モモンとナーベの冒険~10年前の世界で~   作:kirishima13

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第64話 亜人狩り

 広大に広がる渇いた大地の上を数人の男女が歩いていた。法国から化外の地であるアベリオン丘陵へと続く土地である。

 そこには道などと言うものはなく、見渡す限り岩肌と砂しか見えるものはない。

 

「こっちには何もなかったって言ってんでしょ!おい、糞兄貴!」

「兄と呼ぶなと言っているだろう。クインティア家の出来損ない」

「なんだとてめぇ!」

 

 言い合っているのは法国の特殊部隊、漆黒聖典の第5席次クアイエッセと第9席次『疾風走破』クレマンティーヌである。

 同じ色のブロンドの髪をしており、顔も似かよっているが、前者の目に宿るのは軽蔑と嫌悪であり、後者の目には憎しみと憎悪が宿っている。

 

「兄弟喧嘩はそのあたりにしてくれませんか?修正されたいのですか?疾風走破……」

「ひっ……いや……」

 

 クレマンティーヌは息を飲む。

 目の前にいるのは法国最強の存在、漆黒聖典の隊長なのだ。

 生まれついての強大な力を有しており、一部からは『神人』と呼ばれている。とても敵対して勝てる存在ではない。

 

 『神人』とは神の血を受け継いだ人間と言われる。

 かつてこの世界に100年周期で降臨する神々……中には悪神もいるが、それら神の血を受け継いだ人間のごく一部が神の力に覚醒することがある。

 そしてその力はまさに英雄級を超越した化け物である。

 

 つまり漆黒聖典隊長は神の血を発現させた絶対的強者であり、クレマンティーヌをして決して勝てない存在だということだ。

 

「……」

 

 恐怖の象徴ともいえる隊長の一言に黙り込んだ二人が歩くこと数十分、目の前を歩く隊長が立ち止まる。

 そこも今までと変わらず岩と砂ばかりで何もない場所に見えた。

 

「はいはい、無駄足無駄足!何もないつったでしょぉ?」

 

 クレマンティーヌは頭の後ろに腕を組みながら惚けるが、隊長は気にする素振りさえ見せずに探知系魔法を一つ発動させた。

 

「<生命探知(ディティクト・ライフ)>」

 

 魔法により広範囲における生命反応を感知することができる。それはレジストされることもなく、目の届く範囲の生命体を余すところなく白日のもとへと晒した。

 

「……地下から複数反応がありますね、この岩の下ですか?」

 

 人間とは思えない膂力で自身の身長を遥かに超える大きさの岩を持ち上げると隊長は地下へ向かうと思われる扉のような板を発見した。

 それを見たクインティアは顔色を変えてクレマンティーヌを睨みつけた。

 

「これはどういうことだ!?この屑が!!」

 

 『何もない』とクレマンティーヌから報告された内容が虚偽だと分かり、クアイエッセの足が妹のみぞおちを蹴り上げる。

 

「ぐっ……!?」

「また亜人などに同情でもしたのか!全部殺せって命令されただろう!!この間の修正じゃまだ足りなかったか!」

「や、やめ……」

 

 神人ではないもののクアイエッセも人並み外れた身体能力を持っている。鉄板にさえ穴を開けるほどの力で蹴り続けられクレマンティーヌの口から血を吐き出される。

 

「そんなことより今は亜人を殲滅することの方が大切です。本来これは陽光聖典の仕事なんですがね……」

 

 陽光聖典は正体不明の冒険者たちにトブの大森林で壊滅されており、生きて帰って来た者の現場復帰は未定である。そのため漆黒聖典が出張っているのであるが……。

 

「こんなに亜人が法国の近くにまで来ていたとは……」

「ま、待って!ちょっと待ってよ!こいつらは人間を食べたりしない!放っておけばいいじゃない!」

「何を言っているのですか?『疾風走破』?」

「っ!?」

 

 隊長に見つめられてクレマンティーヌはその瞳の中を覗き込む。

 その中にあったもの。それは神への信仰。理屈や理由など何も関与しないただ純粋な信仰心、その感情しかないことに怖気を感じる。

 しかしクレマンティーヌはその信仰心に屈することはなく、その理不尽は怒りへと変わる。

 

「ふっざけんな!てめえらおかしいだろ!人間を襲う相手を殺っていうんならあたしだって分かる!でも何で害がないやつらまで皆殺しにするんだ!」

「……疾風走破、やはりクアイエッセのいうとおりあなたにはさらなる修正が必要のようですね?」

「死ねサイコ野郎!何が修正だ!てめえらの思い通りにならない奴らを拷問してるだけじゃんかよ!巫女姫のことだってそうだ!あいつはまだ9歳だぞ!それを感情のない魔法道具にするなんて……」

