モモンとナーベの冒険~10年前の世界で~ 作:kirishima13
「ドワーフと……お前たちは人間か?で……こりゃなんなんだ?」
現れた屈強なリザードマンは物珍しそうにグリーンシークレットハウスをペタペタと触っている。
「リザードマンか……湿地帯でもないのになぜこんなところに?それと私たちは人間ではないので勘違いしないでもらいたい」
「人間じゃねえのか?まぁそれはいいか。それでこれはなんなんだ?」
見た目が奇妙なモモンガ一行よりグリーンシークレットハウスに興味が行っているようだ。
窓から中を覗いたりぐるりと周りを回ったりしているが確かに突然こんなものが現れれば驚くだろう。
「それよりまずは自己紹介といかないか? 私の名はモモンという。冒険者だ。こっちの黒髪の彼女がナーベ。この子供たち、赤ずきんがラナーで犬の着ぐるみを着ているのがクライム。ドワーフ国に行く途中でドワーフに案内してもらっている」
「俺はゼンベルってんだ。ドラゴンタスク族の族長をしている。今はまぁ……武者修行のために旅をしている旅人ってところだな」
「……ドラゴンタスク族?」
どこかで聞いたことがある名だ。
しかしモモンガの灰色の脳味噌ではいまいち思い出せそうにない。
いや、こんな時のためのラナーだ。彼女ならかのネコ型ロボットのごとく何でも解決してくれるだろうと期待して見つめる。
「モモン様。彼はリザードマン部族で唯一連合に入らなかった部族かと……」
「ああ……」
ラナーの言葉にやっと思い出す。
リザードマンの集落の復興を手伝った時、ほぼすべての部族が一つにまとまったのだが、確か族長不在のためリザードマン連合に入らなかった部族があった。
その部族だけ時代に取り残されたような形になってしまい罪悪感を感じていたのだが……。
「あれがドラゴンタスク族だったか……」
族長が旅人のため不在だと言っていたのを思い出す。
旅人……リザードマン部族の中で外の世界を見ようと集落を出ていくハグレ者のことである。
「お前ら俺の部族のことを知っているのか?何かあったのか?」
「ああ、それは……」
モモンガはゼンベルにリザードマンの集落での出来事を話す。
人間たちが川に毒を流して魚が激減したこと。
その人間たちをグリーンクロウ族とともに殲滅したこと。
その後、起こりうる食糧難に備えて援助をしたこと。
モモンガが話している間、時に疑わしそうな目で見ていたゼンベルであるが、モモンガの話が終わると口を開く。
「……なんだかどうもしっくりこねえな。おめぇはさっきからお前らが敵を殲滅したとかぬかしてるけどよ。……ちっとも強さを感じねえぞ。俺は口だけの奴を信じたりはしない」
実際に戦ったのはラナーやクライムたちだが……それを言ったら余計に信じなさそうだ。
別にそれを証明する必要もないが疑われたままだというのも気分は良くない……というよりナーベラルの目つきがやばい。
今にもモモンガを侮辱した
「ああ……まぁ、別に信じてもらわなくても構わないんだが……どうすれば信じてくれるんだ?」
「俺と戦え!俺に勝ったらてめえの言ったことを信じてやる!」
ゼンベルが両の拳を構える。
