私達は南雲先生に泣きながら抱きついた謎の金髪美女が離れた後ベンチに座り、紙のような何かを数枚取り出して話しているのが気になり隠れて近寄りベンチの後ろの植え込みに身を潜めた。
「ハジメ、ここのコマのトーン、コレでいいのかな?」
「いや、ここのコマはこのトーンで、そのトーンを使うならこっちのコマかな」
「他には無い?遠慮はいらない」
「アレーティア………わかった。だったらーーー」
その光景を見て私達は同じ考えに至った………
「「「漫画家さんと編集さん?」」」
「そういえばアレーティア、リリアーナは今日は休み?」
「うん、リリィは栄養ドリンク三十本飲んで徹夜で手伝ってくれたから今日はお休み」
「………三十本って何徹?」
「………二徹」
「…………………本当は?」
「…………三徹です」
「………今度何か食べ物作ってあげるよ………」
「リリィも喜ぶ。ありがとう」
「「「南雲先生の手料理………食べたい…………全財産で…」」」
「ありがとうハジメ。困ったらまた相談に乗ってもらいたい」
「わかった。アレーティア………いや、ユエ先生も頑張れよ!」
そう言い残し南雲先生は公園を後にし、謎の金髪美女も去っていった。
「「「………ユエ先生って…『白き魔王と吸血姫』のユエ先生⁉︎」」」
「全世界総売上部数三千万冊の大人気重版少女漫画で、実写映画化も決定している『白き魔王と吸血姫』の作者のユエ先生⁉︎」
「南雲先生ってユエ先生と知り合いなの⁉︎」
「アレは知り合いとかってレベルじゃないよ⁉︎」
「「「………サイン欲しかったなぁ…」」」
私達はまさかの人物に興奮してしまい南雲先生の事を少しの間忘れてしまった。
「「「な、なんとか追いついた………」」」
南雲先生の事を思い出し、息を切らしながら追いかけて見つけた私達は再びアメリカの人工衛星で南雲先生の次の行き先を探っていた。
「「ねぇ香織、今更かもしれないけど聞いていい?」」
「いいよ。何?」
「「どうやってアメリカの人工衛星ハッキングしたの⁉︎っていうかまたやってる⁉︎バレてないの⁉︎」」
「ハッキングは独学で、バレていないのはお父さんの友達の親戚の友達の弟さんがアメリカの人工衛星関係の仕事をしていて許可してもらってるからだよ」
「「ハッキングの独学はまだいいとして………いや、いいのかな?…………まあ、一回ソレは置いといて……………お父さんの友達の親戚の友達の弟さんってもう完全に赤の他人じゃないの⁉︎」」
「あっ!南雲先生次ジムに行くみたい‼︎」
「「話を聞け〜い‼︎」」
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