南雲先生の彼女は?   作:紫道麻璃也

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ケーキカフェの看板母娘

ケーキカフェ『レミュ』

 

「「ねぇ、香織………本当に此処であってるの?」」

 

「う、うん」

 

店の前で立っている私は、雫ちゃんと優花ちゃんに疑っている視線を向けられながら返事をした。私も最初は疑った。もしかしたら映画みたいにアメリカの人工衛星がバグを起こしてしまったのではないかと思ったけど、私は店内に入った………

 

カランカラン

 

「いらっしゃいませ〜」

 

店内に入るとエメラルドグリーンの髪の幼女がエプロンをし、メニューを持ってこちらにやって来た。

 

「三名様ですか?」

 

「「「…………」」」

 

「お客様?」

 

「「「‼︎は、はい三名です」」」

 

「ではこちらへどうぞ〜」

 

私達に背を向け席に案内するエプロン幼女………………

 

 

 

 

「「「可愛い〜‼︎」」」

 

 

 

 

 

「では御注文は以上でいいですか?」

 

「「「はい、お願いします」」」

 

エプロンの幼女、ミュウちゃんは注文の確認を終えると店主であるお母さんのいる厨房へ歩いて行った。

 

「ミュウちゃん、可愛かったね」

 

「そうだね」

 

「普通なら労働基準法で問題があるけど、お手伝いならいいかな」

 

「さて!南雲先生は何処かな?」

 

私達は辺りを見回した。だけど店内の席の何処にも南雲先生の姿はない………

 

「「「………何処だろ?」」」

 

私達が五分程探していると後ろからミュウちゃんの声がした。

 

「お待たせしました〜御注文のショートケーキです〜」

 

私達が注文したショートケーキが運ばれてきた。

 

「「「美味しそう‼︎」」」

 

私達はショートケーキを置き終えたミュウちゃんに南雲先生の事を聞いた。

 

「「「ねぇ、ミュウちゃん。ちょっと聞いてもいいかな?」」」

 

私達に声を掛けられ『クルッ♪』とこちらを向いたミュウちゃん。

 

「どうしたの()()()()()?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ポタッ×3

 

 

 

………ポタポタッ×3

 

 

 

 

 

「だ、大丈夫なの⁉︎」

 

 

 

 

 

 

「「「えっ?………………あっ、鼻血出てる………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

『お姉ちゃん』の破壊力は絶大だった………………

 

 

 

 

 

 

私達はミュウちゃんに貰ったティッシュで鼻血を拭き終わりショートケーキを食べていた。

 

「このケーキ‼︎とても美味しい‼︎」

 

「甘味と酸味の抜群のバランス‼︎」

 

「………………………」

 

「優花ちゃん?」

 

「香織、邪魔しないで」

 

「えっ?」

 

「邪魔されるとケーキの味を正しく分析できない‼︎」

 

優花ちゃんの目がマジだった………

 

「どうでしたか当店のケーキのお味は?」

 

私がその声に振り向くと顔がミュウちゃんと瓜二つだけど大人な女性がいた。

 

「「「あっ、はい‼︎とっても美味しかったです‼︎」」」

 

「それはよかった♪」

 

「「「もしかして………ミュウちゃんのお姉さんですか?」」」

 

私達は今現在気になっている事を尋ねた。するとーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいえ、母です」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「え、ええぇええぇえぇぇ⁉︎」」」

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんはどなたかをお探しですか?」

 

「「「はい、私達の高校の先生を探しています」」」

 

「高校の先生………お名前は?」

 

「「「南雲ハジメ先生です‼︎」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………今さっきまでいましたね」

 

「「「えっ⁉︎」」」

 

「ちなみに、貴女達が先程食べたショートケーキは()()()()()()()()()()()ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタッ×3

 

私達は持っていた財布の中身全てをケーキ代として席に置き店のドアへ向かった。

 

 

 

ガチャ

 

「あれ?香織ちゃんに雫ちゃんに優花ちゃん?」

 

「「「恵里(ちゃん)?」」」

 

「エリリ〜ン、どうしたの…ってカオリンにシズシズにユウユウ?」

 

「「「鈴(ちゃん)も?」」」

 

ドアを開けようとするとクラスメイトの恵里ちゃんと鈴ちゃんが入ってきた。そしてーーー

 

「今日こそは光輝くんを私のものにしたくて朝からずっと家を張っていたのに………何処に行ったんだろ?三人は何処か知らない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「天之河某(赤の他人)くんなら朝八重樫道場の庭で伸びていたからもしかしたらまだ寝てるかもしれないよ?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「三人とも………ありがとう‼︎私幸せになってくるよ‼︎よ〜し!光輝くんの唇を奪うぞー‼︎」

 

恵里ちゃんはそう叫びながら走って行った。

 

「………エリリン…」

 

鈴ちゃんはそんな恵里ちゃんを見ながら肩を落として追いかけて行った………………………………




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