どうやら言葉ではなく肉体言語を得意とする相手らしい。
族長の仕事を放り出して武者修行の旅をしているという話であるし、かなりの手練れなのだろう。
それであればモモンガもその技術を盗めるかもしれないと期待が高まる。
「ふふふっ……面白いな。ナーベ、お前たちは離れてみていろ。ではゼンベル。どこからでもどうぞ?」
モモンガはナーベラルたちを下がらせると王国で習得した拳術の構えをとる。
まだまだ未熟であるがずぶの素人ではない程度には思ってもらえるとありがたい。しかし、ゼンベルにとってそれでは不満だったらしい。
「……てめぇ得物もなしに舐めてんのか」
残念ながら構えだけでは拳法家だと認めてもらえなかったらしい。
しかしモモンガとしてはまずは相手の攻撃を受けて学ばせてもらいたいのだ。無手で行くことに変わりはない。
むしろ相手の武器が弱そうでそちらのほうが心配だった。
「……君こそそんな斧一つで大丈夫か?出来れば全力で来てもらいたいんだが?」
「……あ?」
次の瞬間ゼンベルは斧を放り捨てると一直線にモモンガに向かって来た。当然武器を捨てたので無手である。
「お前も
「うるせえ!なめやがって!食らえ!アイアン・スキン!」
鉄強度と化したゼンベルの拳がモモンガの鎧へと突き立てられる。ギギィンと金属でしかありえないような音が響き渡る。
「ほぉ!?今のは武技……いや、スキルか??硬質化……いや、金属化か。どの程度防御力が上がるのだ?逆に雷属性に弱くなったりは……」
「くっ……硬てぇ!なんだよその鎧は!」
訳の分からないことを呟くモモンガにゼンベルは不気味なものを感じつつも攻撃の手は緩めていない。
しかし、いくら攻撃しようとその鎧には傷一つもつかなかった。
「少し硬度を試させてもらおうか……行くぞ!」
その瞬間、ゼンベルの第六感が最大限に警鐘を鳴らす。
このままではやられる……そう感じた瞬間に距離を取ろうと後ろに飛び去るが……。
目の前にはいつの間に距離を詰めたのか拳を振りかぶったモモンガが現れていた。
「くぅ!アイアン・スキン!」
ゼンベルが再度全力で硬質化させた両腕を目の前で交差させる。
───次の瞬間。
ゼンベルの両腕があり得ない方向へと曲がるとちぎれ飛んで行った。
さらにモモンガの拳の勢いは収まらず、ゼンベルの顔面を捉えると首があり得ない方向に曲がった。
そして骨の折れる音とともにゼンベルが地面へと沈み込む。
「あっ……しまっ……」
力加減を間違ってしまった。
自信満々の様子で向かって来たのでこの程度は耐えられると思ってしまったのだ。
原因ははっきりしている。魔樹だ。あれと同じ感覚で接してしまった。
慌てて
死亡確定である。
「さすがです!モモン様!あのような有象無象に慈悲を与えるとはなんとお優しいことか……」
「ぇ……優しい?」
ナーベラルの言葉に疑問を覚える。
今自分がしたことは力加減を誤って殺してしまったという恥ずべき事実なのはずなのになぜ優しいという感想になるのだろうか。
しかし、ナーベラルの横でラナーとクライムも尊敬の眼差しを向けながら頷いていた。
(うわぁ……今更間違って殺しちゃったとか言えない雰囲気なんだけど!)
