ロリでショタで30代の男の娘は好きですか?(IS編)   作:とんこつラーメン

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しばらく時間が空いてすみませんでした。

のんびりまったりとやっていきたいので、どうか暇潰し程度に思って下されば嬉しいです。

それはそれとして、HGUCナイチンゲール手に入れました。

箱が大き過ぎて持ち運びが大変だった上、帰りのバスで物凄く目立ってました…。

はじゅかちぃ~!








もっちー先生爆誕

 入学式が終了し、新入生達はそれぞれに割り当てられた教室に、教師たちは職員室へと向かう。

 それは、新米教師である鞠絵やスコール、オータムたちも例外ではない。

 

「ほぇ~」

「職員室か~。なんだか自然と緊張しちまうな」

「これから暫くは、ここが私達の職場になるのね」

 

 まずは改めて他の先生方への挨拶をし、それから自分達の机がどこなのかを探す。

 鞠絵が挨拶をした時だけ、不自然な程に注目を浴びていたが、いつもの事なのでさほど気にはしなかった。

 

「鞠絵、ここだ」

「千冬」

 

 室内をキョロキョロとしていると、千冬が少し遠くから声を掛けてきた。

 彼女の近くには空席となっている机が三つ。

 恐らくは、あそこが鞠絵たちに割り当てられた机なのだろう。

 

「ここがお前達の机になる。そこに名前が書いてあるだろう?」

「あ、ホントだ」

 

 彼女の所まで歩いていき、指差す場所を見てみると、そこには三人の名前が書かれたプレートが置いてあった。

 なんか違うような気もしたが、そもそも三人揃って教員免許はあっても実際に教職をするのは初めての事なので、こんなものかと納得せざる負えない。

 

「ちゃんと教科書やら参考書やらが置いてあるや。ご丁寧なこって」

「…中々に難しい内容なんだな。あたしらの頃はもうちょい優しかった感じがするけど……」

「そう? 私の高校はこれぐらいだったけど?」

 

 幾ら仲が良くても、オータムとスコールは出身地が違う。

 なので、こういったところで文化の違いが出るのは仕方がないのかもしれない。

 

「望月博士~♡」

「ちょわっ!?」

 

 感慨深く自分の新しい机を眺めていると、いきなり背後から誰かに抱き着かれた。

 背中全体に感じる柔らかい感触に、鞠絵は柄にもなく真っ赤になる。

 

「また会えて嬉しいです~♡」

「お前…もしかして真耶か?」

「はい! 候補生時代、博士にご指導して頂いた山田真耶です!」

 

 緑の髪のボブカットに眼鏡を掛けた女性。

 山田真耶は嘗て、鞠絵が指導をした候補生達の一人だった。

 まさか、こんな所で再会するとはお互いに思ってはいなかったようだが。

 

「お前もIS学園の教師をしてるのか?」

「その通りです。今年は一年一組の副担任をやる事になってます」

「成る程な。一組の担任が千冬だったから、その後輩であるお前が副担任って訳か」

 

 以前から交流のあった者同士ならば、有事の際も連絡が取り易いと判断したのだろう。

 何とも食えない理事長である。

 

「先輩…織斑先生から博士が教師として赴任してくるって聞かされた時は本気で喜びました! これから一緒の職場で働けると思うだけで私……」

「はいはい。お前の気持ちは分かったから、まずは落ち着けって。な?」

 

 喜んだり嬉し泣きしたり、なんとも感情の起伏が激しい。

 鞠絵の記憶が正しければ、昔はもっと物静かな女性だった筈なのだが。

 

「まーたアタシらの知らない鞠絵の昔の女の登場かよ……」

「昔の女言うな。真耶は単なる教え子だよ」

「そう思っているのは博士だけかもよ? にしても胸が大きいわね…最近の日本人って発育が良すぎじゃない?」

 

 スコールの疑問も御尤も。

 真耶のバストサイズはオータムやスコールすらも完全に凌駕している。

 なにせ、歩くだけで揺れるのだから質が悪い。

 

