拝啓 シロちゃんへ。 結婚してください──。   作:瑠威

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沢山の感想ありがとうございます
しかし、感想欄で話の内容に関わることの質問の類いは聞かれてもお答えは出来ません。
いつか答え合わせが出来る時が来ますので、どうかその時まで心内に秘めて貰えるとすごく助かります。分かりやすい伏線があっても、心中で嘲笑うだけで感想欄には書かないでください。
安定の捏造過多です


第8話

「き、喜助…相談なんだけどね?」

「ハイハイ、どうされたんです? ボクに相談なんて珍しいッスね」

「いや、あ、あのう…」

 

 

  モジモジ  モジモジ。

  今の展開を例えるなら、学校で人気なイケメンに一世一代の告白をするような、そんなイメージを周りは持っているに違いない。だが、決してそんな雰囲気では無いのだ。

 

  私的には喜助と夜一でくっついて貰いたいし、私よりも夜一の方が絶対に喜助のことを知っているし分かっているだろう。隣にいて気が休まるのも夜一だと思う。私は空気が読めないとよく色んな人に怒られるから。

 

 

「ど、どうやったら始解って出来ますか!?」

「…はい?」

 

 

  余談ではあるが、まだ喜助は十二番隊の隊長にはなっていない。けれど、今の隊長が零番隊に移動の話が出ているので、夜一が推薦するのも時間の問題だろう。

 

  段々と原作が近づいてきている。

  うわ、めっちゃドキドキするやん。ドキドキすぎて心臓が止まりそう。一護にあったらなんて声かければいいかな!? 「よ、よぉ一護」的な?  何で俺の名前を知ってるんだ的な?  チャドの霊圧が消えた…的な? いやこれは違うか。

 

 

「…失礼ながらまだ始解が出来ないと? …いやいや、彼岸サンに限ってそんなことは無いっスよね?  卍解を習得したいの間違いっスか?」

「……始解です」

 

 

  マジか…!?みたいな顔されてるよ!!  そうだよね、そうだよね!?  だって私、アンタの上官の師匠だもんね!普通出来ると思うよね!?  …でも、普通ってなんだろう。人にとっての普通って本当に普通ですか?  一護の地毛がオレンジのように、普通ってすぐにひっくり返ると思うんですよ。普通ってないと思うんです。時に人を苦しめる言葉になると思うんです!!(哲学)

 

 

「ここ何百年、ひたすら斬魄刀に話しかけて来ました。だがしかし…1度も反応をしてくれたことはなく…!!」

「それはまた、珍しいケースで」

「時にクソジジイに、浮竹に、京楽にと相談を持ちかけたよ。でも皆して言うんだ。ここまで来たら諦めろってね…!  でもさ、もうマコにまで先越されてさ!? 今はもう隊長だよ!!」

 

 

  気がつけば、マコは参席から隊長へと昇格。副隊長にはヨン様がいて、思わず叫んでしまった。もう、安全なあの時代は終わったのさ。今からの時代は後ろからグサッと刺されても気が付かない時代なんだよ。「君は…いつから生きていると錯覚していた?」とか言われても可笑しくないんだよ!? 怖ーよ!!めっちゃやばいよ!!

 

  だからさ、私はどうしても始解でも出来るようにしておきたいんだよ! だからまた、死にものぐるいで呼びかけたりしてるのにさ!! 皆してさ!? 哀れみの目をしながら肩ポンしてきたんだよ。諦めろってか!? 諦めるなよ!? 皆も松岡修造の如く頑張ってください!! 灰呂杵志のように熱い男共でいようよ。そんな可哀想な子みたいな眼差しは所望してないんだよ。死ね。

 

  何故喜助に頼んだのか。

  それは主人公である黒崎一護を光る原石にしたのは喜助だからだ。それに、卍解を習得するための道具みたいなの作ってたみたいだし、始解版とかないのかなって思ったんだよ。

 

 

「…彼岸サンって、斬魄刀を使った方が弱いから使わないって言ってましたよね?」

「始解できないんだもん。そんなのってただの鈍と変わらないじゃない…」

 

 

  こんなの戦国時代の日本刀と変わらないよ…。そんなのじゃ勝てっこないよ。すぐに虚に三枚に卸されて人生の終わりだよ!! ヨン様に殺されるよ!! ヨン様に殺されるぐらいならギンの名言聞いた後に殺されたいです!! いでよ、神殺鎗!!  

