やはり私の青春ラブコメはまちがっている。   作:KANDAM

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003話 結衣の焦り

結衣Side

 

最近いろはちゃんがヒッキーに凄いアプローチしてる。

あれはヒッキーをからかってるとかじゃない、多分本気だ。

口では隼人くんって言ってるけど本当はヒッキーの事が好きなんじゃないかな・・・。

きっと生徒会選挙とかクリスマスのイベントで何かあったんだ。

そして多分・・・、ゆきのんも・・・。

今まで気付かないようにしてきたけど多分ゆきのんもヒッキーの事・・・。

いろはちゃんのヒッキーへの行動に対する反応が私と一緒だもんね・・・。

ヒッキーは私達の事・・・どう思ってるのかな・・・。

ううん、本当は分かってる・・・。

そんなはっきりじゃないけど・・・今のままだったら多分・・・ヒッキーはゆきのんを選んじゃう・・・。

私は今の関係を続けられるなら続けたい・・・。

ゆきのんとも仲良くしていたい・・・。

それで・・・私・・・ヒッキーに選んで欲しい・・・。

どうすればいいかな?

 

 

 

 

1月1日。結衣の部屋。

1月3日はゆきのんの誕生日。何かプレゼント買いに行かなきゃ。

そうだヒッキーも誘おう。

何も言わなかったらヒッキー何も用意しなさそうだもんね。

うんん、本当は単に私がヒッキーとお出かけしたいだけ。

私はヒッキーにLINEした。

 

結衣「あけましておめでとう。今年もよろしくね♪ところでヒッキー明日予定空いてる?」

 

八幡「あけおめ。空いてる。」

 

短っ!そして簡潔!

 

結衣「じゃあさ、明日ゆきのんの誕生日プレゼント一緒に買いに行かない?」

 

八幡「おう」

 

結衣「じゃあさ、明日千葉駅に10時集合ね。」

 

八幡「分かった」

 

やったー、明日はヒッキーとお出かけ♪と浮かれてみたもののすぐさま私の頭にゆきのんといろはちゃんの顔がよぎった。

ううん、浮かれている場合じゃない私!

ヒッキーに選んでもらうためにも明日は頑張らなくちゃ!

 

 

 

1月2日。千葉駅。

駅前はいつもどおり人でにぎわっている。

私は集合時間の30分も前に来てヒッキーを待っていた。

あ~、緊張する~。

私こんな早く来て何やってるんだろう。

 

 

時間になるとヒッキーがやってきた。

 

八幡「わるい、待ったか?」

 

結衣「ううん、今来たとこ。行こうか。」

 

は~、30分も前に来てたなんて言えないよね。

そんなこと言ったら軽く引かれるし。

 

 

 

私達はゆきのんの誕生日プレゼントを選ぶためにショッピングモールに入った。

 

結衣「ねぇヒッキー、ゆきのんの誕生日プレゼントって何がいいかなぁ?」

 

八幡「ん~、雪ノ下とお前のプレゼント選んだときは時は相手の弱点を突くって事でエプロンを選んだんだが、あいつの場合弱点らしい弱点がないからなぁ・・・」

 

えっ、そうなの?なんかヒッキーらしいっていえばヒッキーらしい発想なんだけど・・・。

 

結衣「って私の弱点って料理?ひど!初めて知ったし!」

 

八幡「あいつの場合、人間関係とか?」

 

結衣「ヒッキー、誕生日プレゼントに人間関係マニュアルの本とかありえないし。」

 

この斜め下を行く発想、流石ヒッキー・・・。

私が苦笑していると洋服屋が目にはいった。

 

八幡「あー、そういえばあいつ、お前の誕生日プレゼント選ぶとき、洋服選びは生地の強さとかでしか判断できないとか言ってたな。お前があいつに似合いそうな服を選んだら喜んでくれるんじゃね?多分。」

 

あー、分かる。なんかゆきのん言いそう。

 

結衣「それいいねー!」

 

私達は洋服屋に入ってゆきのんに似合いそうな服を探した。

 

結衣「ねぇねぇ、これとかゆきのんに似合うかな?」

 

私は試着してヒッキーに見せた。

 

八幡「ん、似合うんじゃね?ただサイズがな・・・」

 

ヒッキーの方を見るとヒッキーの視線が私の胸にいっていた。

 

結衣「ん?ヒッキーどこ見てるし、エッチ。」

 