 

 サイコ野郎と言われた隊長は困った顔でクアイエッセを見つめる。その顔には怒りなどの感情はなく、ただただ落胆の色が濃い。

 

「クアイエッセ。あなたの家はどういう教育をされているのですか?」

「す、すみません!隊長!おい、隊長に謝るんだ!」

「まぁいいです。今は殲滅と行きましょう。さて、クレマンティーヌ。あなたはここに詳しそうですから案内していただきましょうか。クアイエッセ、あなたは亜人を逃がさないようにここで見張ってください」

 

 隊長はクレマンティーヌの髪を掴むと引きずりながら扉の下に降りていく。中は薄暗いながら通路があり、たくさんの部屋に分かれているようだ。

 

「まるで蟻のねぐらですね。どちらの方向が亜人の住処ですか?答えたくない?そうですか……この部屋から気配がしますね」

 

 隊長は扉を蹴り開けると中の様子を探る。そこには小さな子供をかばう様に立ちはだかる豚のような顔の亜人がいた。豚鬼(オーク)である。

 

「やはりいましたね……。疾風走破、敬虔な神の使徒としての見本を見せてあげましょう。ほら、こうやって人類の敵は殺すんですよ」

 

 隊長は背中から古ぼけた槍を取り出すと目にも止まらぬ速さでそれを突き出し母親、父親、子供と3人まとめて串刺しにする。

 

「……や、やめろ!」

「ほら、こうやってやるんですよ」

 

 次は逃げようとするオークの兄弟を振るった槍でまとめて両断する。上半身と下半身が分かれた二人はピクリとも動かず床に大量の血がまき散らされた。

 

「やめろって!何で……何でこんなものを見せんのよ!」

「疾風走破、私はあなたに期待しているのですよ?兄には及ばないとは言えあなたには英雄級の力があります。その力は人類のために大いに役立つのです」

 

 その部屋での虐殺を終えると隊長は次々と部屋を回り、時に逃げ、時に反撃のために出てくる亜人たちを殺して回る。そこに感情はなく、まさに害虫を駆除して回っている作業でしかない。

 

「さて……こんなところですか?」

「……」

 

 地下に隠れていたオークたちが殺され、鉄錆のような血の臭いの漂う中でクレマンティーヌは力なく項垂れていた。しかしその眼はまだ死んではいなかった。

 それはまるで一縷の希望を抱いているようであったのだが……。

 

「なるほど……ここにも気配がありますね」

「!?」

 

 しかし隊長はその希望さえ打ち砕く。

 殺されたオークの死体の山。それらが何かを隠す様に倒れ伏している。その下には隙間なく床に張られた板。

 そこに違和感を感じたのだろう。死体をどけ、床板を剥がすとそこには小さなオークが震えながら泣いているのが見えた。

 そのつぶらな瞳がクレマンティーヌを見つめる。

 

「……クレマンティーヌ?」

「!?」

「おや?お知り合いですか?」

「……友達」

 

 オークの子供がぽつりと零す。

 それはクレマンティーヌが討伐を命令され、この地に来た時に初めに会った少女だった。少女は殺しに来ただけのクレマンティーヌに笑顔で話しかけ、そして集落の中まで案内してくれた。

 

 そしてそこで見た光景。それは法国で教えられている亜人の印象を打ち壊すに十分なものであった。

 オークたちはみな暮らしぶりは貧しいものの礼儀正しく友好的で、人間を食べるといった習慣も持っていなかったのだ。

 

 そして数日滞在するうちに目の前の少女と仲良くなり、隠れて暮らし人を襲わないならと見逃した。しかし……。

 

「友達?亜人が?あなたはふざけているのですか?亜人などと人が手を取り合うはずがないでしょう」

「あんたたちに比べたら亜人の方が……よっぽどまともよ……」

 

 隊長の偏見に満ちた言葉にクレマンティーヌは静かに反論する。

 

「……なんですって?」

「てめぇら人でなしに比べれば亜人の方がまともだっつってんのよ!死ね!お前らみたいな外道なんてみんな死んでしまえ!」

「はぁ……仕方ないですね。はぁ……これだけお手本を見せたのに分かりませんか?では分かってもらうためにあなたにもやってもらいますか……」

 

 何をするのかと身構えるがいつの間に背後を取られていた。さらに背中から両手を取られる。

 そしてそのまま隊長は槍をクレマンティーヌに持たせると無理やりそれを握らせた。

 

「これも教育です。この亜人はあなたの手で殺してもらいましょう」

「なっ……」

「亜人に友達などと言われてあなたも不快でしょう?あなた自身の手で汚名を雪いでください」

「や、やめて!……やめろおおおおおおおおおおおおお!」

 

