正義のヤンキーとガールズバンド   作:シュステーマ・ソーラーレ

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第3話です。この話は、チェックメイトのルークとAfterglowの美竹蘭との過去話です。長くなったので前後編に分けました。


第3話〜ルーク〜地原陽太郎と美竹蘭·前編

地原陽太郎···彼は、ライブハウス『CiRCLE(サークル)』の音楽機器担当のアルバイトスタッフとしてお客様が使う楽器や機材の取り扱い説明、修理等を行う。その技術力は、その辺のプロを遥かに超えている。その為、彼に修理を依頼するお客様が後を絶たない状況だ。

 

そして、陽太郎は最強のヤンキーグループ『チェックメイト』でキングとクイーンの護衛を主な任務とする『ルーク』として悪のヤンキー達と戦っている。

 

そんな彼は、何故正義のヤンキーとしてチェックメイトのメンバーとなったのか?その理由が分かるのは、彼が中学2年生の頃まで遡る······

 

 

 

※数年前のS地区内にある商店街の裏路地。

 

 

悪のヤンキー1「ケケケ!もう逃げられないぜぇ〜お嬢ちゃん達〜♪」

 

悪のヤンキー2「大人しくしろよ〜」

 

悪のヤンキー3「抵抗したら···痛い目見るぜぇ〜♪」

 

 

つぐみ「や、やめて下さい!」

 

モカ「近づかないでくださ〜い」

 

巴「おい!お前ら!つぐとモカに手を出すな!!」

 

最強のヤンキー達が集まるS地区。そこにある商店街の裏路地の一角では、風貌の悪い如何にも悪と言っている悪のヤンキー3人組が、3人の女子中学生に迫っていた。

 

この3人の女子中学生こそ、当時中学2年生の羽沢つぐみ、青葉モカ、宇田川巴だった。

 

彼女達は、悪のヤンキー3人組に無理矢理ナンパされて逃げようとしたが、裏路地の行き止まりまで追い詰められたのだ。

 

悪のヤンキー3人組は、それぞれナイフや鉄パイプの武器を持って巴達に迫る。

 

つぐみは悪のヤンキー達に怯えて、モカはいつものマイペースさを装いつつ内心焦っていて、巴はそんな2人を守ろうと前に出てファイティングポーズをとって悪のヤンキー達と対峙する。

 

 

悪のヤンキー1「ヘッヘッヘ!勇ましいねぇ〜♪」

 

悪のヤンキー2「でもさ〜これを見てもそんなデカい口叩けるのかなぁ〜?」

 

悪のヤンキー3「おい!見せてやれぃ!!」

 

そんな巴に全く動じずに、悪のヤンキー達は余裕綽々な表情を見せている。そして、悪のヤンキーの1人が後ろを振り向いて誰かを呼びかけた。すると、悪のヤンキー達の後ろから現れたのは·····

 

 

ひまり「イヤぁぁ〜!離して!!」

 

悪のヤンキー4「オラッ!大人しくしな!!」

 

 

巴「ひまり!?」

 

つぐみ「ひまりちゃん!?」

 

モカ「ひーちゃん!」

 

 

悪のヤンキーの仲間に人質にされた巴達の幼なじみである上原ひまりだった。ひまりは、悪のヤンキーにナイフを首筋に突きつけられている。

 

悪のヤンキー1「この女の命が惜しいならなぁ〜」

 

悪のヤンキー2「俺達の言う事を聞きなぁ〜♪」

 

悪のヤンキー3「歯向かったら···分かるな?」

 

悪のヤンキー4「このピンク女が真っ赤な薔薇のようになるぜぇ〜!!」

 

 

ひまり「ヒィ!?うう···やめて···」

 

巴「やめろ!!!」

 

モカ「やめて!!!」

 

つぐみ「ひまりちゃん!!!」

 

 

悪のヤンキーの1から3が、ひまりを人質にとっているひまりの元に集まり、巴達を恫喝していく。

 

ひまりは、怯えるあまり涙を流した。

巴達はそれに対して焦って叫んだ···その時!

 

 

ヒュンッ······ドガッッッッ!!!!

 

悪のヤンキー4「グハアアッ!?」

 

ドサッ!!!!

 

突然、悪のヤンキー達の方から謎の衝撃音が響き渡った。それと同時に、ひまりを人質にとっていた悪のヤンキー4が、苦しみの叫びをあげて気絶してしまった。そして·····

 

ヒュンッ·····スタッ!

 

ひまり「···えっ?···あっ!?」

 

悪のヤンキーに人質にされていたひまりはいつの間にか、巴達の元にいた。ひまりは、何が起こったか一瞬分からなかったが、両隣を見てすぐに察した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽太郎「お前ら···オレ達の大事な幼なじみに手を出すなんてな···いい度胸だな。」

 

蘭「覚悟は出来ているの?」

 

巴「陽太郎!蘭!」

 

モカ「おおお〜♪」

 

つぐみ「助けに来てくれた/////////」

 

ひまり「何か2人共···カッコいい//////////////」

 

巴達の幼なじみである、地原陽太郎と美竹蘭だった!助けに来てくれた2人に巴とモカは喜んだ。つぐみとひまりは、すっかり恋する乙女の目をしている。

 

陽太郎「お前ら···五体満足で済むと思うなよ···」

 

蘭「強めに···潰す···」

 

ゴゴゴゴゴゴ·················

 

陽太郎と蘭の2人は、幼稚園の頃からの大事な幼なじみである巴達を怖がらせて傷つけた悪のヤンキー達に怒り心頭の様子で、凄まじいオーラを全身から出している。

 

悪のヤンキー達「ヒイィィィ〜!?」

 

