やはり私の青春ラブコメはまちがっている。   作:KANDAM

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002話 冬休みに先輩に会うためには

いろはSide

 

終業式の日。生徒会室。

クリスマスの合同企画が終わり、今日は終業式でした。

曇り空の中終業式は無事執り行われ、生徒たちは冬休みの予定を友達と話し合ったりして学校中がにぎわっています。

 

私は生徒会室で業務を行っているのですがなかなか捗りません。

理由は・・・まああれです。

何とか今日中に先輩と冬休みに会う約束を取り付けないと3学期が始まるまで先輩に会えません。

それでどうしようか悩んでいるのです。

用事を作ってメールで誘えばいいんですが、それだと先輩来てくれなさそうなので・・・。

今日中になんとか直接会ってアポを取り付けてしまいたいです。

 

でもどうしましょう?

奉仕部の部室で先輩を誘うと結衣先輩と雪ノ下先輩に警戒されますし、普通に誘っても絶対断られてしまいます。

生徒会長の席で私が悩んでいると書記ちゃんが私に声を掛けてきました。

 

書記「会長、年始の行事の買い出しなんですが、副会長がインフルで体調を崩してしまって、他の人が行かないといけないみたいなんですがどうしましょうか?」

 

いろは「それです!」

 

これを口実に先輩を誘う事にしましょう。

 

書記「えっ?」

 

いろは「あ、何でもないです。そっちは私の方で何とかしておきますんで今日は適当なところで切り上げて帰ってください。お疲れ様で~す。」

 

私は生徒会室を後にして奉仕部の部室へ向かった。

 

 

 

奉仕部の部室。

コンコン。私は部室の扉をノックをした。

 

雪乃「どうぞ」

 

雪ノ下先輩の声が聞こえると私は勢いよく扉を開けて入室し、先輩のもとに駆けつけ、先輩の袖を引っ張った。

 

いろは「せんぱ~い、ヤバいです。ヤバいです~。」

 

すると雪ノ下先輩が咳ばらいをした。

 

雪乃「どうしたのかしら一色さん。」

 

雪ノ下先輩と結衣先輩が怪訝な顔でこちらを見ています。

お二人の前で今のはちょっとやりすぎましたかね?

 

いろは「年始のイベントのために買い出しに行かないといけないんですけど、うちの副会長がインフルで倒れてしまって、他のメンバーも用事があるって・・・。せんぱ~い、助けて下さいよ~。」

 

八幡「なんでオレが。こういう時こそ葉山を頼れよ。」

 

おっとそう来ましたか。そうでした。

先輩の中では私はまだ葉山先輩を狙っていることになっているんでした。

 

いろは「いや~、なんというか、この前の告白でちょっとまだ気まずいというか、あはは・・・」

 

結衣「えっ、いろはちゃんヒッキーと二人で行くの?」

 

結衣せんぱーい、なんでこのタイミングでその言い方でそれを言うんですか~?

結衣先輩と雪ノ下先輩がめっちゃにらんでます。

 

雪乃「一色さん、その男でない方がいいのでは?奉仕部の部長として部から犯罪者を出したくないのだけれど。」

 

八幡「なんでだよ。今まで一色と二人で動いてたけど何もなかっただろ。それに一色・・・」

 

と先輩が言いかけたところで私は先輩に顔を近づけ、指をくわえて色っぽく囁いた。

 

いろは「せんぱ~い、だめですか~?私困ってるんです~。」

 

すると先輩の顔がみるみる赤くなっていき

 

八幡「だ、ダメじゃないです・・・。」

 

よっしゃー!私は思わず小さくガッツポーズをしてしまいました。

別に女の子として意識されていなかった訳ではなかったんですね。

少し安心しました。

 

いろは「それじゃあ、26日の10時に千葉駅の改札に集合でお願いします。それじゃ失礼します。」

 

結衣先輩と雪ノ下先輩がこちらを睨んでいるのを無視して私は元気よく奉仕部の部室を出て帰宅した。

 

 

 

 

26日10時 千葉駅。

空は雲一つないお天気日和。

今日は先輩と二人でデート・・・みないなものです。

おかげで昨日はあまり寝れませんでしたよ。

 

ルンルン気分で集合場所に向かうとそこには私の期待を裏切る光景が待っていました。

待ち合わせ場所には先輩だけでなく結衣先輩と雪ノ下先輩もいます。

 

いろは「で、なんで皆さんもいるんですか?」

 

私は怪訝な顔で結衣先輩と雪ノ下先輩に尋ねました。

 

結衣「あはは~、いや~、ヒッキーだけだと大変かな~って思って。」

 

雪乃「前に言った通り、奉仕部から犯罪者を出したくないだけよ。」

 

薄々感じていましたが、私、結衣先輩と雪ノ下先輩に警戒されてます?