「う、うむ。まぁ彼もこれで実力の差を思い知ったことだろう。ナーベ、蘇生して上げなさい」
「はっ!」
(……でもゼンベルとか言ったっけ?彼は武者修行……つまりレベル上げ中だったんだよなぁ……。死んで蘇生したらレベルが確実に下がる……)
ユグドラシルで例えるならレベルアップして喜んでたところを殺されて振り出しに戻ってしまった……、それまでかけた時間のすべてが無駄になった、といったところだろうか。
罪悪感がモモンガを襲う。
♦
モモンガ達はグリーンシークレットハウスの中にいた。
その床には一人のリザードマンが横たわっている、なおすでに死体ではない。
モモンガは蘇生魔法によりゼンベルを蘇生させた。
ただ、呂律の回らないような衰弱状態では殺したことが露見する恐れがある。それを誤魔化すために
「伝説の蘇生魔法まで使えるとは……アダマンタイト級冒険者とは凄まじいんじゃなぁ」
その一部始終をドワーフの商人に見られていた。
戦い自体はゼンベルから仕掛けてきたこともあり、ドワーフからモモンガへの悪感情は感じられない。しかし殺したまま放置したらさすがにそうはいかなかったかもしれない。
「ふふんっ、すべてはモモン様のお力によるものです」
風評被害が増えているような気がするがモモンガは心に蓋をする。自分はリザードマンなど殺していないし、何も起きてはいない。
ゼンベルは死闘の末に気絶したのだ。そうに違いない。
「うっ……ここは……どこだ?」
「あーと……ゼンベル。その……大丈夫か?」
「俺は……負けたのか?」
「あー……まぁ……そうだな」
「……」
「……」
負けたどころか命を失いました、とは言えない。せっかく修業をしてきたというのに殺してレベルダウンをさせてしまった、などとは言えない。
(……気まずい)
どう言い繕ったものかと頭を悩ませるモモンガであったが、部屋の中にゼンベルが笑い声がこだました。
「わははははははは!負けたか!わかったわかった!俺のもまだまだだな!世の中にはつえぇやつがいるもんだ!よし!今日からてめえがドラゴンタスクの族長だ!任せたぜ!」
「なぜそうなる!?」
負けを認めそれをそれほど気にしてない様子にほっと安堵する。しかし話がどうもおかしな方向に行きそうになっている。
「なんでぇ……嫌なのかよ?」
「え……あ、はい」
「ちっ、そうかよ!めんどくせえな!」
どうやら駄目もとで言ってみただけらしい。
ゼンベルも族長が面倒くさかったのだろうか。モモンガもナーベラルたちの上司としてその苦労は多少わかるつもりだ。
「そんだけ強ければ集落を襲ったやつらを殲滅したってのも本当のことなんだろうよ!礼を言うぜ!」
「礼は別にいらない……それにリザードマンは助けたがドラゴンタスクを助けたわけではない」
「……どういうことだ?」
モモンガはドラゴンタスクが同盟に未加入な理由を説明する。それを聞いたゼンベルは呆れるように天を仰いだ。
「あいつら馬鹿か!?魚が捕れなくなるってのに断ったのか?俺がいないからってあの馬鹿どもが……」
「お前がいたら説得できるのか?」
「ああ……だが、ここからは遠すぎる」
ゼンベルとて族長として部族の者たちが飢えるのは忍びないのだろう。モモンガとて保護者としてナーベラルたちに貧しい思いはさせたくない。
モモンガは手を振ると魔法を発動させた。
「……ならばついて来ると良い。《転移門》!」
自分のミスでレベルを下げてしまった上にここで見捨ててはさすがに心が痛む。ここは助けてやるべきだろう。転移門の行き先はリザードマンの集落だ。
漆黒の空間へとモモンガに続いてナーベラルたちが入った後、ゼンベルとドワーフはお互い顔を見合わせると恐る恐るそのあとに続いた。
空間を抜けた先は見慣れた湿地帯……であったのだがゼンベルの見慣れた光景からはかけ離れていた。
「なんだこいつら!?」
ゼンベルの目の前に現れたのはリザードマンであってリザードマンでないもの。
上下にきちんと服を着ており、靴も履いている。
おしゃれな帽子を被っている者やスーツにネクタイを締めている者までおり、整備された道の上を歩いている文化的な様子は人間のものと大差がない。
