やはり私の青春ラブコメはまちがっている。   作:KANDAM

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004話 陽乃さんとの遭遇

いろはSide

 

1月4日。千葉駅。

今日も千葉駅は人でにぎわっている。

私は先輩の様子を伺うため、15分前に来て集合場所から少し離れたところで待っていた。

時間になると先輩がやってきた。

こんな可愛い子とデートなんだからもっと早く来てくれてもいいもんですけどね。

少し腹のたった私は先輩が来てから5分ほど経ってから先輩のところに向かった。

 

いろは「すいませーん、遅くなっちゃって」

 

八幡「あぁ、待ったスゲー待った。」

 

いや、先輩が来たのって5分前じゃないですか。って言えないですけど。

 

いろは「せんぱ~い、こういうときは今来たとこって言うところですよ。こんなかわいい子とデートなんですから」

 

八幡「いや、デートじゃないし、お前の買い物につきあうだけだろ?」

 

いろは「はぁ・・・。まあ、先輩なら仕方ありませんね。」

 

まあ、私に先輩にそういうのは期待してませんけどね。

むしろそういう対応されたら調子狂っちゃいます。

 

八幡「で、どこ行くんだ。」

 

いろは「今日デパートで福袋のセールがあるんですよ。それに行きたいなと」

 

八幡「お前この前も買い物してなかったっけ?」

 

いろは「女の子は買い物が多いんです。」

 

八幡「そういうもんか、そう言えば、小町もそういう事言ってたな。」

 

誰ですか、小町って?知らない女の子の名前が出てきました。

 

いろは「えいっ!」

 

私は先輩にボディーブローを食らわせた。

 

八幡「ゲホゲホ、何するんだよ。」

 

いろは「女の子と二人でいるときに他の女の子の話をするのは厳禁です!」

 

八幡「小町は俺の妹だぞ?」

 

いろは「えっ、先輩って妹さんがいらっしゃったんですか?」

 

八幡「あぁ、小町は世界一かわいいぞ。」

 

いろは「うぁっ、先輩シスコンですか?軽く引きました。」

 

いろは「はっ、もしかして私を妹扱いして後々もう君の事は妹として見れないとか言って口説く気でしたか。今の今だとときめきようがないので出直してきてください。ごめんなさい。」

 

八幡「あ~、また今日もフラれちゃうのかよ。」

 

いろは「先輩、私の事妹として見てませんか?妹扱いされて喜ぶ女の子なんていませんよ?」

 

八幡「ん、分かった。」

 

私達はこんなやり取りをしながら福袋のセール会場に着いた。

会場は人でごった返していた。

 

八幡「これはすげーな。」

 

いろは「さあ、行きますよ先輩!きゃあ」

 

私は人混みの中に入り込もうとしましたが、はじかれてしまいました。

流石正月のバーゲンセール会場です。

 

八幡「一色、大丈夫か?」

 

いろは「はい、なんとか」

 

八幡「俺が前に立つから行きたい場所を言ってくれ。」

 

先輩は私の前に立ち、手を差し出してくれた。先輩あざとすぎです。

今の私の顔は先輩に見せられません。

私は先輩に顔を見られないように先輩の腕につかまり、先輩に行きたい場所を伝え、買いたい福袋のところへたどり着きました。

 

いろは「ここです。」

 

なんとか無事福袋をゲットすることができました。

 

いろは「ふー、なんとか買えましたね。先輩、ありがとうございました。」

 

八幡「おう。」

 

先輩は照れながら返事を返してくれた。

 

いろは「流石にちょっと疲れましたね。ちょっとカフェで休憩していきましょう。今日のお礼にお茶は私がご馳走しますよ。」

 

八幡「おう、あんがとな」

 

私達はデパート内の喫茶店に移動した。

 

八幡「しかし、正月でこんなに混んでいるのによくここだけ空いてたな。」

 

いろは「ふふふ、ここはちょっとした穴場なのです。」

 

私たちがお茶を片手に雑談していると後ろから声が聞こえた。

 

???「あれー、比企谷くんだー。」

 

八幡「陽乃さん!」

 

先輩が動揺してる?どういう人?雪ノ下先輩に似てる?

