ポケモン不思議のダンジョン時の探検隊・闇の探検隊・空の探検隊~暗黒の未来で~もう一つの選択   作:東海鯰

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この作品のメインキャラクター

マグマラシ~この作品の主人公。タイプ通り熱く燃え、感情的になりやすい性格の持ち主。性別は雄。ヒビキのパートナーポケモンであったが相方を失った。彼と共に歩むことを貫く為に彼が生前決して手放さなかった帽子を被っている。

ベイリーフ~マグマラシの幼馴染。性別は雌。それぞれの相方が仲良しだったこともあり、マグマラシとはかなり仲が良い。彼とアリゲイツの間で苦労することも。コトネのパートナーポケモンであったがマグマラシと同じく相方を失った。彼女の帽子を被り、旅を続ける。

アリゲイツ~マグマラシ・ベイリーフの二歳年上の雌ポケモン。クリスのパートナーポケモンであったが、戦果確認の為に作戦には従軍せず。感情的になりやすいマグマラシとは対照的に冷静。熱くなりすぎた彼をメガトンキックで黙らせる。


「第一話~生き残り~」

森の高台・時の回廊

 

(・・・・・・・うう、身体が重い・・・。)

 

「マグマラシ!! 起きて!! 起きてってば!!」

 

(・・・・僕を呼ぶ声がする。それも・・・かなり・・・近い・・・)

 

重たい瞼を開けるとその先には彼の仲間が自分を心配そうに見つめていた。

 

「・・・・・ベイリーフ・・・アリゲイツ。」

「良かった! 目を覚ましたのね!! 良かった。」

 

ベイリーフは目に涙を浮かべている。

 

「・・・・なあアリゲイツ。僕は・・・生きているのか?」

「・・・・ええ。生きているわ。貴方も、私も、ベイリーフも。もっと正確に言うなら。」

 

アリゲイツは視線を斜めに外した。

 

「私達だけが生き残った・・・それが正しいわ。」

 

あれはほんの数日前の出来事だった。時が止まり、暗黒化したこの世界を変えるために救助隊、探検隊、冒険団、調査団の有志が集まり結成された星の停止調査団が未来を変えるためにある作戦を実行したのだ。

 

数日前 星の停止調査団本部

 

「これより僕達星の停止調査団は世界の未来と我々の誇りと命を賭け、二つの作戦を同時に敢行する!!」

 

暴走し、歴史の改変を阻止せんと動いた闇のディアルガの人類浄化計画により残り四人となってしまった人間の一人であり、星の停止調査団団長のヒビキが作戦の開始を宣言する。

 

「ユウキとジュプトルには森の高台にある時の回廊を通り、我らの希望を叶えて欲しい。」

「おう!」

「任せろヒビキ!」

「その護衛としてこの僕ヒビキとマグマラシ、コトネとベイリーフ、そして現地協力者としてセレビィが付く。」

「承知したわ。この命、捧げるわ。」

「コトネ、ありがとうな。続いて二人の時の回廊侵入をディアルガが妨害する可能性が極めて高いとクリスから助言を得、また彼女から陽動作戦の提案を受けた。」

「・・・・・・・・・・。」

 

ヒビキの隣に立つ副官のクリスは目を瞑ったまま無言で腕を組んで立っている。

 

「クリスを指揮官とした残りの者は総員時限の塔を強襲し、ディアルガの注意を引き付ける。そして可能ならヨノワールらディアルガの腹心も引き付け、ユウキとジュプトルの時の回廊侵入を支援する!」

 

その後細かな指示が下され、最後の晩餐を皆で味わった。翌日、作戦は実行に移され、それぞれ死地へと赴いた。クリス指揮下の部隊はディアルガの拠点時限の塔を強襲し、ディアルガの注意を完全に引き付けることに成功。また自殺の万歳突撃を決して許さず可能な限り持久戦に持ち込むことで時間稼ぎを謀った。ヨノワール達を引き付けることは叶わなかったものの、ディアルガは完全に時限に塔に釘付けとなり、森の高台へ向かうことは叶わなかった。一方ヒビキ指揮下のユウキ・ジュプトル護衛隊はセレビィと合流後に森の高台へ向け進撃。待ち伏せていたヨノワール・ヤミラミと血で血を洗う戦争となった。ヒビキは最後までユウキ・ジュプトルに攻撃を許すことなく、最後は自らの身を犠牲にヨノワールに多大な損害を与え、撤退を強いることに成功。コトネはその時は生き残っていたものの、ヤミラミの攻撃による出血とヒビキを失ったショックが重なり亡くなった。時限の塔攻撃部隊も最後はクリスがディアルガに惨殺され全滅した。これらの情報は戦果確認の為に不参加となっていたクリスのパートナーポケモンアリゲイツによってもたらされた。

 

「にも関わらず僕は生き残ってしまったのか・・・・。」

 

マグマラシは傍で息を引き取ったヒビキの亡骸に駆け寄ると大粒の涙を流した。

 

「団長・・・・いやヒビキ・・・どうして僕を置いて先に逝ってしまうんです・・・・ヒビキがいなかったら僕は・・・・僕は・・・。」

「マグマラシ。」

「ベイリーフは悔しくないのかよ!! 君だってパートナーのコトネは逝っちまったんだぞ!! 生きて恥をさらすんだぞ!!」

 

感情的になるマグマラシをアリゲイツが一発蹴りを入れる。

 

「いい加減にしなさい!!」

「ぐう・・・・。」

「ここでベイリーフに八つ当たりしたところで何になるって言うのよ。作戦自体は成功したのよ。ユウキとジュプトルは私達の僅かな生き残りを除いて星の停止調査団の命を犠牲に過去へ送り出せたのよ。むしろ団長は天国で喜んでいるはずだわ。」

「戦果報告と称して作戦に従軍してなかったくせになにを!!」

「私はクリスから別命を預かってるの。生き残った者と共に実行せよという特命をね。」

「「別命?」」

 

疑問の表情を浮かべるマグマラシとベイリーフ。

 

「それじゃあここで開封と行きましょうか。」

 

アリゲイツは固く封をされた指令書を開封した。そこに書かれたいた物とは一体・・・・?

 

(続く)

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