ポケモン不思議のダンジョン時の探検隊・闇の探検隊・空の探検隊~暗黒の未来で~もう一つの選択   作:東海鯰

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「第八話~決着と来世~」

「オーロラ・・・なんて綺麗なんだろう。」

 

ベイリーフは突然のオーロラに見とれてしまう。

 

「か、風が吹き始めた!!」

「空も明るくなり始めている!!」

 

アリゲイツとマグマラシも変化に気付き感嘆の声を上げる。それと同時にあることが実現したのだと分かった。

 

「そうか!! あいつら・・・やったんだ!! 過去を、未来を変えることに成功したんだ!!」

 

マグマラシの顔に笑顔になる。

 

「・・・・・認めん!!」

「「「ダークライ!!」」」

 

三匹は自分達はダークライと対峙中であったことを思い出し、臨戦態勢を取る。

 

「認めん!! 認められるものか!! この為に私はどれだけの時間と手間をかけたと思っているのか! 暗黒の世界を実現する為にアルセウスを封印し、クレセリアを抹殺した私の努力を否定するというのか!!」

「手間と時間? 時を止めた癖に何を偉そうに!!」

 

あまりにも身勝手な発言にベイリーフが激怒する。

 

「黙れ!! 黙れ黙れ!!」

 

そう言うとダークライは冷静さを失いながら自身の持つ闇の力を暴走させる。

 

「暴れろ!! 吠えろ!! 進めディアルガ!! 時の回廊を破壊せよ!!」

「「「時の回廊を破壊!? そんなこと、許すものか!!」」」

 

三匹はダークライへ突撃を敢行するが、あまりにも強大な闇の力の前に歯が立たず跳ね返されてしまう。

 

「ぐっ!!」

「うぁあああ。」

「ぐう!!」

「フハハハハハ!! 雑魚が束になろうとて、私にはかなわぬわ!!」

 

ダークライは闇の力を更に暴走させ、ディアルガを更に狂暴化させる。この時、ジュプトル達と対峙していた闇のディアルガは時の回廊へ向かっており、ダークライの意思と歴史の改変を防ぐと言う二つの意思でのみ動く存在となっていた。止めるにはダークライとディアルガ、両方を同時に倒す必要があった。

 

「だが、手負いのお前達では私には勝てない。残念だったなあ!! フハハハハハ!! あはははははは!!」

 

狂ったかのように笑うダークライ。否、狂っていたのである。自分の理想が叶わないのであればこの世界全てを道連れにしてやる、と。

 

「・・・・時空を超えてこころを一つに。」

「「「「!!」」」」

 

全員が背後の銅像に視線を向ける。

 

「馬鹿な!! あれはただの銅像ではなかったのか!!」

 

驚くマグマラシ。それもそのはず。彼らの眼前にいたのは銅像ではなく、アルセウスそのものだったのだ。

 

「長い間夢を見ていた。果てしのない悪意に満ちた夢を。」

「どうやらあの銅像はアルセウスそのものだったようね。」

 

アリゲイツは冷静に事実を受け入れる。

 

「さてダークライ、お主の犯した罪は重い。お主のせいで本気を出すことは出来ぬ。だが。」

 

アリゲイツの持つ時空のオーブがより一層強い輝きを放つ。それと同時にマグマラシ、ベイリーフ、アリゲイツの身体が光に包まれる。

 

「まさか、進化すると言うのか!!」

「時は再び流れ始めた。進化もそれに伴い復活したのだ。」

「・・・・おのれええええ!!」

 

ダークライはアルセウスにあくのはどうを放つ。しかし、

 

「!! クレセリアだと!? 貴様は私が!!」

「ああ。確かにお前はクレセリアを抹殺した。だが私は創造神。同時に命を吹き込む力も持つ。」

 

アルセウスは一歩前に歩み出る。

 

「未来を救うために闘う勇者達よ!! 最後のひと踏ん張りだ!! 我と共に巨悪を倒そうぞ!!」

「「「おう!!」」」

 

進化を果たした三匹はアルセウスと共にダークライへ最後の戦いを挑んだ。死力を尽くしてダークライは抵抗したが、創造神に敵うはずもなく最後は、

 

「行くよ!! 皆!!」

 

「ハイドロカノン!!」

「ハードプラント!!」

「ブラストバーン!!」

 

バクフーン、メガニウム、オーダイルの究極技を順番に食らい、消し炭と化した。しかし、その攻撃は満身創痍となっていた彼らの身体には耐えきれるものではなかった。ダークライを倒して間もなく彼らの命を落とすこととなった。その顔は笑顔で満ちており、何も悔いはないという想いで溢れていた。その後、アルセウスはクレセリアと共に三匹を丁重に葬った。

 

「復活させないのですか?」

「良いんだクレセリア。彼らのパートナーは既に散っている。そんな彼らを復活させることは良いことではない。私がするべきことは。」

 

そう言うとアルセウスはさばきのつぶてを空へと放った。崩壊寸前だった世界は消滅を免れ、並行世界として存続することとなった。

 

 

「・・・・・そういうことなのですね。」

「・・・・・そうだったのか。」

 

ディアルガの元を訪れたクレセリアによってジュプトル達はバクフーン達の奮闘を知った。

 

「・・・・・お前達も俺と同じ星の停止調査団としての誇りを胸に闘い、そして俺は生き残り、お前らは散ったんだな。」

 

その後、運命の塔の麓にはバクフーン、メガニウム、オーダイル、そしてダークライに操られ手駒にされ死亡したニューラの像が建てられた。

 

「もし、運命が違っていれば彼も共に闘っていただろう。お前達、太陽の昇る世界は・・・やって来たぞ。だから、今はゆっくり休め。もしも、生まれ変われるならば、またパートナーと一緒に過ごせると、良いな。」

 

ジュプトルは散った彼らの冥福を祈ると共に、来世への想いを語った。

 

 

 

並行世界 ワカバタウン ウツギ研究所

 

「やあ! 君達が来るのを待ってたよ!」

 

ヒビキとコトネを出迎えるのはジョウト地方でポケモンの連れ歩きについて研究をしているウツギ博士。今日はヒビキとコトネに最初の御三家ポケモンを与えることになっている。

 

「さあ、君達のパートナーとなるポケモンを選ぶんだよ!」

「「はーい!!」」

 

元気よく返事する二人。二人は三つのボールを見つめる。

 

「じゃあ、俺はヒノアラシ!!」

「私はチコリータ!!」

「ヒノヒノ!!」

「チッコ!!」

 

(完)

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