正義のヤンキーとガールズバンド 作:シュステーマ・ソーラーレ
今回の話で、新しいオリキャラが登場します。
※温泉旅館1階の廊下奥
花音「はぁ〜···どうしよう···また迷っちゃった。」
前回から場所は変わって、温泉旅館の1階。そこの廊下の奥にある行き止まりに、松原陽斗の姉である花音がいた。
花音は、親友の白鷺千聖や丸山彩に誘われて卓球をする為に卓球場に行こうとした。
しかし、極度の方向音痴である花音は、案の定それを遺憾なく発揮して迷子になり、廊下奥の行き止まりで途方に暮れていた。するとそこに···
鳶「ピーヒョロロッロッローーーー!!」
ビュゥン!!
花音「ふぇぇぇぇ〜!?」
突然、天井から比較的大きめな鳶(とんび)が飛んできた。驚いて尻餅をついた花音を素通りして行った。
そして、いつの間にか花音の10m程度後ろにいた小学3年生位でおかっぱ頭に着物を着たまるで日本人形のような容姿をしている双子の女の子の右側にいる方の肩に乗っかった。
双子1「鳶丸!まーたこんな所で油を売ってたなぁ!」
鳶丸「ピーヒョロッ······」
花音「えっ?」
鳶を右肩に乗せた双子で、花音から見て右側に立っているツリ目で桜模様の着物を着ている女の子が『鳶丸(とびまる)』という名前の鳶を叱る。
双子2「しかも、大事なお客様を脅かしたら駄目ですよ!」
鳶丸「ピーヒョロロッロッロ···」
花音「あっ···あの···」
花音から見て左側にいるタレ目で紅葉模様の着物を着ている女の子が同じく鳶丸を叱る。
杉並桜子「あーごめんね!うちの鳶丸が脅かして!ぼくは杉並桜子『すぎなみ·さくらこ』!ここの温泉旅館の館長、杉並詠春の次女だよ!っで、この子は鳶丸。ぼくたちの相棒だよ!」
鳶丸「ピーヒョロロッロッロ〜!」
ツリ目の方が花音の所に歩み寄り陽気に自己紹介した。彼女は、花音達が泊まっている温泉旅館の館長である杉並詠春の娘の1人、杉並桜子だ。
そして、桜子の肩に乗っている鳶は相棒の鳶丸である。
杉並紅葉「こら桜子!お客様にタメ口使ったら駄目です!すみませんお客様。わたくしは杉並紅葉『すぎなみ·もみじ』。桜子と同じく館長の娘で3女です。この度は、うちの鳶丸が大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」
タレ目の方も、花音の所に歩み寄り花音に向かってタメ口で喋る桜子を注意しつつ、花音に頭を下げて謝ってから自己紹介した。彼女は、桜子の双子の妹で旅館の館長の3女だ。
花音「だ、大丈夫だよ。私は松原花音。よろしくね。」
花音は、戸惑いながらも桜子と紅葉に自己紹介する。
桜子「よろしく〜ところで花音さんはこんな所で何してたの?」
紅葉「何かお困りのご様子でしたが···」
花音「あ、あの···私、方向音痴で道に迷っちゃって···卓球場って何処に?」
花音が卓球場の場所を桜子と紅葉に聞いた。
桜子「卓球場?それなら、この先の廊下を真っ直ぐ行った所にある廊下の左側にゲームコーナーがあるからその隣にあるよ!」
桜子が、指差しながら説明した。しかし······
花音「ごめんね?出来れば案内してほしいんだけど···」
何度も言うが、極度の方向音痴な花音が口で説明されただけでたどり着ける訳がない自覚がある花音は、出来れば桜子と紅葉に卓球場まで案内してほしかった。だが······
紅葉「それは難しいですね。わたくし達はこれから森の動物達にエサを与えに行かねばなりませんから···」
紅葉が困ったような表情で答えた。
桜子と紅葉は、これから旅館近くの森に行って動物達にエサをあげに行かねばならないのだ。その為、案内役として鳶丸を探して花音に出会ったのだ。
花音の事を放っておけないが、森の動物達に早くエサをあげに行かないといけない。すると······
桜子「あっ!そうだ!よかったらエサやり手伝ってくれない?その後に卓球場に連れてってあげるよ!」
花音「ふぇぇ!?」
紅葉「ちょっと桜子!お客様の花音さんに何お願いしてるんですか!?」
桜子が急に花音にお願いしてきた。花音は驚き紅葉は桜子に注意する。
桜子「だって早く行かないと皆お腹空かせて暴れるし!兄上にも怒られるし!」
紅葉「うっ···それはそうですけど···」
桜子「花音さんは、大丈夫?」
花音「え~と···」
桜子の無理なお願いに戸惑う花音。
桜子「···ダメッ?」(;_;)
花音「うっ······」
それに対して、桜子は涙目になり花音を見つめる。頼み事を断るのが苦手な花音にとって、涙目の子供を見捨てる事は出来ない。
花音「······いいよ。」
桜子「ヤッター!♪それじゃあ行こう〜ー!!」
鳶丸「ピーヒョロロッロッロー!」
紅葉(はぁ···桜子の嘘泣きに騙されて···花音って人···巻き込まれやすいんですね······)
こうして桜子の嘘泣きに騙され、桜子と紅葉、そして鳶丸と一緒に旅館の森へと行く事になった花音であった。
紅葉「鳩丸。父様に伝書を届けて。」
鳩丸「クルックー!」
紅葉はその前に、いつの間にか紅葉達の近くにいた伝書鳩の鳩丸『はとまる』の足に手紙を結びつけて父親である詠春の元に飛ばした。
※温泉旅館の卓球場
カコーン!カコーン!カコーン!