「あ、これはモモン様!?」
「モモン様!?」
モモンガに気づいたリザードマンたちが集まってくる。皆綺麗な身なりをしており、清潔感が漂っている。
「おかえりなさいませモモン様!」
スーツ姿でグリーンクロウ族長のシャースーリュー・シャシャが駆けてきた。
それを見てゼンベルは大口を開けて呆けていたが、モモンガはそれよりも気になるものがあり、横で同じように呆けていた。その驚きはゼンベル以上だっただろう。
そこにあったのは新たな『木製モモン像』。
四つん這いで首に縄ひもをつけられたナーベラルたち3人の従者に腰かけて支配者のポーズを決めているモモンガの像であった。
「<
製作には絶対にナーベラルが関わっているのではないだろうかとちらりと見ると吹き飛ばされたことに口をOの字にして驚いていた。
『なぜ気に入らなかったのか』と言いたげにチラチラとモモンガを見つめてくる。
もしかしてナーベラルたちが夜な夜な集まっているのはこういうアイデアを考えているのだろうか。
「……
「ぇー……」
ナーベラルがこの世の終わりのような顔をしているが諦めてほしい。
何が悲しくてこんな変態プレイをしているような像を公衆の面前に出さなければならないというのか。
そんなあまりの事態に頭を抱えていると聞きなれた声が聞こえてきた。
「ちょっとちょっと!なんでこんなものを僕にぶつけるのさ!」
プリプリと怒りながら木製モモン像を担いで緑色の奇妙な生物が走って来る。
しかし、巨大な木像にぶつかったという割には怪我をしているようには見えない。
「おい……なぜお前がここにいる」
「ふふんっ、聞きたい?聞いちゃいたい?どうしよっかなー?んーーー……それはね!僕の本体を持ち上げてここまで運んできたからだよ!!」
自信満々に胸を張って指さす先には一本の立派な大樹が植わっていた。
勝手に魔樹の森から引っ越してきたのだろうその大樹はもともとの木より随分と成長しているように見える。
場所も集落の中心に堂々とそびえたっており堂々としたものだ。よく見ると木の肌が一部に木像がぶつかったと思われる跡があった。
しかしあんなところに植わっていては通行の邪魔や日照権の問題はないのだろうか。
「そんなことよりもさ!なんでこんなものを僕にぶつけるのさ!酷いじゃないか!」
「こんなもの……?」
どすんと降ろされて指を差される木製モモン像。これは不味い。チラリと見るとナーベラルがキレそうになっている。
ピニスンはというとさらに先ほどの大樹のめくれている部分を指さしてプリプリ怒っている。
これはナーベラルが実力行使に出る前に謝っておくべきだろう。
「なるほど!本体が傷ついたということか!それは悪かったな!よし!植物系の種族でもポーションは有効だろう!これを使うと良い!」
急いでモモンガがポーションを渡すとピニスンはそれを鑑定した後、喜んで木の幹にかけ始めた。どうやら飲んで使うのではないらしい。
「あー……いいねーこれ。体にしみわたるー!」
「しみわたるのか……それはまぁいいが……魔樹の見張りはどうしたんだ?」
「どうせずーっと眠ってるんだからからたまに見に行くだけで十分じゃない?それにね!君!最近はよく話をしてくれるけど、以前は全然《伝言》くれなかったじゃないか!こっちからしても無視してたし!」
「それは……」
昼間に<伝言>を送られても無視していたことを言っているのだろう。
人と話している時や考え事をしている時にあの迷惑<伝言>は非常にうっとうしかった。
「それで暇だし森の木々と話をしていたらさ。このあたりで美味しい肥料がもらえるよって話を聞いたんだよね!」
恐らくラナー監修のもとに作った農園のことだろう。
近くで採れる果実の実る木々や野菜、薬草などを栽培して増やしているのだ。腐葉土についても改良しており、植物の育成に利用していた。
「それでね。ここにやって来たんだけどそうしたら美味しい肥料は貰えるし、おしゃべりする相手もいるし、それからずっとここにいたんだよね。んー……これで元通りかな?ほらっ、見てよ!」
「なにをだ?」
ピニスンは万歳をするように両手を挙げて紹介したのは先ほどポーションを与えた大樹だ。
