たぶんよくある留学したヒッキーがお金持ちになって帰ってくる話 作:小鳥と点心
俺たちは今、淡島への瀬渡し船に乗っていた。
「まさか、渡辺さんが船長だったとはね」
曜「まあね。それよりなんで曜って呼んでくれないの?」
「なんでだよ。それに、アメリカで数日一緒に行動していただけだろ」
なんで、こうもラフにできるんだろうか。
小「また、お兄ちゃんが可愛い子と仲良くなっている」
雪「なぜ、こうも八幡の周りには女性ばかりが集まるのかしら」
い「しかも、またAqoursのメンバーです」
結「むー」
前では、
曜「あの人達が八幡の言っていた?」
「そうだな」
曜「すごいね………………競争率高そう」
「なんか言ったか?」
曜「別に。それにしてもこっち帰って来てたんだね」
「少し前にな。そんでゴールデンウィークだから下見ついでに遊びに来た」
曜「下見?」
「小原さんの誕生日パーティーの下見」
曜「そういえばこっちに船を呼んでやるって言ってたね」
あの人と話していてわかったけど、自分のやりたいことは多少の無茶は気にしない感じだったからな。
曜「ところで八幡君、さっきから気になっていたんだけど外に居るあの人は?」
「彼女は南ことり。名前くらいは聞いたことがあるんじゃないか?」
曜「あの、μ'sの?」
「そう」
曜「しかも、超有名なデザイナーでしょ?一緒にいても大丈夫なの?」
「んー、まあ大丈夫だけど昨日の夜は大変だった」
昨日の夜、ルビィからのSOSのメールの直後に、ダイヤさんから鬼電がきて大変だった。
曜「お疲れ」
ここで、理由を聞いてこないあたり好感が持てる。
こ「やっぱりきれいですね」
景色を見るのが済んだのか、ことりさんが船内に戻ってきた。
曜「え?もしかして、μ'sの南ことりさん!?」
こ「あ、私のこと知っているんだ。ありがとう」
曜「はい、千夏ちゃんから聞いていたので」
二人がスクールアイドルの話で盛り上がっていると淡島に到着した。
曜「それじゃあ、また後で」
そう言って曜は帰っていった。
小「お兄ちゃん、もしかしてあそこ?」
小町は少し離れたところにある店を指した。
「あそこだぞ」
一人の女性が店先で作業をしていた。
雪「それにしてもあの格好は大胆すぎるわね」
水着に上半身を裸けた状態のウェットスーツ。彼女がダイビングの準備作業をしている時のノーマルの姿である。俺も初めて見た時はビックリした。
雪「比企谷君早く目をそらしなさい。さもなくば通報するわよ」
「なんでそうなるんだよ」
雪乃の言葉を聞き流しながら、女性に近づいていく。
「お久しぶりです。果南さん」
果「ん?………あ、八幡君!久しぶり!」
「お久しぶりです。ハワイで会ったとき以来ですかね」
果「そうだね、……………それじゃあ、久しぶりのハグ」
そう言って、松浦さんは抱きついてきた。
空気が凍った気がした。