  うそ。…まだ生きていたいよ。…十分生きた気はするけどさ…。

 

 

「(夜一サン、最近彼岸サンの真似をして同じことを言ってるんですが…夜一サンには教えない方が良さそうッスね)」

「で、手伝ってくれるの?」

「…やれるだけのことはやりましょう。ただし、条件があります」

「条件?」

 

 

  え、条件ってなんだろう。浮竹のアレをしてくれないとか? ……それは困るぞ。かなり困る。

  最近は志波海燕が副隊長になってくれたと、浮竹は小躍り状態ですごく楽しそうに生きているんだ。やっぱり、そういう姿を見るともっと生きて欲しいって思うでしょ?  小さい頃からずっと一緒だしさ。優しい奥さんでも娶って、最後は霊術院の先生でもしながら隠居してくれたらいいのだ。…やばい、めっちゃ想像つく。生徒に囲まれてる羨ましい!!

 

 

「この事は夜一サンの前では御内密に」

「ああ…」

 

 

  つまり、夜一の前ではいい師匠でいろ、ということだろう。確かに私も夜一の前では常に気を張っているし、まあまあそこそこの師匠を演じていたと思う。ほら、やっぱり弟子の前ではカッコつけたいじゃない。弟子を助けて死ぬみたいなフラグカッコいいじゃない…!! 人間1度は憧れると思うの!! そこ!!厨二病とか言わない!! 何故なら中二なんて恐れ多い。歳違いすぎる。見た目は小学生ぐらいだけど。

 

 

「じゃあ、とりあえず髪の毛を2本、貰っていいっスかね?」

 

 

 

  ***

 

  浦原喜助は悩んでいた。

  喜助に相談を持ちかけてきたのは、自分の上官である夜一の師である紅山彼岸。エリートである一番隊参席を長年続けており、時には十番隊の隊長もしたことがあるらしい。十番隊隊士達からはかなり慕われていたらしいのだが、隊長は性にあわないからと1年で辞任し、再び参席に戻ったと喜助はどこかで聞いたことがあった。

 

  そんな彼岸がまさか、始解すら出来ないとは想像していなかった。

  彼岸の霊圧は上から数えた方が早いほど大きいもので、実力も上だ。当たり前である。実力がないのなら夜一の師匠なんて務まっていなかったし、あれほど夜一に尊敬もされないだろう。

 

  そこではて、と喜助は思う。

  霊圧が大きければ大きいほど、力の自滅を防ぐため、斬魄刀は接触を図ろうとするのに、と。斬魄刀の持ち主が死ねば、斬魄刀も消える。斬魄刀だって意思があるので、そう易々と死にたくは無いはずだ。斬魄刀の使い方が分かれば、霊圧の制御だって簡単になる。戦闘で死ぬ確率だって格段に下がるだろうに。

 

 

「とりあえず、この液体の中に斬魄刀突っ込んで貰えませんかね」

「え、なにこれ。うちの斬魄刀に害はないでしょうね」

「斬魄刀を強制的にここに呼び出します。害はないと思いますよ」

「言ったな、言ったな…!? 嘘ついたら打首だからな!!」

「えー、打首は嫌ッスね」

 

 

  透明の細長い容器の中にタプタプの青い液体が入れられている。その中に私の大事(笑)の斬魄刀を入れなくてはいけないらしい。

  ここで逆らっても頼んだ意味がないので、大人しく斬魄刀を入れる。

 

  すると、斬魄刀を入れた瞬間、液体がゴポゴポと不気味な音をたてはじめた。え、なにこれ怖い。斬魄刀溶けたりしないよね!? これから先、斬魄刀無しじゃ死んじゃうって。あのクソジジイでさえ、最後死んじゃうんだからさ、私じゃ生きられんて!!

