よろしくお願いします
「じゃあ行くよ!雫ちゃん、優花ちゃん!」
「「うん!」」
「「「南雲先生!好きです!付き合ってください‼︎」」」
学校が終わった放課後、私は夕日の差し込む静かでロマンチックな教室で担任をしている南雲先生に雫ちゃん、優花ちゃんの三人で昔の合同お見合い番組みたく同時に告白した。
だけどーーー
「ありがとう、でもごめんなさい。先生彼女がいるんだ」
南雲先生にフラれた翌日の土曜日、私は雫ちゃんと優花ちゃんを電話で呼び出し、前々から下調べしていた南雲先生の家を隠れて張っていた。
「ねぇ優花、先生の彼女ってどんな人だろうね?」
「わかんないよ。まさか、先生が彼女持ちだとは思わなかったし」
「あっ、やっぱり優花もそう思った?」
「………………………………………………」
「………ねぇ………香織」
「………………何かな、雫ちゃん?」
「今更かもしれないけど言わせてもらうわ…………………………………………………
朝五時って早すぎない⁉︎多分まだ南雲先生寝てるよ⁉︎そもそもどうして南雲先生の家を知ってるの⁉︎しかもその手に持ってるの何⁉︎もしかして盗聴器⁉︎なんでそんな物騒な物持ってるのよ⁉︎っていうか盗聴器があるって事は南雲先生の家に仕掛けてあるんだよね⁉︎不法侵入って思いっきり犯罪だよこのバカ織⁉︎」
「おぉ、すごい息継ぎ無しのツッコミだ」
「あっ!南雲先生起きたよ!」
「無視⁉︎私のツッコミ全無視⁉︎」
雫ちゃんが後ろで何やら喚いているがそんな雫ちゃんの相手を優花ちゃんに任せて私は耳に入れている盗聴用のインカムから聞こえる音に集中した。
『……………ちょっと早いけど準備するか』
何やら南雲先生は何処かへ出かける準備を始めた様だ。
「………南雲先生が何処かへ出かける準備をしているけど、心当たりとか二人は無い?」
私は後ろを振り向き何やら喚いていた雫ちゃんと満身創痍の優花ちゃんに尋ねた。
「私は南雲先生の家自体初めて知ったからわかんないな。雫はどう?」
「………………………………………………………」
「雫ちゃん…心当たりでもあるの?」
「……………………多分……………私の家かな………」
私はおかしなことを言った雫ちゃんの言葉を一言一句聞き逃さない為に苦渋の決断で南雲先生の声が聞こえるインカムを外し、もう一度尋ねた。
「ねぇ………雫ちゃん………もう一回言ってくれないかな?南雲先生の声に集中し過ぎて上手く聞き取れなかったから?」
「……多分………………………………私の………………………家」
「雫ちゃん………………………………覚悟はいいかな?かなぁ?」
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