 

陽乃「やっはろー!あれー、比企谷くんもしかしてデートですかー?ガハマちゃんだけじゃ飽き足らず、別の子にも手を出してるんだー。雪乃ちゃんに言っちゃうぞー」

 

えっ、先輩って結衣先輩や雪ノ下先輩とそんなに一緒に出かけるの?

私は少し動揺した。

 

八幡「人聞きの悪いことは止めてください。オレは単に買い物に付き合っているだけですよ」

 

陽乃「ふーん、そうなんだ。でこの子は?」

 

いろは「一色いろはといいます。先輩の後輩で」

 

陽乃「私は雪ノ下陽乃、雪乃ちゃんのお姉ちゃんです。陽乃って読んでね。比企谷くんの後輩って事は私の後輩でもあるんだ。よろしくね。」

 

いろは「はい、陽乃さん。よろしくお願いいたします。」

 

私が挨拶すると陽乃さんは私の耳に顔を近づけて囁いてきた。

 

陽乃「比企谷くんは雪乃ちゃんのだからね。手を出しちゃだめだよ?」

 

いろは「ははは」

 

私は苦笑いを返すしかなかった。

さっきの動揺に気付かれたのかな?

表に出ないようにしてたつもりだったんだけどな。

 

八幡「で、陽乃さんは何をしてるんですか?」

 

陽乃「ん?私?私も買い物だよ。正月だからね。昨日までは家の関係で色々引っ張りまわされてたからね。雪乃ちゃんも今はぐったりしてるんじゃないかな。後でお家に行ってあげたら?雪乃ちゃん喜ぶよ。場所知ってるよね?」

 

えっ、先輩ってそんなに雪ノ下先輩のお家に行ってるの?

 

八幡「いや、今日はコイツに付き合うって言っちゃってるんで」

 

陽乃「ふーん、まあいいや。でも雪乃ちゃん泣かせたらお姉さん許さないぞー。」

 

八幡「オレと雪ノ下はそんなんじゃありませんよ。」

 

陽乃「そっか、じゃあ今日のところはそういう事にしといてあげる。そろそろいろはちゃんがかわいそうだしね。じゃあ、またねー、比企谷くん、いろはちゃん」

 

そういうと陽乃さんは去っていった。

 

八幡「たく、あの人はいつもあんな感じだ。気にしなくていいぞ一色。」

 

いろは「私は別に気にしてません。」

 

私は普段通り先輩に返事を返した。

内心はすごい動揺してます。

結衣先輩や雪ノ下先輩って私が思っているよりも先輩との距離が近いんじゃないかって。

でもそんな事を気にしている場合じゃないです。

今日は先輩との距離を縮める数少ないチャンスなんです。

 

いろは「せんぱーい、それよりそろそろお腹空きませんか~?」

 

八幡「そうだな。」

 

いろは「先輩の食べたいものでいいんでどっか行きましょうよ~。」

 

八幡「おう、分かった。」

 

喫茶店を後にし、私は先輩についていった。

街をしばらく歩いていると先輩の足が止まった。

 

八幡「ここ。」

 

いろは「ら、ラーメンですか・・・。まあ、先輩ですし、先輩の食べたいものでいいといったのも私ですからいいですけど・・・。」

 

まあ、分かってましたけどね。

先輩がおしゃれなビストロとかに連れて行ってくれるわけないって。

 

私達は店に入り注文した。

しばらくすると脂がギトギトに浮いたラーメンがやってきた。

えっ、これ食べられるんですか?

 

いろは「これ食べるんですか?」

 

八幡「そうだ」

 

先輩は割り箸を取ると黙々と食べ始めた。

 

こうなったら私も。

私は恐る恐るラーメンを口にした。

えっ、これは?私は想定外に美味しかったラーメンに驚き、思わず完食してしまいました。

 

いろは「悔しいですが、とても美味しかったです。まあ、女性一人で入りずらいラーメン屋に連れてきてくれたのはポイント高いかもです。」

 

八幡「だろ?」

 

いろは「先輩、次はどこに行きます?お腹が膨れたんで少し体を動かしませんか?」

 

八幡「そうだな、卓球ならできるぞ。」

 

ふむふむ卓球ですか。

 

いろは「なんか先輩らしいですね。卓球行きましょう。」

 

八幡「なんか、失礼な事をさらっと言われたような気がするが・・・」

 

いろは「気のせいですよ。さあ、行きましょう。」

 

八幡「待て、一色。お前その靴でやるのか?」

 

いろは「えっ」

 

八幡「どうした?」

 

いろは「いや、よく見てるなと」

 

先輩私の事を見てくれてたんだ。私は頬を赤くした。

 

八幡「いや、見なくてもわかるし。だって目線の高さがいつもと違うだろ?」

 

私は先輩に近づき目線の高さを確認した。

 

いろは「確かに。」

 

ん?先輩赤くなっていませんか?私に近づかれて緊張しているんですか?