悪のヤンキーの1、2、3は、陽太郎と蘭のアングリーオーラにすっかり怯えて腰が抜けて立てなくなった。

 

 

この後···悪のヤンキー達は陽太郎と蘭の手により、病院送りになったのは言うまでもない······

 

 

※翌日の休日のファミレス。

 

モカ「ほぉ~···」

 

ひまり·巴·つぐみ「不良狩り!?」

 

 

陽太郎「バカ!声が大きい!···あっ!すみません!映画の話です!」

 

蘭「········」

 

陽太郎と蘭が、ひまり達を襲った悪のヤンキー達を病院送りにした翌日。S地区内にあるファミレスで皆は集まった。

そこで、ひまり達は衝撃的な事を知る。それは、陽太郎と蘭が不良狩りをしているという事だ。

それに対して、ひまり達は驚いて大声を出して、陽太郎は慌てて周りのお客様を誤魔化す。

 

陽太郎「オレは、商店街組合の顧問やっていたばーちゃんが去年の冬に亡くなった頃にな···自暴自棄になってな、じーちゃんから習った空手や古武術を活かして商店街に悪さをしでかす悪のヤンキー達を討伐していたんだ。」

 

蘭「あたしは、今年皆とクラスが別れて、皆と一緒にいられる時間が減って······そんな時に、偶然ヤンキーを討伐していた陽太郎を見てね···あたしも陽太郎のお祖父ちゃんに空手とか習っていた時期があるから···」

 

陽太郎「それ以来、蘭と一緒に悪のヤンキー達を討伐していったけど···まさか、皆が巻き込まれるなんてね······」

 

蘭「ごめん·····」

 

ひまり·巴·モカ·つぐみ「·········」

 

陽太郎と蘭が、不良狩りをするキッカケを話すと、ひまり達は深刻な表情になり黙ってしまった。

 

陽太郎(やっぱり怒っているか?)

 

蘭(当たり前だよね···)

 

陽太郎と蘭は、黙り込んでしまったひまり達を見て不安になる。もしかして、怒っているのではないか?···っと。

 

つぐみ「っ!」

 

バンッ!

 

突然、つぐみがテーブルを叩きながら立ち上がった。

 

つぐみ以外の全員「!?」

 

つぐみに驚いた皆は、つぐみに注目する。何事かと思った時!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つぐみ「バンド!バンドやろうよ!!」

 

つぐみ以外の全員「···はい?」

 

つぐみの発言に皆はあ然としたが···その後、ちゃんと話を聞いて、つぐみはバンドを結成して音楽活動をすれば、クラスの違う蘭でも一緒にいられる時間が増えるっと思ったのだ。蘭はすぐに承諾して、その後に蘭達は『夕焼け』という意味を持つ『Afterglow(アフターグロウ)』という名前のガールズバンドを結成して、音楽活動を開始した。陽太郎は、ライブがあれば必ず見に行き、何か困った事があれば手助けすると約束した。そして、陽太郎は安心した。これで蘭は寂しさを感じなくなって不良狩りをしなくなり、幼なじみの皆と『いつも通り』の日常を送れると思った·····

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし······

 

それから数年後。陽太郎&Afterglowが高校1年生の時。ある事件が起こる。それが、陽太郎をチェックメイトのルークになるキッカケを作る事になろうとは、誰も想像すらしていなかった···




第3話、もとい前編終了です。今回の話は、陽太郎と美竹蘭率いるAfterglowの中学時代の話です。第4話は高校1年生、本編でいう去年の出来事の話です。蘭の身に何が起こったのか?陽太郎は、どうしてチェックメイトのルークになったのか?それが明らかになる過去話となっています。投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

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ここからは、中学時代の陽太郎&Afterglowのメンバーの簡単な設定説明をします。

地原陽太郎(中学2年生)→後にCiRCLEで、音楽機器機材担当のアルバイトスタッフとなる。S地区にある商店街(名称は地蔵通り商店街)で商店街組合会長をしていた祖母が中学1年生の冬の時に亡くなって以降は空手、古武術道場の師範をしていた祖父から教わった事を活かして、商店街に危害を加える悪のヤンキー達の討伐をしていた。後に、幼なじみの1人である美竹蘭に見つかり、彼女と共に不良狩りを行っていた。、悪のヤンキー達に襲われた青葉モカ達を助けた。そして、蘭の為にモカ達が『Afterglow(アフターグロウ)』というガールズバンドを結成した際は、必ずライブを見に行く、困った事があれば手助けする事を約束した。

美竹蘭→後にAfterglowのギター&ボーカルを務める。中学2年生の時に青葉モカ、上原ひまり、宇田川巴、羽沢つぐみとクラスが分かれて皆と一緒にいられる時間が減ってしまった。そんな時、偶然にも幼なじみの陽太郎が、不良狩りをしていた場面に遭遇した。それ以降、自分も子供の頃から護身用として陽太郎の祖父から空手、古武術を習っていた為に、陽太郎と共に悪のヤンキー討伐を手伝うようになった。

青葉モカ、上原ひまり、宇田川巴、羽沢つぐみ→陽太郎と蘭の幼なじみ達。中学2年生の時に悪のヤンキー達に絡まれて、ひまりを人質にされたが、陽太郎と蘭に助けられる。その後、陽太郎と蘭が悪のヤンキーを討伐する、所謂不良狩りをしていた事を知る。そして、つぐみの提案で、蘭と一緒にいられる時間を増やそうとバンドを組む事になる。
後は、ガルパの原作通りにAfterglowを結成して音楽活動を行っている。


以上です。次回もよろしくお願いします。



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