直してます。

 

いろは「隙ありです。」

 

私のサーブがキレイに決まりました。

 

八幡「ちょっと待て、オレはまだいいとは。」

 

いろは「ほらほら先輩。もう始まってますよ。」

 

その後も先輩は動きにキレがなく、結果私が勝ちました。

 

いろは「ふふふ、私の勝ちですね。そんなに私にキスをしたかったんですか~?せんぱい♪」

 

私は小悪魔な笑みを先輩に向けました。

先輩は真っ赤になっています。

 

八幡「い、いやそれは・・・。」

 

いろは「それは?」

 

私は先輩の間近まで近づいて聞き返しました。

先輩は真っ赤になって汗をだらだら流しています。完全に動揺してますね。

まあこれ以上困らせても逆効果な気がするので今回のところはこれで許してあげましょう。

 

いろは「まあ、ここでキスするのもムードがないんでこれは今度に取っておきます♪」

 

八幡「そ、そうね。そのうちね。」

 

いろは「約束ですよ。次はどこに行きましょうか?」

 

八幡「ま、まあどこでもいいぞ。」

 

いろは「じゃあ、ショッピングモールでウィンドウショッピングでも楽しみましょう。」

 

私達は卓球場を後にし、ショッピングモールに向かいました。

 

 

 

ショッピングモール。

私達は店を見ながらショッピングモールを歩いています。

 

いろは「先輩は普段どういう店に行ったりするんですか?」

 

八幡「基本は家だな。出かけるのは本屋に行くぐらいだな。」

 

確かに先輩はあまり出かけなさそうですね。

 

いろは「まあ、先輩らしいですね。そう言えば、お米ちゃんが先輩と先輩のお父さんが本好きで本の蔵書量がヤバいことになってるって言ってましたね。」

 

八幡「まあ、確かにな。」

 

いろは「今度行ってもいいですか?」

 

八幡「えっ、何?うち来るの?」

 

先輩は嫌そうな顔をしています。

 

いろは「え~、ダメなんですか~?結衣先輩は行ったことがあるって行ってましたよ?」

 

八幡「いや、あれはサブレがだな。」

 

私は先輩の腕を取って先輩の耳元でささやきました。

 

いろは「せんぱい・・・、結衣先輩は良くて私はダメなんですか?」

 

先輩は真っ赤になって硬直してます。

何回やっても先輩にはこれが効果的ですね。

 

八幡「いや、ダメじゃないけど・・・、また今度ね。うん、前向きに検討しとく。」

 

いろは「え~、それ絶対ダメなパターンじゃないですか~。でも言質はとりましたよ?」

 

八幡「言っとくけどうち何もないぞ。」

 

いろは「はい、構いません♪」

 

私達がショッピングモールを歩いていると後ろから声がしました。

 

???「あれ~、比企谷じゃん?」

 

この声は折本さんじゃないですか?

前回と言いなんで先輩と二人きりの時に限って知っている人に会うんですかね?

 

八幡「折本!」

 

いろは「折本さん、こんにちはです。」

 

折本「あれっ、2人って付き合ってるの?」

 

八幡「い、いや、付き合ってないから。」

 

あ~、せんぱい、即答しちゃうのはポイント低いですよ。

 

折本「じゃ、やっぱり比企谷って一色ちゃんの事狙ってるんじゃん。」

 

いや~、実は逆なんですけどね・・。

って、あれ?先輩?

先輩が反論しなかったので先輩の顔を見ると先輩が動揺してます。

あっ、さてはさっきから動揺してましたね。

 

八幡「い、いやそういう訳じゃないんだけどな・・・。そのほら、この前卒業パーティの礼をしにだな。」

 

あっ、これはもしかして脈ありになってきましたか?

私は嬉しくなって思わず顔に出してしまいました。

折本さんはそれを見て何か悟ったようです。

 

折本「ふ~ん、まあいいや。また今度うちの高校と何か企画しようよ。じゃあね~。」

 

そう言って折本さんは去っていきました。

 

 

 

千葉駅改札前。夕方。

ショッピングモールでウィンドウショッピングをしているうちに夕方になってしまったので私達は帰ることにしました。

 

いろは「今日は楽しかったですね。」

 

八幡「だな。ところで今日は何点なの?」

 

先輩は前に私が私とのデート?を採点していたことを思い出したらしく点数を聞いてきました。

 

いろは「秘密です♪先輩がこの前の返事をくれた時に教えてあげます♪」

 

先輩の要素の諸々を考慮すると今日は間違いなく満点だったんですけどね。それは内緒です♪

 

八幡「そうだ、これ少し早いけどホワイトデーのお返しな。3倍になったかは知らんけど。」

 

先輩は照れながらホワイトデーのお返しのチョコをくれました。

よく見るとメッセージカードがついてますね。

なんでしょう?

 

いろは「はい、ありがとうございます。」

 

私は先輩からチョコを受け取り、その日は解散しました。

 

 

先輩と別れた後私は先輩のチョコについていたメッセージカードを確認しました。

そこには『近いうちに必ず返事をする。もう少し待ってくれ』とありました。

はい、待ってますよ、先輩。

 

 

 

 

 

 

 

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