正義のヤンキーとガールズバンド   作:シュステーマ・ソーラーレ

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第15話です。今回は、地原陽太郎が温泉旅館のリフレッシュルームで休んでいるとそこにガールズバンドのメンバーがやって来て···如月烈火はゲームコーナーでましろ達と会い···という話です。


第15話〜山奥の温泉旅館!リフレッシュ&ゲーム編

前回、チェックメイトのキングである海神光一が『とびっきりぶっ飛んで』のメンバーと温泉旅館近くの森へ探検しに行ったのと同じ頃。旅館の中では······

 

※温泉旅館の1階廊下

 

陽太郎「え~と···リフレッシュルームはこの先にあるのか。」

 

チェックメイトのルークである地原陽太郎は、リフレッシュルームに行く為に旅館の1階廊下を歩いていた。すると······

 

紗夜「あら?ルーク。こんな所で何してるんですか?」

 

反対側から、チェックメイトのクイーンで、Roseliaのギタリストである氷川紗夜が歩いてきて陽太郎に声をかけた。

 

陽太郎「あっ···クイーン。いや、昼飯までリフレッシュルームで休もうかと思いまして···」

 

陽太郎が答えると紗夜は···

 

紗夜「そうですか。ゆっくり休んで下さいね。それと···キング···光一を知りませんか?/////////」

 

頬を赤く染めながら光一が何処にいるのか聞いた。

 

陽太郎「キングなら、旅館近くの森を散歩して来るって、さっき出て行きましたよ。」

 

陽太郎が答えると······

 

紗夜「そうですか·····/////////ありがとうございます!////////////」

 

紗夜は、お礼を言って急いで旅館の出入り口に向かっていった。

 

陽太郎「·······日菜先輩達と一緒に行ったって言わなくて正解だったな。さて、行くか。」

 

その姿を見た陽太郎は、紗夜の双子の妹である日菜を含む『とびっきりぶっ飛んで』のメンバー達と一緒に行ったという事を知らせなくて正解だと思った。

 

ただでさえ、光一の事が好きでたまらなく、かつて日菜に強いコンプレックスを抱いた事が原因で最強の女ヤンキーになった紗夜がそんな事を知ったら、色々めんどくさい事になるからだ。

 

陽太郎は、紗夜が見えなくなるまで見送りリフレッシュルームへと歩いて行った。

 

※温泉旅館リフレッシュルーム

 

リフレッシュルーム···ここには、ベッドで睡眠、マッサージチェアにエステ体験が個室で楽しめる。リフレッシュするにはもってこいの部屋なのだ。

 

陽太郎「うわ〜···色々あるなぁ!」

 

リフレッシュルームにやって来た陽太郎は、数多くの癒され備品に関心しているとそこに······

 

つぐみ「あれ?陽太郎君も来てたんだ!」

 

沙綾「偶然だね!」

 

六花「こ、こんにちは!」

 

陽太郎の幼なじみの1人で、Afterglowのキーボード担当である羽沢つぐみ。

 

同じく陽太郎の幼なじみの1人で、ポピパことPoppin'Partyのドラム担当である山吹沙綾。

 

そして、商店街メンバーの新入りで、RAS(ラス)ことRAISE A SUILENのギター担当である朝日六花がリフレッシュルームにやって来て陽太郎に話しかけた。

 

陽太郎「おお、ちょっと寝不足気味でな···休もうと思ってな。つぐみ達も?」

 

陽太郎がそう言うと···

 

つぐみ「うん!」

 

沙綾「このところ、家の手伝いやらバンド活動で疲れてね。」

 

六花「ここには、疲れが取れる物がいっぱいあるってパンフレットに載っていましたから!」

 

つぐみ達も答えた。

 

陽太郎「そうか!じゃあ、一緒に休むか?」

 

陽太郎がつぐみ達に提案すると···

 

沙綾「!···あー···ロック!あそこに、マッサージチェアがあるよ!一緒に行こうか!?」

 

六花「!···そ、そうですね!陽太郎先輩とつぐみ先輩は2人でごゆっくりとして下さい!!」

 