ひまり「え~い!」
美咲「それっ!」
イヴ「ブシドー!」
麻弥「わわっ!?」
モカ「ほいっと〜!」
りみ「きゃあ!」
薫「皆、見事なラケット捌きだね。」
一方、温泉旅館にある卓球場では、各卓球台でガールズバンドのメンバー達が試合をして楽しんでいた。するとそこに······
陽斗「ああ···結局姉さんは見つからなかった。」
千聖「本当何処にいるのかしら?」
彩「スマホに連絡しても出ないし···」
花音を探していた陽斗達が戻ってきた。
薫「おや?その様子だと花音は見つからなかったようだね。」
花音と同じバンドメンバーの瀬田薫が声をかけた。
千聖「ええ···一体何処に···」
千聖が深刻な顔になって答えた。すると卓球場に···
詠春「あぁ君達、ちょっといいかな?」
温泉旅館の館長である杉並詠春が現れた。
陽斗「ああ、館長さん。何か?」
詠春「松原花音···という人を知っているかい?」
千聖「!···今、その子を探しているんです!」
詠春「ああ···申し訳ないね。実は、うちの娘達に連れられて、森の中に入ったらしいんだ。」
彩「ええ!?」
詠春は、紅葉の伝書鳩である鳩丸が届けた手紙の内容を陽斗達に話した。
陽斗「なるほど。」
詠春「本当に申し訳ないね。娘達はまだまだ甘え盛りなのに、私は旅館の業務で忙しく構ってあげられなくて、寂しい思いをしているんだ。それでよくお客様に話しかけて、こんな無茶なお願いをするんだ。」
詠春が申し訳無さそうに話した。
千聖「そうなんですか。花音は、優しいからそんな子達を放っておけないわね。」
陽斗「ボクやっぱり心配だから、森へ行ってきます!」
そう言って陽斗が卓球場を出た。
千聖「待って!私も行くわ!」
彩「私も行く〜!」
麻弥「それならジブンも!」
イヴ「ワタシもお供致します!」
美咲「私も行くよ。花音さんが心配だし。」
薫「それなら、皆で花音を探しに行こうじゃないか!」
りみ·ひまり「はい!//////////////」
モカ「じゃあ、モカちゃんはよー君達を呼んで来よう〜」
こうして、陽斗達は花音達を探す為に森へ入る事になった。果たして森には何があるのだろうか?どんな事が起こるのか?
次回に続く!
第16話終了です。
今回は、新たにオリキャラとして双子の少女を登場させました。彼女達の設定説明をします。
杉並桜子『すぎなみ·さくらこ』
温泉旅館の館長である杉並詠春の娘で次女。見た目はおかっぱ頭で目はツリ目をしている。名前の通り桜模様の着物を着ている。性格は明るく気さくで、お客様の松原花音に対してもタメ口で話す。相棒として鳶の鳶丸『とびまる』がいる。嘘泣きが得意。
杉並紅葉『すぎなみ·もみじ』
桜子と同じく詠春の娘で3女、桜子の双子の妹。見た目は、桜子と同じくおかっぱ頭で日本人形のような容姿だが、桜子がツリ目に対し、紅葉はタレ目で名前の通りに紅葉が描かれた着物を着ている。性格は桜子とは違い、礼儀正しく常に敬語で喋り、花音に対してもタメ口で喋る桜子を注意する、ちょっと口うるさい所がある。相棒として伝書鳩の鳩丸『はとまる』がいる。
この双子は、森の動物達に餌をあげるのが仕事である。
父親が旅館の業務で忙しい為にいつも寂しい思いをしている。その為、旅館に泊まっているお客様に話しかけたりしている。
以上となります。
次回も新しいオリキャラが2人登場します。
投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。
それでは次回もよろしくお願いします。
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