私がボーとしていると先輩が咳払いして、私は我に返った。

 

八幡「んじゃ行くか。」

 

いろは「はい」

 

私達はしばらく卓球で遊んでいた。

先輩卓球うまいです。

引きこもりの割に先輩って運動神経いいんですよね。

 

八幡「勝った。」

 

いろは「う~、負けました。こういうときは女の子に花を持たせるもんですよ。まあ、手加減されて勝ってもうれしくないですけど。でも楽しかったです。また来ましょう。」

 

私がそう言うと先輩は微妙な顔をした。

あっ、その顔は次があんのかよって思ってますね。

ちょっとショックですが、先輩ですし仕方ありませんね。

 

いろは「体もいっぱい動かしましたし、ちょっとカフェに入って休みますか。」

 

八幡「ん、そうだな。」

 

私達は卓球場を出て、近くのおしゃれなカフェに入った。

私達が席に座ると店員が注文を取りに来た。

 

八幡「モンブランとコーヒー。」

 

いろは「私はいちごケーキと紅茶をお願いします。」

 

店員は注文を取ると厨房の方へ戻っていきました。

 

いろは「そういえば、先輩っていつも缶コーヒー飲んでますよね。あれそんな好きなんですか?」

 

八幡「ん、好きだぞ。マッ缶が大好物だな。あれさえあれば3食なくても大丈夫。ここにもあれば良かったんだが」

 

いろは「いや、流石にこういうお店にはないと思いますよ。それに3食をあれに置き換えたらそっこーで体壊すと思いますけど」

 

八幡「マッ缶は完全栄養食だぞ。」

 

いろは「いやいや、絶対違いますから。」

 

八幡「だってカロリーメイトみたいな色してるし。」

 

いろは「中身は全然違いますから。」

 

そんな会話をしているといつの間にか夕方になっていた。

 

八幡「おっ、もうこんな時間か。帰るか。」

 

いろは「はい。」

 

名残惜しいですが、もうちょっと一緒にいたいと思うところで引き上げるのがデートの鉄則です。ソースは私。

 

私達はカフェを後にして駅に向かった。

 

いろは「今日のデートは10点ですね。」

 

八幡「それは何点満点?」

 

いろは「もちろん100点満点です。まず葉山先輩じゃなかったのが10点減点。」

 

まあ、これは完全に私の照れ隠しですけどね。

 

八幡「そもそも無理があるんだよなぁ。」

 

いろは「そして言動もろもろがマイナス40点です。」

 

八幡「まあ、それは妥当だな。」

 

先輩は悪びれもせず言った。

 

いろは「自覚はあったんですね。あと女の子に呼ばれてホイホイついていくのがマイナス50点です。この前は結衣先輩で今日は私って先輩は女の子なら誰にでもついていくんですか?」

 

私は先輩にボディーブローを食らわせた。

 

八幡「ってか、今日はお前から誘ってきたんじゃねーか。」

 

いろは「でも楽しかったんでおまけで10点あげます。」

 

八幡「そりゃどーも」

 

いろは「先輩は・・・、そのどうでした?楽しかったですか?」

 

八幡「ああ、まあ大体お前と同じだな。小町と出かけているみたいで楽しかったぞ。」

 

いろは「うぅ、小町ちゃんですか・・・まあ、いいですけど。じゃあ、先輩今日はどうもありがとうございました。また新学期にお会いしましょう。」

 

私はそう言って先輩と別れ、家に帰宅した。

 

 

 

今日はサイコーだったなー。

でも先輩やっぱり私の事妹扱いしてる。

まあ、シスコンの先輩ですし、ある意味高評価と受け取っておきましょうか。

でもこのままだと先輩に女の子として見てもらえないんですよねー。

なんとかしないといけません。結衣先輩もこの前先輩と出かけたりしていましたし、私に残された時間はあまりないかもしれません。

早くなんとかしないと。

 

 

 

 

 

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