つぐみ「っ!//////////////」

 

陽太郎「えっ?いや、何で···?」

 

沙綾はつぐみに気を遣い、六花を連れてリフレッシュルームの奥にあるマッサージチェアがある所に行こうとする。

 

六花は、沙綾の目論みを察して陽太郎とつぐみを2人っきりにさせようとする。

 

つぐみは、2人が何考えてるのかをすぐに察して顔が赤くなり、陽太郎は訳も分からずにポカンとした表情になる。

 

沙綾「いいから!ほら!この部屋に入って!!」

 

六花「ごめんなさい!」

 

陽太郎「わっ!?」

 

つぐみ「キャッ!?」

 

ガチャ!ドンッ!

 

沙綾と六花は、陽太郎とつぐみをリフレッシュルームのある個室に強引に入れた。

 

沙綾「じゃあね!」

 

六花「失礼します!」

 

バタン!

 

沙綾と六花は、陽太郎とつぐみを個室に入れて出ていった。

 

陽太郎「何なんだ?沙綾に六花ちゃんは···」

 

陽太郎は、訳が分からず困惑気味だが······

 

つぐみ(沙綾ちゃん···六花ちゃん···ありがとう!///////////////////////////)

 

つぐみは、大好きな陽太郎と2人っきりにさせてくれた沙綾と六花に感謝した。

 

陽太郎「まあ、いいや。···って、これ何だ?」

 

細かい事を気にしないタイプの陽太郎は、沙綾と六花の行動を気にしない事にして、押し込まれた個室を見渡し、ある物を見つけた。

 

つぐみ「これは···ビーズクッションだね。」

 

陽太郎「ああ···人をダメにするって言われる···」

 

座る人の身体に合わせて形状が変わり、包み込むように人にフィットするので、究極の心地よさを体感できるクッション、『ビーズクッション』だ。別名『人をダメにするクッション』とも言われている。

 

陽太郎「丁度いいや!これ使って寝よう。」

 

陽太郎は、疲れた体を癒やす為にビーズクッションに座った。ちなみに大きさは大人2人が座って丁度いい位である。

 

つぐみ「私もいいかな?////////」

 

つぐみも陽太郎の隣に座った。

 

陽太郎「いいぞ。······あぁ〜、凄い柔らかくて心地よいなぁ〜······」

 

つぐみ「そうだね···うーん······」

 

陽太郎とつぐみは、ビーズクッションの心地よさに虜になっていった。そして······

 

陽太郎「グ~······グ~······」

 

つぐみ「すぅ~·····すぅ~········」

 

疲れていたので、眠ってしまった。しかも抱き合いながら。すると···

 

ガチャ···バタン···

 

誰かが、陽太郎とつぐみを起こさないように静かに個室に入ってきた。

 

蘭「陽太郎の後をつけて来たら···2人共寝てるし···しかも抱きついてるし···」

 

陽太郎とつぐみの幼なじみの1人で、Afterglowのギター&ボーカル担当である美竹蘭だ。

 

陽太郎の後をつけて、リフレッシュルームにやって来て、沙綾と六花にビーズクッションがある個室に押し込まれた陽太郎とつぐみを目撃して、鍵が閉まっていない個室に自分も入ったのだ。

 

陽太郎·つぐみ「すぅ···すぅ···」

 

そんな蘭に気づかずに2人は呑気に寝ている。その姿を見た蘭は······

 

蘭「いくらつぐみでも···抜け駆けは許さないから!」

 

陽太郎の上に覆い被さって、抱きついた。幸い陽太郎とつぐみは疲れていた+クッションの心地よさで全然気づいていない。

 

陽太郎·つぐみ「すぅ···すぅ···」

 

蘭「気持ちよさそうに寝ちゃって······バカ////////////////」

 

そう言いつつ、陽太郎の体にすがりついて幸せそうに身を委ねる蘭だった···

 

※一方、温泉旅館のゲームコーナーに通じる廊下では······

 

陽斗「何のゲームがあるのかな?」

 

烈火「···パンフレットにはUFOキャッチャーや格闘ゲーム、音楽ゲームがあるらしい。」

 