 必死に腕を振りほどこうとするがまるで石で固められたかのように手が槍から離れない。必死に髪を振り回して叫ぶが、抵抗も空しく、クレマンティーヌは自分自身の手で友人を手にかけ、オークの集落の殲滅は終了するのだった。

 

 

 

 

 

 

「……あれがスレイン法国か」

 

 漆黒聖典が帰ったオークの集落。そこには複数の人影が立っていた。漆黒の鎧をまとった巨漢、黒髪の女、赤い頭巾の幼女、犬の格好の少年。そして多数のオークたち。

 そう、その場には一滴の血も流れていなければどこを見ても死体一つ転がってはいなかった。

 

「あの……ありがとうございました!!」

 

 その場にいる多くのオークたちが次々と目の前の漆黒の戦士と仲間たちに礼を言って頭を下げる。

 そこにいたのはオークたち、そしてモモンガ一行であった。

 バハルス帝国で拾ったオークの子供を連れてきた集落がここであったのだ。その後、周囲から警戒していたところ、敵と思われる集団を発見したため事前に策を練っておいたのだ。

 

「しかし……ふふふ、ラナーの幻術も上達したものだ。やるじゃあないか」

 

 幻術の極致は幻影と現実の境目をなくしてしまうものであるという。

 現在のラナーは幻影を完全に現実にするまではいかなくとも、それに近い魔法まで習得できていた。

 

「漆黒聖典は今ここであったことがすべてを五感では現実のものとして捉えていたでしょうね。でも魔法を解除した今、それはただの幻でしかありませんわ」

 

 オークたちもまた確かに殺されるだけの苦痛を味わった。漆黒聖典も殺す感触を味わった。

 しかし、実際は何も起こることはなく、すべては幻術の内で行われていたのだ。あの仲間に殴られて血を流したクレマンティーヌの傷ですら今は既になくなっていることだろう。

 

「それで……これからどうするつもりだ?」

「どうもこうもここにはもういられない……別の場所でまた隠れ住むだけだ」

 

 モモンガの問いにオークの族長は悔しそうに地面を見つめる。

 今日の襲撃は防ぐことが出来た。しかし、今後ずっとこの場をスレイン法国が見逃すと考えるのは甘すぎる考えだ。ならばここから離れるしかない。

 

「オークがもともと住んでいた場所はどうしたんだ?」

「……あそこはもうビーストマンの集落が出来ている」

「ビーストマン?」

「中央大陸にある六大国から流れて来た種族だ。何でもソウルイーターに都市を襲われて避難してきたと言っていたが……」

「ソウルイーターだと!?」

「よくは知らないがとてつもなく強大で恐ろしい力を持つアンデッドらしい。まだ都市は陥落していないと言っていたが……もしそうなったら避難民はさらに増えるだろう。ますます住める土地が減るな……」

「……ほぅ?」

 

 中央大陸とはラナーに聞いたところによるとこのあたりの南部一帯を指すらしい。

 そもそもこの辺りはごく小さな土地に様々な国が並んでいる辺境であり、世界の中心と言えるのは南部にある中央大陸6大国らしいのだ。

 

 その中でも一番北側にあるビーストマン国の都市が襲われ、アベリオン丘陵に住民が流れ込んだ影響でオークたちは住む土地を追われたのだ。

 

「族長、それでは我々も『大侵攻』に参加した方が良いのではないですか?」

「そうだ!このままじゃ人間たちに殺されちまう!」

「そうだな……」

 

 族長は仲間たちからの声に力なく頷く。本心から言えば人間と敵対などしたくない。しかしやむを得ない事態と言うものはある。

 

「……『大侵攻』とはなんだ?」

「亜人で連合を組んで人間の国に攻め込むという計画がある……」

「それは……我々に話してもいいことなのか……?」

 

 モモンガたちが人間側に付くのであればそれは言うべき情報ではないだろう。族長はモモンガを見上げると首を振った。

 

「あんたたちは人間ではないんだろう?そのくらい分かる。それに恩人だ。人間の側につくとは思えない」

「……まぁそうだな。少なくともスレイン法国につくことはないだろう。ラナーはどう思う?」

 

 まさか人外を排除するスレイン法国にギルドメンバーがいるとは思えない。モモンガにとって『不要な国』と言える。

 

 そうかといって今後どうすればいいか、たいしたアイデアはなかった。では分からないなら分かりそうな人間に放り投げればいい。自分で出来ないことを出来る人間に任せることも上司として必要なことだろうとモモンガは自分で自分を慰める。

 

「人間の国に攻め込むなんて無謀です。スレイン法国はご覧のとおり精鋭部隊がおり、法国への侵攻など許さないでしょう」

 

 ラナーの冷静な分析に族長は頷く。その程度は想定済みらしい。

 