私はとっさに胸を腕で隠した。

ヒッキーは顔を赤くして顔をそらしている。

でも私胸ならゆきのんにもいろはちゃんにも負けてないかも。

私はプレゼントにかわいい服を買った。

ヒッキーは別のものを買いたいらしく小物売り場に向かった。

ヒッキーはPC用のメガネを見ていた。

 

結衣「ヒッキーはそれにするの?」

 

八幡「あぁ、あいつよくパソコン使ってるからな」

 

結衣「なんか頭良さそうに見えるメガネだね。」

 

八幡「その発想が既に頭悪い。」

 

結衣「ひど!そんなことないし!」

 

ヒッキーは結局プレゼントにそのPC用のメガネを選んだ。

 

結衣「買えたね。なんだかお腹空いちゃった。ヒッキーどこかでご飯食べていかない?」

 

八幡「そうするか。」

 

私達はショッピングモールのフードコートへ向かった。

すると後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。

 

???「せ~んぱい、何してるんですか?」

 

振り返るとそこにはいろはちゃんがいた。

 

結衣「いろはちゃん」

 

いろは「あけましておめでとうございます♪あ、もしかしてデートですか~?」

 

いろはちゃん、声の調子はいつもの感じだけど目が本気だし。

いろはちゃんやっぱり・・・。

 

結衣「ううん、違うよ。ゆきのんの誕生日プレゼント買いに来てたの。明日ゆきのんの誕生日だから」

 

いろは「あぁ、なるほど。ちなみに私の誕生日は4月16日ですからね。覚えておいてくださいね。」

 

いろはちゃんはヒッキーの方を向いてアピールした。

 

八幡「お前のそのさりげなくアピールしてくるところがすげーな。」

 

いろは「てへっ」

 

結衣「いろはちゃんは何しに?」

 

いろは「私は買い物です。正月のバーゲンセールじゃないですか~。あっ、先輩明後日空いてます?私の買い物も付き合ってくださいよ~。」

 

八幡「ダメだ。今日オレは雪ノ下の誕生日プレゼントを由比ヶ浜と買いに来ただけだ。オレは忙しいんだよ。」

 

いろはちゃんはヒッキーに近づいて袖を引っ張りながら甘く囁いた。

 

いろは「え~、なんでですか~、結衣先輩の買い物は付き合ってくれるのに私の買い物は付き合ってくれないんですか~?せーんぱい」

 

ヒッキー赤くなってるし。

 

八幡「ぐ、わ、分かったよ。付き合えばいいんだろ!」

 

私はヒッキーの方をじろりと見た。

ヒッキーはごまかすように目をそらしている。

 

いろは「じゃあ、細かい事はあとでLINEしますね~。あ、これ以上お二人の邪魔をするのもあれなんで今日は退散します♪ではでは~」

 

そういっていろはちゃんは私達とは別の方に去っていった。

 

結衣「ヒッキーってホントいろはちゃんに甘いよね。」

 

私は不機嫌そうにヒッキーに言った。

 

八幡「なんつーか、一色を相手にしていると小町を相手にしている気分になる。なんかほっとけんというかなんというか」

 

そっか、小町ちゃんか。

ヒッキーの方はまだいろはちゃんを恋愛対象と見てなさそうだね。

いろはちゃん、私負けないからね。

それから私達はご飯を食べて帰宅した。

新学期で部活が始まったら今日買ったプレゼントをゆきのんに渡すんだ。

 

 

 

 

いろはSide

 

ふふふ、まさか買い物に行って先輩に会えるとは思いませんでした。

おまけにデートの約束も取り付ける事ができました。

年明けから幸先がいいです。

正直結衣先輩が先輩と一緒にいた時はちょっとビックリしましたが、まあ、あの二人の様子を見る限りつき合っている訳ではなさそうですし、まだ大丈夫そうです。

でも油断はしません。

私はただでさえ、奉仕部のお二人より出会いが遅いのに加えて学年が違うので接点も少ないです。

もっと必死にならないと。

 

 

 

1月2日の晩。いろはの部屋

 

私は今日先輩と取り付けた買い物の約束の詳細を先輩に送るため先輩にLINEしていた。

 

いろは「せーんぱい、今日は結衣先輩とのデートどうでした?明後日は私の方のデートもよろしくです♪明後日千葉駅で10時に待ってます。」

 

八幡「デートじゃねーんだけどな。分かった。」

 

相変わらずそっけない返事ですね。

そしてデートは否定するんですね。まあいいです。

今はとにかく先輩との接点を増やすことが先決です。

 

 

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