チェックメイトのビショップこと松原陽斗と、ナイトこと如月烈火はゲームコーナーに行く為、廊下を歩いていた。すると反対側から数人の女の子が来た。

 

千聖「あっ!陽斗!如月君!」

 

彩「丁度よかった!花音ちゃん知らない?」

 

パスパレことPastel*Palettes のメンバーであるベース担当の白鷺千聖。リーダーでボーカル担当の丸山彩だ。

 

陽斗と烈火が話を聞くと、これからガールズバンドのメンバーで一緒に卓球をしようと卓球場に集まろうとしていたが、陽斗の姉でハロハピことハロー、ハッピーワールド!のドラム担当である松原花音がまだ来てないのだ。

 

なので、花音の親友である千聖とバイト仲間の彩が探しに来たのだ。

 

陽斗「···姉さん。また迷子になったんですね。」

 

千聖「···そうね。」

 

彩「あはは···」

 

陽斗は、なんとなく予想がついた。花音は物凄い方向音痴なので、初めて来た旅館で絶対迷子になったと···

 

陽斗「分かりました。一緒に探します。烈火。悪いけど先に行ってくれ。すぐ姉さんを見つけて行く。」

 

烈火「···分かった。」

 

こうして、陽斗は千聖と彩と一緒に花音を探す事になった。そして、烈火は先にゲームコーナーに行く事にした。

 

※温泉旅館のゲームコーナー

 

烈火は、ゲームコーナーにやって来た。ここには、ゲームセンターにあるようなUFOキャッチャーや格闘ゲーム、音楽ゲーム等がある。

 

ドンドンドン!!

 

巴「ソイソイソイソイソイ!ソイヤーーー!!」

 

Afterglowのドラム担当の宇田川巴は、某人気太鼓ゲームをしており······

 

燐子「············」

 

カチャカチャカチャカチャカチャ!

 

Roseliaのキーボード担当の白金燐子は、得意のオンラインゲームである『NFO(NeoFantasyOnline)』関連のゲームをやっている。そんな中···

 

ましろ「うぅ···怖い·····」

 

つくし「どうしよう···」

 

モニカことMorfonicaのボーカル担当である倉田ましろと、同じくモニカのリーダーでドラム担当の二葉つくしが何故か怯えていた。

 

烈火「···どうした?ましろ、つくし。」

 

烈火が2人に声をかけると···

 

ましろ「あっ!烈火君!」

 

ましろは怯えた表情から一変笑顔になり···

 

つくし「よかった〜私達、今とっても困ってて···」

 

つくしも、安心したようにホッと胸を撫で下ろす。

 

烈火「···どうした?」

 

ましろ「実は···ゲームコーナーにあるふわキャラのUFOキャッチャーをやりたいんだけど···」

 

つくし「先客がいて、もう30分もやってて···ほら、あそこ·····」

 

話を聞くと、ましろは大好きなふわキャラのUFOキャッチャーをやりたくて、つくしと一緒にゲームコーナーに来たが、先客がいてもう30分以上やっているらしい。その先客というのが···

 

ますき「よし···いいぞ···右だぞ右!···あああーーー!?くそ〜何回目だよっ!?」

 

レイ「もう止めなって、ますき。これで3000円は使ってるよ?」

 

ますき「うっせーな!両替だ両替!」

 

レイ「はぁ······」

 

RASのドラム担当のマスキングこと佐藤ますきだ。隣には、同じくRASのレイヤこと和奏レイが呆れたようにますきに注意する。

 

烈火「···おい。」

 

そんな2人の元に、烈火は歩み寄り話しかけた。

 

ますき「あっ?」

 

レイ「えっ?」

 

烈火に声をかけられたますきとレイが烈火の方に顔を向ける。

 

烈火「お前達が、さっきから30分以上もそこのゲームをやっているから、ましろとつくしが出来ない。このUFOキャッチャーは、お前1人の物じゃない。そろそろ代わってほしい···」

 

烈火は、ますきに向かって臆すること無く、ましろとつくしに譲ってほしいと頼む。

 

ますき「················」

 

