たぶんよくある留学したヒッキーがお金持ちになって帰ってくる話 作:小鳥と点心
?「あれ、比企谷さん?」
声をかけられてそっちを向いたら一人の女性がいた。女性の中では比較的高身長で、青みがかった特徴的な髪色とポニーテール。間違い無いな。
「お久しぶりです。松浦さん」
松浦果南さん。彼女もAqoursのメンバーの一人。知り合ったのはアメリカで以前説明したっけ?まあいいや、また今度改めて説明しよう。ある出来事が起こったときに出会って今でも友人?のような関係が続いている。ハワイで一度再会しており、そのときにダイビングを教えてもらった。
こ「誰に説明してるの?」
「突っ込まないで」
というか口に出していなかったと思うんだが。
こ「それよりあの人は誰?」
「さっきの説明聞いてたんじゃないの?」
こ「説明?なにそれ」
「………」
こ「………」
「(気にしないのが得策かな)彼女は松浦果南さん、スクールアイドルAqoursのメンバーだよ」
こ「じゃあ彼女も後輩かー(また、面倒事が増えた気がする)」
果「比企谷さん、そちらの方は?」
「南ことりさん、今うちで働いてもらってる」
果「え、南ことりさんてあの?」
「多分あの」
こ「はじめまして、南ことりです。高校時代はスクールアイドルμ'sとして活動していました。確か松浦果南さんでしたよね。あなたの活躍もAqoursと一緒に応援してました」
果「ありがとうございます。私もμ'sのことはよく聞いていました。一度お会いしてみたかったので嬉しいです」
と、まあこんな感じで堅苦しい挨拶が続いた。で、今はというと
こ「かわいいー」ダキ
果「ちょっ、南さん!?」
こ「ことりって呼んでー」
めっちゃ打ち解けていた。この変わりように小町たちも困惑している。
果「比企谷さんなんとかしてくださいよー!」
「ちょっとその状態のことりさんをどうにかするのは無理です。あと松浦さんは俺より年上なんですから敬語じゃなくていいです」
果「それ、今言うこと!?」
結局、三人で名前呼びをすることで落ち着いた。なんでこうなったのかは、ご想像におまかせします。無視していたら色々と面倒になりそうだったとだけ言っておく。
果「それにしても、帰って来ていたんだね」
「4月頃にね」
果「でも確か比企谷さんて社長じゃなかったっけ?」
「そうだよ。で、今はこっちに会社を移す為の調整期間中」
果「え、あのでかい会社を日本に?大丈夫なの?」
「根回しは進んできているからこのまま行けばなんとかなるかな」
果「ならよかった」
小「あの、松浦さん。なんで心配しているんですか?」
果「あ、私のことは果南でいいよ。あと、なんで心配しているかだけど、家の製品を買い取ってもらってるからだよ」
そう、果南さんのお母さんが経営している会社かマリンスポーツの道具を制作しているのだ。小さい会社だが、性能は折り紙付きでデザインも人気なのだ。
結「あの、果南さんの実家って何をしているんですか?」
果「ダイビングショップだよ」
「あ、そうだ。明日空いてる?」
果「えーっと、あ、午後からなら空いてるかな」
「予約入れていい?」
果「いいよ。何人」
「俺とことりさんは最終日まで残るけど、小町たちはどうする?」
話しを聞いた感じだと、今日はただ俺達を追いかけて来ただけらしい。おそらく明日以降のプランは考えてないだろう。
小「えっと、小町はやってみたいかな」
結「私も!ゆきのんは?」
雪「私はいいかしら。ちょっと不安だし」
い「えー、やりましょうよ雪乃先輩。こんな体験めったにできませんて」
果「そうだね。みんな初めは同じことを言っているけど、指示にしたがっていれば滅多なことが無い限り安全だよ」
雪「そ、そうなの?ならそうしようかしら」
「わかった。じゃあ6人で」
果「オッケー、じゃあ予約入れておくね」
そう言い残して果南さんは階段をかけ降りていった。
「なあ、お前ら今日の宿はどうするんだ?」
「「「「………………あ」」」」