「話は終わったか? では、私が鞠絵を椅子に座らせてやろう」

「いや、なんでそうなる? 椅子ぐらい一人で座れるし。つーか、倉持技研にあるオレの机と椅子もこれぐらいのサイズあるし」

 

 IS学園だけでなく、実は倉持技研でも鞠絵は個人の研究室を持っている。

 そんな事が許されているのは、偏に彼のもたらした功績が大きいからなのだが。

 

「…で、これからオレ達はどうするんだ?」

「あと少ししてから、担当するクラスに行って生徒達に挨拶をしつつ、今後について話す…といった感じだな」

「ふーん。オレは? 担任じゃないんだけど」

「そうだな……」

 

 IS学園の授業日数は通常の高校よりも多く設けられている。

 それというのも、ISに関する授業だけでなく、ちゃんと基本五教科や他の教科などもちゃんと授業に組み込んでいるから。

 それに合わせてキチンと授業の時間や数も多くしてあるのだが、どれだけ学園側で調整をしても実際の時間まではどうにもならないのが現実だ。

 故に、IS学園は入学式の後から早くも最初の授業が始まる事になっている。

 そうでもしなければ到底、間に合いそうにないからだ。

 

「初日はどこのクラスもISに関する授業がある。ならば、まずは一組にでも来てみるか? そこから順々にクラスを訪れていけばいいだろう」

「それもそうだな。その方が予定も立てやすそうだ」

 

 話だけを聞けば何気ない事のように聞こえるが、千冬の顔がそうでない事を語っていた。

 彼女は顔でこう語っている。早い者勝ちだ、と。

 そして、それを見て真耶は良い笑顔で親指を立てている。

 

「そ…そうね。博士…望月先生がそれでいいのならば、私達からは何も無いわ」

「そう…だな」

 

 言葉だけは鞠絵の意思を尊重しているように聞こえるが、心の中はそうではなかった。

 

(先手必勝ってわけね…やられたわ。けど、博士が四組に来た時は遠慮しないわよ…。というか、授業以外の所で存分に甘えさせて貰うわ!)

(悪いが…こればっかりはスコールにも千冬にも負けるわけにはいかねぇんだよ…。鞠絵のウェディングドレス姿を一番近くで拝むのは、このアタシなんだよ!)

 

 鞠絵を中心にバチバチと四人の女の火花が散る。

 それを知ってか知らずか、鞠絵本人はいつの間にか椅子に座って呑気に新しい机の匂いを味わっていた。

 

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 一年一組教室。

 真ん中の一番前、つまり教卓の目の前という最も教師の目に付く場所にて体を縮こませている少年がいた。

 彼の名は織斑一夏。

 ひょんなことから男の身でありながらISを動かしてしまった人物であり、千冬の実弟でもある。

 数年振りに出現した史上二人目の男性IS操縦者という事もあり、本人は全く自覚は無いが一瞬にして世界的な有名人となってしまった悲しき少年だ。

 

(周り全てが女子、女子、女子……。分かってはいるけど、場違い感が半端じゃないぞ……)

 

 本人の意思が全く介入したいところで学園入学が決まった上、どれだけ時間を掛けても心の準備が出来なかった彼にとって、今の状況はどこまで行っても生き地獄でしかない。

 何も知らない世の男子達からすれば『羨ましい』と思われるかもしれないが、実際に同じ状況になっても同じことを言えるだろうか。

 理想と現実とは往々にして、残酷なまでにかけ離れているものなのだ。

 

(この空間で唯一、俺の知っている存在と言えば……)

 

 窓際の列の一番前に座っているポニーテールの女子の方をチラ見しているのだが、当の本人はその視線に全く気が付かないまま頬杖を付いたまま窓の外を眺めつづけている。

 

(幼馴染が全く俺の存在に気が付いてくれない件……)

 

 もしも気が付いてくれたならば突破口はあるかもしれないが、この状況で声を出して話しかけるだなんて度胸は彼には無い。

 視線だけで自分に気が付いてくれることを神に祈るだけだ。

 

(そういや……)