烈火「··················」

 

それを聞いたますきは、まるで般若のような顔つきになって烈火を睨む。

 

烈火も、ますきの威圧感に全く動じずに睨み返す。烈火とますきはお互い視線を逸らすこと無く睨み合う。

 

ましろ「あわわわわ···」

 

つくし「ううううう···」

 

レイ「ちょっと2人共!」

 

烈火とますきの凄まじい睨み合いに恐怖するましろとつくし。睨み合う2人を止めようとするレイ。すると······

 

ますき「そうか···それは悪かったな···ほら。」

 

ますきは、あっさりとましろ達にUFOキャッチャーの順番を譲った。

 

ましろ「えっ?」

 

つくし「あ、ありがとうございます。」

 

烈火(···意外と物分かりの良い人だな·····)

 

物分かりの良いますきにましろ達は驚いた。

 

ますき「しゃーねぇ!他のゲームやるか!」

 

レイ「まだやるの?もう、しょうがないなあ···ごめんね?」

 

ますきは、他のゲームをやりにUFOキャッチャーから離れて、レイはましろ達に一言謝ってからますきを追いかけた。

 

ましろ「あの人···見た目は凄く怖いけど、意外といい人なのかな?」

 

つくし「人は見かけによらないって事ね!」

 

烈火「···さっきまでビビってたのに何を言う···」

 

そんなますき達を見送るましろ達だった。

 

 

その後、実はUFOキャッチャーが得意だった烈火は、合計10個のふわキャラぬいぐるみをゲットしてましろとつくしから喜ばれた。その内2個を、順番を譲ってくれたますきとレイにプレゼントして感謝された事をここに記しておこう······

 

ちなみに、残りの8個は烈火とましろとつくしで1個ずつ。3個は旅行に来られなかったモニカのメンバー、残りの2個は、つくしの妹達の分である。

 

次回に続く!




第15話終了です。

今回は、陽太郎と烈火の旅館での様子を書いた話です。
烈火はUFOキャッチャーが得意という意外な特技がある事が明らかになりました。

次回は、陽斗の姉である花音が旅館で迷子になり、困っていると不思議な女の子達が現れて···という話となります。

投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

ここからは、前々回から初登場したガルパキャラの簡単な設定説明です。基本『ガルパ』の公式設定と同じです。

山吹沙綾→花咲川女子学園の王道ガールズバンド、『Poppin'Party(ポッピン パーティー)』、通称『ポピパ』のドラム担当。実家は、商店街にある『やまぶきベーカリー』というパン屋で、いつもお手伝いしている親孝行娘。地原陽太郎とは、商店街メンバー同士の幼なじみである。同じく商店街メンバーの羽沢つぐみが陽太郎の事を知っている為に陽太郎と2人っきりにさせた。

朝日六花→プロデューサーのチュチュが『自身のプロデュースする最強の音楽でガールズバンド戦国時代を終わらせる』という目的の為に結成された凄腕ガールズバンド、『RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)』、通称は『RAS(ラス)』のギター担当。バンド活動している時の名前は『ロック』。普段は商店街にあるライブハウス『Galaxy(ギャラクシー)』でアルバイトをしている。下宿先の銭湯『旭湯』では掃除の手伝いもしているしっかり者。商店街の新入りメンバー。先輩の沙綾と一緒につぐみと陽太郎を2人っきりにさせた。

佐藤ますき→六花と同じくラスのドラム担当。通称『マスキング』。旅館のゲームコーナーで、UFOキャッチャーを30分以上やるが、1個を取れず3000円分使ってしまう。そこに烈火が現れてましろ達に順番を譲るように言われる。見た目がヤンキーみたいで威圧感が半端ないが、本当は物分かりのいい優しい女の子なので、すんなりと譲った。その後、自分が欲しかったふわキャラのぬいぐるみを取って譲ってくれた烈火に感謝した。

和奏レイ→六花とますきと同じくラスのベース&ボーカル担当。高校2年生とは思えない位に大人びている。30分以上もUFOキャッチャーをしているますきに呆れている。



それでは次回もよろしくお願いします。

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