 

  暫くゴポゴポと言ったあと、ピタリと音が止まった。そこから、なんの音沙汰もない。…なにこれ、天才の考えることなんて私には分からんよ…。

 

 

「あー…」

「ん?」

「失敗、ッスね」

 

 

  まさかの、まさかの失敗だって。

  喜助もめっちゃ驚いてるよ。目見開いて可笑しいなってウロウロし始めたよ。…ごめんね、本当にごめんねうちの斬魄刀(ばか)が。詫びに質屋入れてくるから。売ったお金で焼肉でも食いに行こーや。マコの奢りで。

 

 

「…彼岸サン、面白い斬魄刀をお持ちですね」

「面白いか? これ。腹立つだけだと思うんだけど」

「いやいや。この装置は()()()()()()()()()()()()()()です。それをこの斬魄刀は()()()()()()()()()みたいッスね」

 

 

  元々この装置は夜一のために作ったものだと言う。夜一もかなり斬魄刀に困らせられていたタチらしく、話すら聞かせてくれない斬魄刀にキレた夜一が喜助に作らせたそうだ。その時に1度使用し、成功していることから、この装置には問題はないらしい。

 

  …この斬魄刀マジでめんどくせぇな。何、マッドで天才な浦原喜助まで振り切っちゃってるワケ!? ちったあ空気読めや!! ここは普通、姿を出してさ「君が…私の斬魄刀…なの?」っていう感動的場面だったでしょーが!?

  ダメだ、持ち主がKYだと斬魄刀もKYになってしまうらしい。ペットは持ち主によく似るって言うしね。…斬魄刀(おまえ)ペットだったんか。今すぐに売り飛ばしてやりたい。

 

 

「そもそもとして彼岸サン、本当に斬魄刀は彼岸サンのことを無視してるんスかね?」

「…うん?」

「…夢とかにそれらしきものが出てきたとかそんなことも無かったッスか?」

 

 

  喜助の言葉をきいて、これまでの記憶を思い出してみる。

  …至ってそれらしきものが出てきた夢はないぞ。

 

  1回、縛りつけられた私の隣でひたすらお経を流されてる夢を見たけど、あれの犯人はマコだったし…。

  他に見た夢といえば、ここ最近では火で炙られた夢だったな。いや、あれは実際問題、現実でもクソジジイに炙られていて、意識を飛ばしていただけだったし…。

 

  つか、そもそも夢って忘れるもんじゃね? 思い出すの無理じゃね??

 

 

「…過去を遡っていたら段々と腹がたってきんだけど。…過去を振り返る女なんてみっともない。過去にしがみつくな!! よし、決めたぞ喜助!! 私はそうやって生きていく!!」

「話の論点がズレてます」

「論点? そんなの知らんね。もー、どーでもいいわ」

 

 

  どうせ死ぬ時はこの斬魄刀(ばか)も一緒なんだ。後悔させようぜ。あん時何で返事しなかったんだろう…って思わせてやろう。あーあー、お前のせいで私はヨン様に殺されるぅー。

 

  チラリと斬魄刀を見てみる。

  どうだ、死にたくないだろ? なんか言ってみろやコラァ!!

 

 

「………」

 

 

  …無視かよ!?

 

 

「…マジで怒った。お前、水責めの刑な。水の中に沈めてやるからな…!」

「いや、あの、彼岸サン…?」

 

 

  喜助が何か止めていたような気がするけど無視の方向で行こう。喜助、この斬魄刀はもうどうでもいい。私が永久封印しといてやるから安心してくれ。君は浮竹のことだけ考えとけばいいから。

 

  ──目指すは朽木家の池だ




ちなみにですけど1日で連チャン投稿か連チャンで投稿するぐらいなら1日1回投稿どちらが皆さんはいいですか?(それが出来るとは言っていない)


※期待はするな
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