 

 目だけを動かし、先程とは別の方へと視線を向ける。

 廊下側の列の前から二番目の席にマドカが座っていて、暇を潰す為にスマホを弄っている。

 

(あの子…なんだか千冬姉に似ているような気がする……)

 

 ある意味でそれは当然なのだが、何も事情なんて知らない一夏は、すぐに頭を振ってその考えを払拭する。

 

(いやいやいや! 幾ら似ているからと言って、あの子と千冬姉を一緒にして見るとか最低だろ! それに、世の中には似たような顔を持つ人間が最低でも三人はいるって言うし、気にしたら負けだな。うん)

 

 これでこの件は終わり。

 もしも彼女と話をする機会があれば、その時は普通に接しよう。

 

(それはそれとして、まだ先生来ないのかよ…。そろそろ来てくれないと、こっちの精神が持たないんですけど……)

 

 このままでは、過度なストレスによって腹痛を巻きこすかもしれない。

 流石に、入学初日から男子トイレの個室に駆け込むような事態だけは絶対に避けなくては。

 

(先生と言えば…さっきの入学式で挨拶をしてた、白衣を着た小さな女の子…マジでここで教師をするのかな…? だとしたら、飛び級ってことになるのか? いや、飛び級じゃないか。じゃあ、これってなんて呼べないいんだ? っていうか、日本の法律的にあんなにも小さな女の子が教師をやるとかアリなのか? そういや、どこかの研究所で働いてるとも言ってたような……日本、マジで大丈夫か?)

 

 何も知らない一夏が鞠絵の事を小学生女子と間違えるのは何も不思議な事じゃない。

 大抵の人間は、初見で彼の実年齢も正体も絶対に見抜けない。

 最悪の場合、迷子センターに連れて行かされそうになった事もあるぐらいだ。

 ぶっちゃけ、ランドセルを背負って小学校に普通に通っていても違和感はない。

 というか、絶対にバレないと思う。

 

(俺…これからあの子の事も『先生』って呼ばないといけないんだよな…? う~ん…ちゃんと呼べる自信ないわぁー。話しかけられたら、何か普通に頭とか撫でてお菓子とかあげちゃいそうだ)

 

 いつの間にか一夏の頭の中は鞠絵の事で一杯になっていた。

 それにより、周囲からずっと自分に向けられている視線のマシンガンを気にすることが無くなった。

 

 因みに、その鞠絵の義妹であり、完全に家族を超越した感情を向けているマドカは、ずっと撮り貯めている鞠絵の写真コレクションを眺めながら心の中でニヤニヤしていた。

 

(ソファの上で猫みたいに体を丸めて寝ている姉さま…最高に可愛過ぎる…♡ 矢張り、これはいつ見ても私の持つコレクションの中でも最上級の一品だな)

 

 指をスライドさせると、今度は長い髪の毛をポニーテールに纏めた状態でタンクトップを着て、溶けかけているバニラ味のアイスキャンディーを舌を伸ばして食べている鞠絵の写真が映し出される。

 勿論、鞠絵のほっぺや鼻先には溶けたアイスが付着していて、完全に誤解を招く構図となっていた。

 

(…去年の夏、偶然にも撮る事が出来た奇跡の一枚…これは殿堂入り確定だ。なんたってエロ過ぎる。エロ過ぎて、私の夜のオカズになっているぐらいだしな)

 

 それでいいのか義妹。

 思わずにやけそうになる顔を必死に押し留めていると、いきなり教室の扉が開き、そこから三人の教師が入ってくる。

 一人は副担任の山田真耶。もう一人は担任である織斑千冬。

 そして、最後の一人は……。

 

(ね…姉さまっ!? まさか、入学早々に姉さまの授業が受けられるッ!? …ラッキーアイテムのガマガエルのキーホルダーを財布に付けてて良かった…)

 

 IS学科担当の望月鞠絵だった。

 

 

 




次回から原作に本格突入。

そして、もっちーと一夏の初邂逅。

ついでに、当然のようにヒロインも追加です。
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