先輩と二人きりで出かけられなかったのは残念ですが、終業式から始業式まで会えなくなるよりはマシということで良しとしましょう。

それに私は結衣先輩の事も雪ノ下先輩の事も好きですし。

 

八幡「んじゃ、行くか。どこで買うんだ?」

 

いろは「え~とですね・・・。まずはここから行きましょう。」

 

私はカバンからリストを取り出し、先輩達と一緒に買い出しに向かった。

私達はリストにある買い物を順に済ませていき、気付いた頃には太陽が高く昇っていた。

 

いろは「これで最後ですね。そろそろお昼にしましょうか?」

 

結衣「そうだね~、もう12時半だし。」

 

買い出しを終えた私達は街中の洋食屋で昼ご飯を食べることにした。

 

結衣「いろはちゃん、冬休みは忙しかったりするの?」

 

いろは「そうですね、サッカー部もそろそろ休みに入りますし、特に今のところは・・・」

 

結衣「そっかー、私は明日から29日まで家族で旅行することになっているかな?ゆきのんは何か予定あるの?」

 

雪乃「私は実家関係でちょっと・・・。」

 

雪ノ下先輩の表情が暗くなった。

まぁ、この人の家は色々ありそうですからね~。大変そうです。

 

いろは「そういえば、先輩は冬休みの予定は何かあるんですか?」

 

私が先輩にこの質問をした瞬間空気が重くなった。

結衣先輩と雪ノ下先輩からなんかオーラが出てるんですけど。

いや、これ普通の会話ですよね?

いくらなんでもちょっと警戒しすぎじゃないですかね?

 

八幡「あー、俺は分刻みで予定が詰まっているぞ。朝起きるだろ、ゲームするだろ、昼飯食べるだろ、寝るだろ、晩飯食うだろ、そしてまた寝る。これを毎日繰り返すんだ。」

 

結衣「それ忙しくないし!」

 

先輩の分刻みのだらけスケジュールに結衣先輩がすかさず突っ込みを入れた。

 

雪乃「世間ではそれを暇というのではなくて?」

 

2人ともあきれ返っています。

まあ、これに関しては私も呆れましたが・・・。

しばらくそんなたわいもない話をして時間を過ごした。

 

雪乃「それじゃそろそろ帰りましょうか。」

 

結衣「そうだね。」

 

私達は駅に向かい、それぞれの家に帰るべく電車に乗った。

まあ、私は学校に買い出しの備品を置きにいかなければなりませんが。

 

いろは「みなさん、今日はありがとうございました。」

 

結衣「いろはちゃん、またねー。よいお年を」

 

雪乃「一色さん、生徒会業務お疲れ様。よいお年を」

 

結衣先輩と雪ノ下先輩は家の場所の関係で私と先輩より先に電車を降り、先輩と二人きりになった。

 

そして学校の最寄り駅に着いた。

 

いろは「先輩、今日はありがとうございました。よいお年をお迎えください。」

 

先輩に挨拶をして電車を降りようとしたところ先輩は私の荷物を手に取り、一緒に電車を降りました。

 

八幡「これだけ荷物があったら大変だろ、送ってく。」

 

私は胸の奥が熱くなり、顔が真っ赤になりました。先輩、あざとすぎです。

 

いろは「な、もしかして口説いてますか。正直困っているところをさりげなく助けてくれるのはグッときましたが、もう何回か繰り返してからにしてもらっていいですか、ゴメンナサイ。」

 

私は思わず照れ隠しにいつものお断り文句を口走ってしまった。

 

八幡「あ~、俺は一体何回お前にフラれればいいんだよ。」

 

先輩は私のいつもの決まり文句に苦笑いしていた。

その後私と先輩はたわいもない会話をしながら学校に買い出しの品を置き、帰宅した。

 

 

待ち合わせ場所に結衣先輩と雪ノ下先輩がいた時はどうなるかと思いましたが、いい時間を過ごせました。

副会長のインフルには感謝です。

それにしても先輩は私の事をどう思っているんですかね。

なんだか妹のような扱いをされているような気もしますが・・・。

先輩のこれまでの態度から察するに恋愛対象にはなってないですよね。

まあ、先輩は私がまだ葉山先輩狙いだと思ってますから仕方ないんですけど・・・。

やっぱりこれ私のせいですよね。

 

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