その他「アイエエエエエエエエ!?」
「ハァ·········」
本を置き、ため息をつく。
いつもなら図書館中に響く音も、今日は違うものに掻き消される。
違うものとはなにか?それは。
私はため息の原因に目をやる。
「アハハハハ!見て見てパチェー!」
彼女は自分が書いた絵を見せてくる。
さっきからの彼女の言動、容姿等々の要素からは、
おおよそ想像すらできないであろうレベルの巧さの図書館の絵だ。
これを幼児の姿をした幼児のような言動の500歳児が
書いた絵だと信じるものがいるだろうかッ!?
絵を見ていると、彼女は大量のメープルシロップを持ち上げ、グイッと飲み出す。
あの糖分やカロリーはどこにいっているのか。
脂肪いはなってないし、胸は変わらないし、頭は········ないか。
「相変わらず天才的ね、レミィ」
「んー、あなたたちは視覚に頼りすぎているのデス」
「あんたもでしょう」
「バレたァーーー~~~ッ!!!」
「五月蝿いわね···········、図書館から出てって頂戴··········」
「私は一向に構わんッッッ!」
「あぁ、出てかないのね」
笑顔で言うべきではない言葉を言うレミリアに淡々と言葉を投げる。
言葉のドッジボールである。
レミィに言葉が噛み合うことを望むこと自体が馬鹿げている。
100年以上一緒にいたらわかる。
100年以上いたらこうなることは必然的ッ!
そう、日の光の中に本を開いたまま置くと黄色くなるくらい必然的ッ!
「ねぇ、レミィ。あなたなんでそんな阿呆なの?」
「エヘヘ~、其ほどでも··········」
「いやいや誉めてないから」
抑えている風の笑みを浮かべながら頭を掻いている。
本当にこいつは何なんだ。
私並の知識を有し、ありとあらゆる面で天才的。
実力は吸血鬼のなかでも指折り。
そんなやつが、こいつである。
レミィを見ていると、つくづく世の中おかしいと思う。
「じゃ、勝手になさいね」
もう一度ため息をつき、置いていた本を開く。
魔導書。
魔法の研究、使い方、発動方法など、様々なことが載っている本。
あと稀に、魔法のコスト軽減や、唱えるだけで発動できるものもある。
それなりの魔女である私にも必須なものだ。
外界には水神クタァトとかネクロノミコンとかいう魔導書があるらしい。
いつかお目にかかりたいものだ。
超レアな魔導書に思いを馳せていると、気がつけば読んでいた魔導書がない。
「え!?え!?どこ!?」
焦りで額に汗がにじむ。
さっきまで持っていたのに無くなるとか普通はあり得ない。
辺りを見合わす。
「あ」
レミィが持ってる。
「ちょ、返しなさい!」
「ロイヤルフレアー☆」
呪文を唱えると、上から眩い光を放つ火球が現れ、落ちてくる。
「えええええええええええええええええええ!?」
ピチューン
「あれ?パチェ?···········パァァァァァチェェェェーーッ!!!」
「ロイヤルフレア唱えんじゃないわよ!」
「いたっ!」
どこかの逃げる人がシャボン玉を使うやつが死んだときに言う台詞かのように叫んでいたのを
分厚い本で叩く。
「死ぬかと思ったわ···············」
「ハハハハハ!ざまぁないぜぇ☆」
「~~ッ!一回死ねっ!」
本でフルパワーの力を込めて殴る。
「いたァァァァァァァァーーーーーーーーッ!?」
紅魔館は今日も平和です。
カオスじゃなくなってしまった。
休もうと思って書いたら何故か読んでくださる方が多いの巻。
他のなんてなかった。いいね?