たぶんよくある留学したヒッキーがお金持ちになって帰ってくる話   作:小鳥と点心

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11話 ー過去編 高校卒業までー 卒業式

 今日、俺は一つの節目を迎える。あいつらとは、だいたい3ヶ月位遅れているかな。つまり、高校卒業である。

 

セ「そう言えばハチは大学は何処なの」

 

 高校卒業を目前に控えた俺たち。三人とも大学に行くことになっている。

 

 「スタンフォード大学だ」

 

奏「ちなみに私も」

 

セ「あー、ずるい!」

 

 セレナが抗議していて、奏はどや顔をしていた。

 

 「セレナは何処なんだ?」

 

セ「カリフォルニア工科大よ。まったく、私もそっちにすればよかった」

 

 まず世界的に見てもトップクラスの大学を選べる時点で凄いんですけど。

 

奏「私の方が一歩リードね」

 

 「なんのことだ?」

 

セ奏「ハチ(八幡)は気にしないで」

 

 「お、おう」

 

 話は盛り上がっていった。

 

 

 

 ー部屋の反対側ー

 

涼「さっきから世界トップクラスの大学しか出てこないんだが」

 

ヘ「もともと二人は頭がよかったしね」

 

ト「ハチ兄も二人のおかげって言ってたしね」

 

ヘ「少しずつ近づけるといいわね」

 

涼「なんのことだ?」

 

ト「………」

 

ヘ「………」

 

涼「ねえ、なんで黙るの?」

 

ト「でも姉ちゃんたちもゆっくりは出来ないだろうけどね」

 

ヘ「そうなの?」

 

ト「うん。ハチ兄は学校でも結構人気があるんだよ。この間の告白されてたし」  「「ねぇ」」

 

ト「ん?………ヒッ!」

 

 呼ばれて振り向いたら凄い形相をした姉ちゃんがいた。

 

セ奏「「その話もっとくわしく!!」」

 

ト「わ、わかったから落ち着いて」

 

 

 

 こうして夜は更けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ー卒業式当日ー

 

 「それにしても不思議だな」

 

セ「どうして?」

 

 式が始まるため、会場へと足をはこんでいる時にふとつぶやいた。

 

 「いやー、高校は日本でボッチスタートをして、2年で色々あって卒業はアメリカの高校だ。色々有りすぎて整理がつかねえよ」

 

 本当に色々有りすぎた。多分向こうの知り合いに話してもあまり、というかほとんど信じて貰えないだろうな。

 

奏「でも、良かったんだよね?」

 

 「まあな、こっちに来てからあのひねくれた性格も少しずつ変えようと思ったからな」

 

セ「あー、最初の頃のあれ?」

 

 「それ」

 

奏「あれ、私は好きです。妙にひねくれた考え方なのに説得力は有るんですよね」

 

 「あまり掘り返さないで。地味に黒歴史だから」

 

 だんだんと目が濁っていく。

 

セ「あー、ごめんて。こっちが悪かったから」

 

 

 そんな話をしながら会場へと入っていく。

 

 

 「それにしても6月に卒業式か」

 

奏「確か日本は3月でしたよね」

 

 「ああ、卒業のタイミングで桜が咲始めるんだよ。それをバックに写真撮影とかな」

 

セ「桜ね。ワシントンのは見たことはあるけど日本は行った事が無いのよね」

 

 「日本に来たときは色々と案内してやるよ」

 

奏「それは楽しみです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「「「卒業おめでとう!!!」」」パンパンパンッ

 

 

 俺たちがリビングに入ると同時にクラッカーが鳴り響いた。

 

 「びびったー」

 

 いつまで経ってもこの家族の乗りにはついていけないな。

 

セ奏「「ありがとう」」

 

 驚いたのは俺だけでセレナと奏は平然としている。

 

 

 ーみんなサプライズをするのは好きだからね。

 ー何度もされたのでなれました。

 

 始めてサプライズを受けたときのセレナと奏の言葉である。

 

 

涼「さ、今日はお前らが主役なんだから早く席についたついた」

 

 せかされて席に座る。

 

ヘ「それじゃあ三人の卒業と大学進学を祝って、乾杯!」

 

 「「「「「乾杯!!!」」」」」

 

 

 

 

ト「それにしても、ハチ兄は帰りが遅かったね。姉ちゃんたちは先に帰ってきたのに」

 

 「先生から書類を受け取ってた」

 

ヘ「それだけでここまで遅くならないでしょ」

 

 「まあ、そのあと色々とあったので」

 

ト「へー、何があったの」

 

 「言わねえよ」

 

ト「えー、教えてよ」

 

 俺は断固拒否しようとした。

 

セ奏「ハチ(八幡)教えてくれるよね?」

 

 ハイライトが職務放棄した二人に迫られて言うことになった。

 

 「告白を受けていました」

 

セ「何人から?」

 

 「ふ、二人」

 

ト「嘘だね」

 

 「いや、本当だって」

 

ト「だってハチ兄、嘘つくときアホ毛が揺れるから」

 

 「え、まじで?」

 

ト「やっぱり」

 

 「………」

 

 どうやら鎌をかけられたらしい。実際そうなのだが、今はどや顔をしているトールが無性に腹立つ。俺は半分に切られたとある柑橘類を片手に近付いた。

 

ト「ぎゃー!!!目が!目がー!!!」

 

 俺が握り潰したそれの汁が目に入ったらしく、目を押さえて某ジブリキャラのセリフを完全再現してくれた。そのあと、トールはいろんなところに体をぶつけながら洗面所を目指していった。

 

セ「それで、何人に告白されたの」

 

 今のでどうにかしようと思ったのだが無理だったらしい。そして二人とも、俺が言うのあれだけど少しは心配してあげないの?

 奏も同じような目で見てきたのであきらめた。

 

 「20人位だな」

 

 「「え?」」

 

 二人とも驚いたらしい俺も驚いた。そして色々と疲れた。葉山も同じ感じだったのかな。

 

ト「なるほどね、だからあんなに連絡が来たのか」

 

 

 トール復活早っ! byポケモン風

 

セ「どういうこと?」

 

ト「ハチ兄は全員ふったらしいけど『諦めませんて伝えて』って携帯に来てたから」

 

 「うげー」

 

 マジかよ。

 

ト「あと、姉ちゃんたちにも伝言。『負けません』だってさ」

 

 「「こっちも負けない」」

 

 セレナと奏には式が始まる前に告白されていた。初めは冗談だとおもったが、そうじゃないと言われた。ある理由で断ったのだが、断られることをわかっていたらしい。絶対に振り向かせる。そう、意気込んでいた。

 

 「まだまだ大変なのはこれからか」

 

 

 

 このあと、夏休みの予定を話し合った。ちなみに俺は日本に戻らずアメリカをまわるつもりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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い「へー、先輩が帰って来たんですか」

 

 結衣先輩からのメールを見てから色んな感情が溢れてくる。それは、少しの怒りと多くの嬉しさだった。

 

 

 

い「責任、とってくださいね」

 

 メールを見てつぶやいた。

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