回復効果で捲れていた木肌は復元されている。
よく見ると他の木々に比べて葉はつやつやとしており、木の幹も立派に見えた。さらにその枝の先には様々な果物が実っているのが見える。
「ふふんっ、これが僕の本体!んふふー。どう?何か感想は?」
「こんな大きい木を自分で引っこ抜いてここまで持って来るとはご苦労なことだな……」
転移を使えないピニスンが距離の離れたこの集落まで持って来るのは大変だっただろう。
その苦労を労ったのだが、それではピニスンはお気に召さなかったらしい。
「そうじゃないでしょ!?見てよこの立派な葉っぱと樹皮のつやとかさ!違うでしょ!?他の木と比べ物にならないでしょ?かっこいいでしょ!」
「ま、まぁそうだな……かっこ……いいか?」
カッコいいと言われても木の美醜はよく分からない。
他の木々と比べて立派かと言われればそうかもしれないが、葉っぱのつやとか言われても基準がどこにあるのかも分からなかった。
「それでね……他にも見るところあるでしょ?」
ピニスンの視線の先を追うとそこには色んな果物がたわわに実っている。
実があるのなら種もあるのだろう。トレントは種から繫殖するのか育つのか別の方法なのかという疑問がわいてくる。
「……実がなってるな?」
「でしょ?んー、どうしよっかなー?どうしよっかなー?いやー僕もここまで色んな木にモテモテになるなんてねー。色んな花粉を飛ばされちゃってね。まぁ?ハーレムってやつ?」
何が言いたいのかよく分からないがチラチラとモモンガを見てきて非常にウザイ。
植物基準で言われてもさっぱり分からない。花粉を飛ばされるのはナンパとかそういう感じなのか。色んな実がなっているということはつまりはそういうことなのか。
「モモン様。この木の実はとても種類が多くて美味しいのですよ」
首を傾げているモモンガを見かねたシャースリューが教えてくれる。
おいしいと言われてモモンガの興味は逆に薄れる。食べられないものの感想を言われても何も言えることはない。
「……そうなのか」
「どうしよっかなー?あげよっかなー?でも最近まで全然《伝言》くれなかったしなー?」
正直果物自体よりトレントの生態の方が気になる。
様々な果物が実るということは果物の木に準じた職業を取得しているということだろうか。
殺してレベルダウンして職業を失った場合、ある果物が実らなくなるということだろうか。
「モモン様、このうるさい木は引っこ抜いて細切れにして薪にでもしてしまいましょう。この間楽しんでおられたキャンプファイヤーとやらをやりましょう、盛大に……」
「よし、ナーベ。許可す……」
モモンガは実験のために半ば本気で許可しようするとピニスンが慌てて割り込んでくる。
「ちょちょちょ!やめてよ!君たち本気でしょう!?……もう!仕方ないなぁ!ほら、これ上げるから許してよ」
モモンガの手に巨大な果実が次々と渡された。
蜜柑のようなもの、バナナのようなもの、リンゴのようなものにパイナップルのようなものまで様々だ。
食べることが出来ないので見た目だけしか分からないが甘い香りが漂ってくる。
「……私は味が分からないからな。クライムちょっと食べて……」
「むぐむぐ」
食べてみろという前にピニスンからもらった実をクライムは貪るように食べていた。
「おいしい……あ、わん」
どうやら美味しいらしい。
ナーベラルやラナーにも食べてもらったがかなり好評である。いくつかもらっていくのもいいだろう。
「私にも少しもらえるか?代価は……そういえばお前は金銭って使ったりするのか?」
「……別にいらないかなー」
リザードマンの集落ではいまだに物々交換が主流である。
ピニスンにとっては果実の代わりに肥料がもらえればそれでいいのだろう。
だとすると対価に何を払えばいいのだろうか。ただ働きなどさせられない。株式会社ナザリックはホワイトな企業を目指しているのだ。
「……まぁ、とりあえず今後も夜に連絡するから欲しいものがあったら言ってくれ」
「うんっ!!別に欲しいものはないけど……絶対《伝言》送ってよね!」
報酬よりもおしゃべりの方が大事らしい。モモンガの言葉にピニスンは嬉しそうに頷くのだった。