「そこまで彼らも馬鹿ではない……攻め込むのは南だ。南にローブル聖王国と呼ばれる人間の土地がある。そこを攻め落とそうと考えているらしい。我々も誘われたが返事は保留していた。だがもはやそんなことは言っていられる状況ではない……」

「それで、成功する見込みはあるのか?」

「……分からない。だが何もやらなければ滅ぶだけだ」

「ふーむ……」

 

 モモンガにとって特に彼らを助けるメリットはない。しかし気になる言葉が出てきた。『六大国』。それから『大侵攻』。そして『ソウルイーター』。その中にモモンガの求めるものがあるだろうか。

 

「モモン様。とりあえずそのビーストマン国の『ソウルイーター』を何とかすれば人口流入は防げるのではないでしょうか?」

「そう……だな」

 

 ラナーの言う通り今回の事態は本を正せばビーストマン国からの人口流入が原因だ。そしてその原因はアンデッド『ソウルイーター』。ナザリックにもいたアンデッドである。それを調べるべきだとラナーは進言しているのだろう。

 

「な、何をされるおつもりか?」

「そうだな……ソウルイーターに会いに行ってみるか」

「なっ!?ビーストマンが束になっても勝てない相手だぞ!」

「……ただのソウルイーターなのだろう?」

 

 ソウルイーターならモモンガが中位アンデッド作成で召喚できる程度のモンスターだ。それもレベルは35とあまり高くない。殺した相手の数により自身の体力を回復させて力も強くなるという特性があるが、それで強化されたとしてもせいぜい40レベル程度の強さといったところだろう。

 

「よし、行ってみるか!」

「あの!」

 

 さっそく向かおうとモモンガが地図でビーストマン国の位置を確認しようとしたところ亜人の少女が声を上げた。幻影の中でクレマンティーヌに殺された少女だ。

 

「……あの人を助けてくれませんか?」

「あの人?」

「あの……クレマンティーヌっていう……」

「はぁ?」

 

 クレマンティーヌというと先ほどまでここで殴りつけられていた漆黒聖典の女のことだろう。スレイン法国の人間であり、目の前の少女を庇うような発言をしていたが幻術の中とは言え結局殺している。

 

 モモンガが人間であれば同情して助けでもするだろうが、今の体になってかは『役に立つかどうか』、『自分の仲間かどうか』でしか判断していない。

 

「あの人は私たちを助けようとしてくれました……。でもこのままじゃ酷い目にあわせるって……」

 

 少女は瞳に涙を溜めながらモモンガを見つめる。確かにそのようなことを言っていた。スレイン法国による『修正』、おそらく拷問または洗脳の類のことだろう。

 あの女の精神が壊れるか、または殺されるかの2択になるかもしれない。そうなればもはやあの女からまともな話は聞けないかもしれないが……。

 

「まぁこの場に我々が来て情報を得られたのはあの女がオークの子供を逃がしたからでもあるか……異形に敵意もないようだしこの世界では珍しい人間(レア)なのかもしれないな……」

 

 この世界に来て異形を忌避しない人間にはほとんど出会っていない。そのような人間の損失はもったいないのかもしれない、一つの懸念があることを除けば……。

 

「だがそんなことをしていてはその間にビーストマン国の都市が滅びるのではないか?」

 

 どちらを優先させるのかと言えばよりモモンガたちにメリットがありそうなビーストマン国の方だろう。そう思った矢先にラナーが声を上げる。

 

「モモン様、それではスレイン法国には私とクライムが参りますわ」

「……お前たちが?」

 

 まるで最初からモモンガがビーストマン国を優先するということを分かっていたようにラナーが提案する。

 しかし子供たち二人だけで敵地とも言えるスレイン法国に行かせて大丈夫だろうか。不安しかない。

 

「……二人で大丈夫か? 戦闘訓練は足りていると思うが……油断は禁物だぞ」

「お任せください。必ずやご期待にお応えしてみせますわ」

「そうか?状態異常回復のアイテムは持っているな?魔法道具で無効化されていると思って油断はするんじゃないぞ?防御効果を貫通してくる攻撃もあるからな?お前たちは飲食可能なんだ、飲食による強化(バフ)も忘れるんじゃないぞ?少しでも不審なことがあればいったん逃げて相手を探るんだぞ?もし死亡するにしても場所を私に報告しておくんだぞ、蘇生が大変だからな。クライムの防御を突破できる敵は少ないと思うが回復の手段は複数持っておくんだぞ?それから……」

 

 モモンガはユグドラシルの経験からあらゆる状況で想定される対応を執拗に話し続けるが……その様子を何故かナーベラルがうらやましそうに見つめているのだった。

 

 

 

 


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